ハングル能力検定試験2級の難易度と合格のためにやったことと対策
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ハングル能力検定試験2級の難易度、合格体験記を書いた記事です。TOPIK 6級と比較しての難易度や、合格のためにやったことなどを書いています。
TOPIK 6級を受かった後、どれだけの時間を要してハン検2級に合格したのか、何回目で受かったのか、なども書いてみました。
長々と書いています。これから受験される方に少しでも参考になるとうれしいです。
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ハン検2級に4回も落ちました。
2024年6月実施(第61回)のハンクル能力検定試験2級に合格しました。
めでたく合格できましたが、ハン検2級は4回も落ちた過去があります(TOPIK 6級は持っていました)。そのあたりの実体験を交え、ハン検2級の難易度や合格のために必要なことを記そうと思います。
長々と書いていますので、何度かに分けて読んでいただくと良いかもしれません。
ハン検2級を目指されている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
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ハン検2級の難易度
まずはハン検2級がどれくらい難しいかご紹介していきます。
この記事に辿り着いておられる方ならおわかりかと思います。難しいです。
どれだけ難しいか、実体験の時系列でご紹介します。
当ブログの運営者は2019年7月に受験した韓国語能力検定(TOPIK)で6級に合格(240点)しました。TOPIKでは6級が最高級です。
それまでハン検の受験経験はありませんでした。
語学の習得にはそれなりに実績があったという謎のプライドから、初めてのハン検受験を2級でスタートしました。それが2020年の11月でした。そのときの結果です↓
合格70点に対し、62点です。合格まで遠いような近いような。このときの平均点が66点です。後からわかったことですが、2級の平均点が66点というのは比較的解きやすかった回だと思われます。
ネットの情報から、2級が難しいことは認識していましたが、TOPIK 6級と難易度はそんなに変わらないのでは、と思っていました。
結果、難易度の高さは印象と大きく違っていました。そしてハン検2級のほうが難しいと感じたことを覚えています。
TOPIKとは下記が違います。
- TOPIKは3級以上を目指す人が同じ試験を受ける。結果的に難易度がそこまで高くない問題も出題される
- TOPIKは数行から十数行の文章の読解が中心。単語や文法がわからないと困るものの、前後関係から推測できることも多い
ハン検2級は2級専用の問題なので、難易度の高い問題ばかりです。4択問題が基本ですが、筆記の大問1や2のような、語彙力を問うような問題は、選択肢の単語全部見たこと無い、なんてものがザラでした。
しかも1行の文の空欄補充がメインなので、前後関係から推測することができません。これが難易度を押し上げている要因の1つと感じます。
ただ、届かないレベルではないな、という、ここでも謎の自信があったことも覚えています。
が、しかし………………
その後も順調に落ちました。
初受験から1年後の2021年11月↓
61点不合格。平均点をやや上回った程度で、この時点でも遠いような近いような。
さらに半年後の2022年6月↓
おいおい、半年で20点も落ちます?(笑)
この半年、韓国語から離れていたわけではなく、文法を解説する本を重点的に読んでいました(下の方の合格のためにやったことでも触れます)。結果的にこれが良くなかったのではないかと。
平均点も55点と、これまで受験した中で一番低く、内容が難しかったと思われます。難しい回に当たってしまうと、やはり実力がついていけていない現実が浮き彫りに。
気づけば初受験から1年半。あれっ、このまま受からないんじゃないか?と思いつつ、そもそも2級を受けるレベルにすら無いんじゃないかと感じ始めます。
そこで2級から受かってやる!! という謎のプライドは捨て、準2級を受けました(2022年11月)。すると一応は合格できました。
よかった、一応2級を受けるレベルにはあるようだ、という感じです。受験直後も手応えがあり、準2級は何回受けても受かりそうだ、と思ったことを覚えています。
しかしその1年後に受けた2級(2023年11月)は
43点……………
点数がショボすぎる。これで4回目の失敗です。ここでも変わらず文法の参考書だけを読んでいました。過去問もやらず、でした。
ここでようやくある事実に気づきます。
本業(サラリーマン)、子育て(3人の子どもの父親)、ブログ(当ブログの更新)、すべてを両立するのは無理なんじゃないか??
働き方改革が浸透してきたとはいえ、本業で家につくのは20〜21時。夕食とお風呂に時間を使ったあとに勉強するのは結構キツイ。
では休みの日はどうか??
