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本気で学ぶ上級韓国語の口コミ記事!!レベルや難易度、内容等レビューします

2023-05-29ご自身の語学習得に関して,韓国語の試験,韓国語学習に関してTOPIK,ハングル能力検定,,韓国語

本気で学ぶ上級韓国語を完読しましたので、どれほどの難易度であったか、どのような内容であったかレビューをしてみたいと思います。
また、この本の口コミは多くはありませんので感想なんかも書いていきます。

本屋に行く暇が無い!!、近くの本屋に置いていない!!などの理由から、ネットで買わないと行けないことも多いと思います。そんな場合は中身を全く見ることができないので、口コミが重要になりますよね。

本記事が、買う、買わない、の判断の一助になると嬉しいです。

※主観で記事を書いています。感じ方は人それぞれ、ということを念頭に置いた上でお読みいただければと思います。

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『本気で学ぶ』シリーズとは??

当記事では『本気で学ぶ上級韓国語』のレビューをしていきますが、その前に『本気で学ぶ』シリーズの説明をしておきます。

『本気で学ぶ』シリーズはベレ出版さんから発売されている語学学習関連の参考書です。

韓国語以外にも、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語のものが出版されています。
『本気で学ぶ○○語』というタイトルを基本とし、中国語と韓国語は『本気で学ぶ中級○○語』と『本気で学ぶ上級○○語』があります。

中国語にはさらに『本気で学ぶ超上級中国語』なんていうものもあります。

上級の参考書は、英語ではそれなりの数がありますが、英語以外は少ないのが実情なので、非常にありがたいシリーズです。

シリーズものになるくらいなので、結構予算をかけて制作してくれているのでは、と個人的に推察しています。

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本気で学ぶ上級韓国語のレベル(難易度)

本題に入ります。

当ブログの運営者も韓国語を勉強中です。なので韓国語の勉強や試験に関する記事をいろいろと書いています。当記事を書いた時点でTOPIK 6級、ハン検準2級を取得した状態です。ご参考までに。

下記の『本気で学ぶ上級韓国語』という本の口コミとして、レベル(難易度)や内容、買いかどうか、などを書いていきます。

本気で学ぶ上級韓国語の外観
本気で学ぶ上級韓国語の外観

まず、難易度についてです。

結論から言って
– TOPIK(韓国語能力試験) 6級を目指す方向け
– ハングル能力検定試験(ハン検) 2級を目指す方向け
だと思います。

この記事にたどり着いている方ならおわかりと思いますが、TOPIKは6級が最高級で、ハン検は1級が最高級、2級がその次です。

言い換えると、TOPIK最高級を目指す方、ハン検の2番目に難しい級を目指す方向け、ということですので、レベルは高いです。

さらに言うと、長文が主な内容になりますので、TOPIK向けに近いかもしれません。TOPIKはそこそこの長さの文を多く読んで答える問題が多い一方で、ハン検は長文はあまり出ないですからね。

とは言え、文法はすごく丁寧に説明されていますので、文法を学ぶという観点では幅広い層に参考になると思います(後術します)。

本の中で出てくる単語は難しいものも多くあります。この本の長文を辞書無しでスラスラ読めるのであれば、TOPIK 6級は楽に合格できます。単語の難易度はそれくらいのレベルです。

日常会話という観点で考えてみましょう。
長文の音声はダウンロードできるので、日常会話の練習用に使えなくもないです。とは言えこの本の内容を日常会話で操れる方は超上級と言えます。

よって日常会話向けとして買うには難易度は高すぎる、と個人的に思います。

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本気で学ぶ上級韓国語の内容

次に内容について書いていきます。

先ほどもお伝えした通り、韓国語の長文が主な内容です。章(本では『部』と記載されています)立ての構成で、1部に5つの課があります。各課に1つの長文があり、合計3部ありますので長文が15個収録されています。
課ごとの内容を見ると、最初に韓国語長文、その後日本語訳が記載されている、という構成です。

そして次に単語の意味と文法説明がパラグラフごとに記載されており、この文法説明はかなり丁寧です。このレベルの長文をここまで細かく解説してくれる参考書は他にあまりないと思います。文法事項は初中級レベルでも理解ができるように説明してくれています。

長文の長さは、本を開いたときの片側を1ページと数えたときに、2.5〜9.5ページ分です。なので長いものは結構長いです。

長文のジャンルとしては、韓国文化、童話、ネットや新聞記事、小説っぽい物語、ドキュメンタリーまで、様々な内容があります。中には感動を誘うものまであり、第3部、第2課は泣けます。出勤前に読んでしまい、仕事をする気が失せたのを覚えています(笑)。