会社がある日は子育てや家事全般をことごとく妻にやってもらっているため、せめて休みの日は妻を休ませたい、そして子供に英語を教えたいことから、勉強時間を確保するのはかなり困難。
その状態で、隙間時間を利用してブログを更新していました。
勉強といえば通勤時間にK-POPを聞いたり韓国語の文法書を読む程度でした。しかも通勤時間では、本業においての上司への報告内容なんかを考えていることも多く、韓国語の勉強に身が入っていないことも多々あります。
このままでは勉強が到底足りず、2級は受からないことを確信。一旦ブログの更新をストップすることを決断。ただ、2級に4回も落ちる少し前から、そのことは感じていたので、更新頻度は落ちている状態でした。そしてここでブログ更新を完全にストップすることとしました。
さらに勉強方法も変えました。それまではハン検2級専用の勉強はほぼしておらず、専用の勉強と言えば最初の2回の受験のときに過去問を少し解いた程度でした。そのやり方では受からないことは間違いなかったので、ハン検2級用の語彙力の強化に重点を置きました。
通勤時のK-POPも、聴く頻度を大幅に減らしました。その時間を語彙力強化に費やすためです。韓国語の勉強を始めたのは、K-POPで何を言っているか知りたかった、という理由だったので、本末転倒!! と思いながらもハン検合格を優先しました。
その結果、第61回(2024年6月)にようやく合格できました。5回目の受験です。
いやいや、ギリギリじゃないですか。合格は70点からですから。しかも聞き取りも筆記もちょうど7割です。まぁ、合格は合格です(笑)。
半年で27点も上がるのかいっ!! と突っ込みたくなるところですが、正しく勉強すればこれくらいは上げられる、ということでしょう。気づけばハン検初受験から3年半、TOPIK 6級合格からは約5年かかっています。
おそらく最初の2回で60点を超えられたのは、過去問をやっていたことと、比較的解きやすかった回(平均点が60点以上)だったからでしょう。
落ちたときの点数は41〜62点とバラつきがありますが、受験者の平均点(55〜66点)を加味すると、なんだかんだで50点前後の実力をうろついていたものと考えられます。
ハン検を初めて受けたときからハン検準2級の実力はあったんじゃないかと思っていますが、この経験から、ハン検準2級は2級の50点くらい、と考えるのがよいと思います。
また、受かった第61回は平均点が60点でした。受験した5回分の受験者平均を見ると、66、60、55、55、60で、平均59.2点ですね。2級の難易度は高いことは間違いないと思いますが、回によってもバラつきがそれなりにあるわけです。受かった回は通常よりやや解きやすかった回だったようです。
さて、ここで上記経験から言える、ハン検2級の難易度を改めてまとめます。
- ハン検2級はTOPIK 6級(240点)より難しい
- TOPIK 6級はハン検準2級程度
- 準2級合格(82点)の実力は2級の50点前後
- TOPIK 6級、ハン検準2級を持っていても2級用の語彙力強化をしないと合格できない難易度
- TOPIK 6級に合格してから約5年かかる難易度
- 受験回によって難易度がバラつく
- 会社員、休みの日の家族との時間確保、ブログの頻繁な更新は両立できない難易度
TOPIK 6級に合格してから約5年、というのを長いと取るか短いと取るかは人それぞれですが、個人的には長いと思います。これは明らかに勉強方法を間違えていたことに起因します。正しく勉強すればもっと短縮できると思います(後術します)。
2級に合格はできましたが、点数に満足はしていないですし、率直に言って、2級を5回受けたら2〜3回しか受からないんじゃないか、というのが今の実力です。
一方で、課題であった大問1〜2の語彙はほとんどの問題で2択までは絞れましたし、聞き取りも7割取れて実力アップを感じられたので、楽しかったです。
今後、1級に挑戦しますし、ブログの更新ストップはまだ続けないといけないですが、1級に受かった暁にはまたブログの更新を再開します!
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ハン検2級合格のためにやったこと
続いてハン検2級合格のためにやったことを詳細に書いていきます。
聞き取り(リスニング)
実はこれと言ってやっていません。
英語においては、いろいろな試験(英検、TOEIC、TOEFL)でそれなりの点数を取った経験から、単語の理解スピードを飛躍的に上げれば聞き取りは自然と上がるはず、と思っていました。
単語の理解スピードは、聞くことをやらずとも上げることはできます。これは英語も韓国語も共通です。
ギリギリの7割しか取れていないので、全くもって偉そうなことは言えないのですけれど。
そして聞き取りは筆記に比べ、テクニックでカバーできる部分も大きいです。それは下の方で書きます。
筆記
筆記は難易度が高く、差がつきやすいと個人的に思います。合格のための対策を考えるには、どのような問題が出るのかをまず知ることが必要です。
ハン検2級の筆記問題は下記のような構成になっています。
- 大問1:空欄補充(単語)
- 大問2:空欄補充(熟語、慣用句、言い回し、四字熟語)
- 大問3:書き換え選択
- 大問4:空欄補充(ニュアンス語句、文法)
- 大問5:空欄補充(同義語/類語理解1)
- 大問6:間違い探し1
- 大問7:空欄補充(同義語/類語理解2)
- 大問8:間違い探し2
- 大問9:会話文理解
- 大問10:6行程度の長さの文章理解
- 大問11:10行程度の長さの文章理解
- 大問12:北の文献理解
- 大問13:和訳(1〜2文)問題
- 大問14:韓訳(1〜2文)問題
この中で、多くの受験者にとって鬼門となるのは大問1〜8、そして13〜14だと思います。とにかく出てくる単語が難しいからです。
大問1〜8、13〜14は全てが短い文章なので、わからない単語の意味を前後から推測する、という技が使えません。結果として意味を知らないとお手上げ状態になります。
そして、この1〜8、13〜14の配点は46点であり、筆記が60点満点であることを考えると、短文を理解することがいかに重要かがわかります。
上の方にも書きましたが、TOPIK 6級を持っていたところで、4択の選択肢に出てくる単語すべてわからない、ということも普通にあります。
この状態ではまず合格できないと思います。
実際の試験では大問1から取り組むのが通常ですが、最初の方に解く大問1や2でお手上げ状態が続くと戦意を喪失します。
なので大問1と2で出てきそうな語彙をひたすら強化し、まずは戦意喪失を防ぐ、というのが合格のための対策かと思います。
大問1では単語を補充する、というシンプルなものですが、範囲は、漢字語、固有語、副詞、連語(꼬박꼬박みたいなもの)と多岐にわたります。
大問2は熟語や慣用句、四字熟語を補充するもので、こちらも出題は多岐にわたります。
一方で大問3,4、5、7、13、14でも漢字語、固有語、副詞、慣用句、四字熟語などはたくさん出題されます。そのため大問1と2の対策により、自動的に3、4、5、7、13、14の対策にもなっていく、と考えて差し支え無いと感じます。
この対策を続けていけば、大問6と8の間違い探しは、なんとなくこれかな、という感じで自信がなくとも答えられるようになってくると思います。
以下、やったことです。
☆まず、最初の落ちた2回の頃です。
◯過去問(2019〜2021年)
定番の過去問をやりました。2018(第50&51回)、2019年(第52&53回)実施の2年分をやりました。本を買ったのですが、必要な分をメモり、売ってしまったので手元にないです。
このときの2回受験は受験者平均が双方60点を超えていて解きやすかった回ではありますが、60点取れました。過去問パワーはあったと思います。
過去問を解くメリットは下記かと思います。
- 問題慣れ
- 他の参考書には載っていないことを学べる
当たり前かもしれませんが、改めてこの二点はかなり大きいです。ハン検2級の過去問の解説には、知らなかったことがすごく多く載っていました。ほとんどが他の参考書には載っていないことなので絶対にやるべきです。純粋に韓国語の知識がつきます。
さて、この2回の不合格で、韓国語の実力不足を痛感しました。この時点で考えたことは、実力向上のためにいろいろな文に触れる必要がある、ということでした。
☆次に落ちた2回(2022〜2023年)の頃
2022〜2023年(次に落ちた2回の頃)は上級向け文法中心の本で対策しました。
文法中心の本であればいろいろな文章が載っているので、それを理解すれば実力が向上し、点数が上がるだろうと思いました。
韓国語の実力は上がったかもしれませんが、ハン検2級の対策としてはあまりよくなかったようです。
以下の3冊を読みました。
◯絵で学ぶ上級への韓国語文法
こちら、上級へのステップアップなので、正確には上級向けでは無いですね。
文法をたくさん解説してくれます。かなりありがたく、参考になる本ですが、2級で取り扱う文法は数種類で、多くはない印象です。