また、各章(部)の後にはコラムもあります。下記について書いてあります。

  • 韓国語の品詞について
  • 韓国語の敬語解説(ネットなどでは見かけない方法でまとめられている)
  • 韓国語の間接話法

ビジネスで韓国語を使う方は、2つ目の敬語解説は参考になるはずです。韓国語の敬語表現はネット上にいろいろ情報はありますが、この本でのまとめ方は体系的になっていて、ネットの情報とは違った視点で理解を深めることができます。

3つ目の間接話法とは、簡単に言うと誰かが言ったセリフをカギカッコ無しで表現する方法を指します。例えば、

部長が「あの資料を午後見せて」とおっしゃっていました。

はカギカッコがついているので直接話法です。一方で、

部長があの資料を午後見せてとおっしゃっていました。

は間接話法です。つまり、誰かのセリフを本人が言ったようにカギカッコで表現するのが直接話法で、そうではないのが間接話法です。韓国語では間接話法をどのように言うのかがしっかりまとめられています。

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本気で学ぶ上級韓国語の口コミとしてのレビュー

続いて参考書を読んでみてのレビュー&感想を書いていきます。この参考書はレビューが多くはないので購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。少し辛口で書きます。

大きく分けて3点、ダメ出しをします。

一点目です。
まず気になったのは、なぜ単語の索引が巻末に無いのか、です。

韓国語の勉強をしていると、「あれ、この単語見たことがある。どの本に載ってたっけな。どんな文脈で使われていたか見返したいな」となることがあります。そんなときに参考書に索引があると、とても助かります。

しかしながらこの本は単語の索引が無いので、それができません。なので復習には使いづらいです。

語学の学習をする上では単語をどれだけ知っているか、そしてそれがどんな文脈で使われるか、は重要なポイントです。

長文が多く収録されていて、単語の使われ方を学ぶにはよい教材なので、なおさらこれが残念な点です。

二点目です。
本の最後に用言の活用の解説ページがあります。このレベルの本にこれは必要か??と思います。ㄹ変則や푸変則などは確かにややこしいですが、上級に載せる内容ではないと思います。

上級になればなるほど単語力が必要になってくるわけです。なので上級を謳う本であればなおさら単語の索引に優先順位が置かれるべきではないかと思いました。

三点目です。

上の本気で学ぶ上級韓国語の内容でご紹介した通り、文法説明は丁寧です。丁寧なのはありがたいですが、上級ではない文法を取り上げ過ぎです。

購入層を初中級まで拡大するため仕方ないのかもしれませんが、取り上げる文法を減らし、用言の活用のページもなくせば、長文を2つか3つ増やせたのではないかと思います。

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買いかどうか??&まとめ

最後にこの参考書が買いかどうかです。

辛口なことを書いてきましたが、総合的に買いだと思います。

かなり値がはる参考書なので購入に躊躇するかもしれませんが、韓国語の上級の参考書は多くはないので値崩れがしにくいです。きれいに使えばメルカリで2000円以上で売れます。

単語の索引が無いことを取り上げましたが、実は単語の索引が無い参考書って結構見かけます。なのでここは譲歩せざるを得ない点だったりします。

一方で文法説明が丁寧、そして文法の索引はあります。単語が難しくて挫折した場合、文法解説部分だけ読むのもアリだと思います。文法の索引をスキマ時間に目を通すだけでも、定着に一役買ってくれることでしょう。

全体的に使われている単語が難しいので、現在TOPIK 4級やハン検3級未取得である場合は完読に至らない可能性はあります。その場合は売ってしまうか、将来に取っておく、なんて選択肢も取れます。

最悪の場合売れる、という観点を考え、買いかどうかを再度まとめると
– TOPIKで難しい級を目指している方 → 買い
– 文法を学びたい方 → 買い
– 日常会話を学びたい方 → 買わない
という感じかと思います。

また、購入判断につながる情報を下記にまとめておきます。

  • TOPIK 6級、ハン検2級を目指す方向けの難易度
  • 2.5〜9.5ページの長文が15個
  • 日常会話として使う場合は超上級
  • コラムにて品詞、敬語、間接話法について体系的に理解できる
  • 単語の索引はない
  • 文法の解説は丁寧。初中級レベルの文法も取り上げている
  • 文法の索引はある
  • 値崩れしにくい
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さいごまでお読みいただきありがとうございました!!

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