◯本気で学ぶ韓国語 上級編
続いてはこちらです。
こちらの本は文法書というより、長文読解に近いです。長い文章を、文法解説も含めて丁寧に解説されています。
単語の勉強にもなりますが、長い文の読解が中心なので、ハン検2級の対策の観点ではこちらもあまりオススメではありません。
補足ですが、絵で学ぶ上級への韓国語文法を8割程度、本気で学ぶ韓国語 上級編を1割程度読んだ時点で準2級を受験しています。準2級の体験記も書いていますので興味があれば御覧ください↓
◯実用韓国語文法 上級
3冊の中では一番ボリュームが多いです。名前の通り、純粋に文法を学べる本です。掲載されている文は多岐にわたり、思い描いていた通り、たくさんの文に触れることはできました。
単語の勉強にもなるのですが、やはり、学ぶことの中心は文法であり、ハン検2級の対策としてはあまり有効ではないです。
上記、文法解説の3冊を全て読みましたが、この間に受けたときの点数は41点、43点です。このとき、過去問は全くやりませんでした。テスト後の手応えは相変わらずなく、ちんぷんかんぷんの状態です。選択肢の単語がほとんどわからない状態も変わりませんでした。
この経験から、語彙力強化に重点を置き、過去問をしっかりやらないと聞き取りも筆記もまんべんなく点数が落ちることがわかりました(笑)。
少し話は変わりますが、なぜ語学の学習の本に単語の索引をつけないのでしょうかね?上の三冊も良本なのですが、単語の索引がありません。文法の索引はありますが。単語を学ぶ本ではないからでしょうか。
お手数でも単語の索引は入れてほしいですね。単語の索引だけを見て、それがあるページに飛んで例文を勉強、なんて使い方ができるようになりますからね。
本題に戻ります。ここで対策を再構築しました。
しつこいですが、結局短文を理解する語彙力が合否を左右する、という結論に至りました。
なので読む本をガラッと変えました。
☆2023年12月以降
◯『ハン検2級合格をめざして』を読んだ
ハン検2級以上を対象とした本となると限られてくるのです。
理由としては、結局語彙力勝負になるので、このレベルの難易度となると掲載単語が限られてくる→すなわち何種類も対策本が出せない、となるからだと思います。
こちら、結構前の本ではあるのですが、過去問と見比べてみると、出題される単語はかなりあたっています。すごい。
この本を読んだと言っても、本の中身は単語や慣用句、四字熟語の羅列です。例文が一部あるのがありがたいですが、とにかく暗記なので、読破&コンプリート暗記はかなり厳しいです。合格までに2周できたかどうか、くらいの進捗で、半分も暗記できているかどうか、というレベルでした。
◯『キクタン韓国語 上級編』を通勤中に聞いた
こちらも定番です。
掲載が1120語なのでやや不足感がありますが、例文がたくさんあり、その例文の音声が入手できるので、大満足の一冊です。
通勤中に、大好きだったK-POPを聞くのをやめ、ひたすらこの本の例文を聞きました。70日目まで用意されている本ですが、2級合格までに51日目までやりました。
とは言え、なんだかんだでやった分の半分も暗記できていない、くらいだと思います。
◯『トウミ(도우미) 上級編』を少し読んだ
こちらもド定番です。ハングル検定の公式ガイドで、単語や慣用句、四字熟語の羅列の決定版です。例文ほとんど無し、という中身で300ページを越える分量があります。多くの学習者の心を折るには十分な一冊です。
さすがにこれはキツい。表紙に「合格レベルと語彙リスト」と書いてあるだけのことはあります。特に最初の220ページを越える語彙リストは強烈です。
こちらは慣用句部分を15ページ程度見たくらいでした。
1級を狙うならこれを覚えないといけないのでしょうね。
◯『サイン(韓国ドラマ)』を韓国語字幕で全部見た
英語を勉強したとき、アメリカのドラマを英語字幕で見まくったことが決め手となり、TOEICの点数を劇的に上げることができました。
似たことが韓国語でできないかと思い、韓国語字幕のある韓国ドラマを探しました。運良くTSUTAYAの閉店セールで購入できました。
韓国語字幕付きドラマを探してわかったことですが、意外に韓国ドラマで韓国語字幕が用意されているものって多くないです。アメリカのドラマで英語字幕が用意されているものってすごく多いのですけれども。
サインは法医学者のお話です。恋愛ドラマよりミステリーが好きなので、いくつか買った韓国語字幕付きドラマのうち、こちらを最初に見ました。寝る前に寝っ転がりながら見ていました。2級合格までに全部見ました。
結果、非常に楽しかったです。
あとから調べてみると、日本でもリメークされているようでした。2級の合格に役に立ったかはわかりませんが、韓国語字幕で見ると、読解スピードが上がるので、もしかすると聞き取りにいい効果を与えてくれていたかもしれません。
話は逸れてしまいますが、最終話は悲しすぎです。ハン検関係なく皆さんに見てほしい作品です。2011年の作品ですが、今見てもとても楽しめます。
◯過去問を復習した
この頃、過去問は2024年版、2023年版、2022年版が出ていました。2022年版(2021年実施分の第55&56回)が安く手に入ったので購入し、以前に手に入れていた分と合わせて3年分の復習をひたすらしました。
過去問と同じ問題が出ることは稀かと思いますが、過去問の選択肢に出ていた単語がまた出てくることはそれなりの頻度で起こります。なのでこれが一番対策として有効だったかもしれません。
以上がハン検2級合格までにやったことです。
TOPIK 6級合格から5年かかってしまいましたが、参考書は語彙力を上げるものと過去問に絞ることで合格までの時間を短縮できると思います。
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ハン検2級のための対策(試験のテクニック)
さいごにテクニックについて触れておきます。
2級は難易度が高いのでテクニックは無いと思われるかもしれませんが、聞き取りはテクニックによる対策効果が大きいです。
聞き取りで最ももったいないのは、聞いただけではわからないけれども、少し考えたり、見ればわかる単語が出てしまうことです。
単語は、いくつかの段階を経て脳に定着します。聞いただけでわかる単語って脳にかなり定着した単語です。この、単語の定着に関しては下記に書いていて、英単語を例に取って記事を書いていますが、韓国語でも全く同じです。単語が覚えられないときに読んでみてください。
聞き取りの途中、こんな経験はないでしょうか。
この単語聞いたことあるな、う〜ん…(3秒後)あ、この意味だ
これは聞いた瞬間には意味はわからないけれども、少し(3秒程度)考えれば意味がわかる、という定着段階の単語です。ここで致命的なのは、聞き取りの最中の3秒です。聞き取り中は次から次へと文が読まれてしまうので、3秒も考えていると聞き逃しが発生します。
ここでご紹介する聞き取りのテクニックは、これを少しでも防ぐ対策です。
やることとしては、文が読まれる前に選択肢を見ておく、ということです。多くの方が実践しようとしていると思いますが、語学マニアとして、見るべきポイントを書いてみます。ご参考になれば、と思います。
(聞き取りの大問1と2は選択肢すらも読まれる形式なので、テクニックは使えません。が、大問3以降はこの対策を実践するようにしましょう。)
何が書いてあるか、がわかれば最も良いですが、どんな単語が読まれるか、に注意して目を通すのが良いです。
特に固有名詞は読まれただけではわからないことが多いので、選択肢で見つかれば発音を頭に入れておきましょう。
また、韓国語は漢字語も多いので、聞いただけではわからなくてもハングルで見ればどんな単語が読まれるか把握できることがあります。
これができるようなれば、聞き取り7割が見えてくると思います。
あと、女性(男性)の主張にあてはまるものを選ぶ、なんて問題が会話文で出ますが、これもしっかりチェックし、女性男性どちらの発言に対してより集中しなければならないかも把握しておきましょう。
こういったテクニックは、過去問を実際の受験のように実施すると少し慣れることができますので、煩わしくても本番と同じような形態でやってみることがおすすめです。
ちなみに、ハン検は最初の問題が易しい、という法則はあてはまりません。
英語の試験では大問1の(1)が簡単で、後半になると難しくなっていくものがありますが、ハン検はそうではないんですよね。(2)や(3)が(1)より優しいなんて場合もあるので、今の問題に悩んでいるよりは、次の問題の選択肢を先読みして正解する方が得点に結びつく場合が確実にあります。
筆記はテクニックはほぼないと言えます。
上述の通り、大問1〜8、13〜14での語彙力がほぼ全てかと思いますので。
TOPIK出身者は、それなりの長さの文章を読むのは慣れているので、大問9〜11でつまづくことは少ないと思います。そのため過去問を解く程度でいいかと思います。
強いて言うなら大問12(北の文献理解)です。
1問あたりの配点が2点と高いので、正解したいところですが、理解するのがかなり難しいです。
北の文献は、韓国の言い回しや書き方、分かち書きと異なっているので、とても読みづらいです。内容も、小説のようなものが多く、登場人物の心情を察するような表現が出されるので、細かいニュアンスを理解できる語彙力が要求されます。
とは言え、設問自体はシンプルなことが多く、ここでひっかけ問題が出されることは極めて少ないです。読むのに少し時間がかかってしまいますが、語彙力向上対策をしておけば正解することは十分可能です。
補足情報ですが、この大問12は、大問13と14を先にやったあと、最後にじっくり解く、というスタイルでやっていました。
やり方は人それぞれかと思いますがご参考まで。
長々と書きましたが以上が体験談です。当記事を参考に、一人でも多くハン検2級合格を目指す方、合格する方がいらっしゃれば嬉しいです。
さいごまでお読みいただきありがとうこざいました!
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