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TOEIC/TOEFL/英検の点数換算

2021-09-29ご自身の語学習得に関して,外国語試験関連,英語の試験TOEFL,TOEIC,英検,英語,試験ノウハウ

数ある英語の試験、例えばTOEIC、TOEFL、英検で点数の換算についてお考えになったことはないでしょうか?

これから留学や駐在でTOEFLを受けることになるんだけど、TOEICや英検の点数しかない、英検は持っているんだけどTOEICはこれから!なんて方に各試験におけるスコア換算があると便利かな、と思います。

ひとたび語学学習を始めると、各試験で自分がどのあたりにいるのか、ふと気になることもありますしね。

そこで当記事では各試験の特徴を解説しながら、TOEIC、TOEFL、英検の点数換算について考えてみます。換算は
1.アメリカの大学留学に必要な要件から
2.このブログの運営者の昔の点数から
という方法で比較&スコア換算を試みます!

*本記事はすべて読むのに約9分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

 

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1.英語の試験の種類

日本で行われている英語の試験には、TOEIC、TOEFL、ILTS、英検等があります。他にもケンブリッジ英検、高校生以下を対象とした試験もあるようですが、受験経験がないのでここでは取り上げられません。

受験経験のあるTOEIC、TOEFL、英検についての説明と、簡単な点数換算を後述します。

学生さんの留学志望の方、社会人の社内留学等で英語を勉強されている方に、参考になると思います。

1-1. TOEIC(L&R)の用途と特徴

TOEICは社会人の方なら一度は聞いたことがあると思います。Test Of English for International Communication の頭文字を取ったもので、トーイックと読みます。

正確にはTOEIC L&R(Listening & Reading)とTOEIC S&W(Speaking & Writing)の二種類があります。TOEIC L&Rの方が有名であるためか、単にTOEICと言うとL&Rを指すのが一般的です。

特徴は、英語圏での日常会話が理解できるか、ニュースや空港などのアナウンスを読んだり聞いたりできるか、というように普段の生活に必要な英語力はあるのか、という観点で作られていることです。ビジネスマンが英語圏の国への出張や駐在に問題がないか、を示すために使われたりすることが多いです。

試験はリスニング45分前後、リーディング75分前後の合計120分前後です。リスニング、リーディング共に495点満点で、合計では990点満点の試験になります。

回答はマークシート方式で、3択or4択になります。後に紹介するTOEFLや英検と比較すると、「難易度はそこそこの問題を早くたくさん解く」形式の試験です。

スピーキングがないこの試験は、シャイな人が多い日本では人気があります。受験料は消費税8%であった頃は5,725円でしたが、10%となって5,830円、そして2020年4月からは値上げで6,490円です。さらに2021年10月からは7,810円となります。値上げが続いてはいますが、TOEFLなんかと比べればまだリーズナブルではあります(TOEFLは後術します)。インターネットで申し込んだ場合、一年後※1の試験が5,846 7,150円になるというリピート割引なんていう制度もあります。(以前はリピート割引で5,092円 5,846円でしたが。)定期的に受ける場合はお得ですね。

※1 2020年4月より、1年後の同月から3ヶ月間がリピート割引の対象になります。

一方でTOEIC L&Rの受験者は日本人と韓国人が大半を占めるとも言われており、世界的にはあまり通用しないのがデメリットです。

ちなみに当ブログではTOEIC 800点を越えるための知識をいろいろとご紹介しており下記にまとめています。よろしければ見てみてください!

韓国語の検定について解説!

1-2. TOEFLの用途と特徴

TOEFLはTest Of English As a Foreign Languageの略です。トフル、もしくはトーフルと読む人が多いです。

昔はPBT(Paper Based Test)、CBT(Conputer Based Test)がありましたが、現在はiBT(internet Based Test)になっています。

Test Of English As a Foreign Language(直訳すると「外国語としての英語の試験」)というだけあって、非英語圏出身の人で、アメリカ留学を目指す全世界の人達が受けています。

留学を目指す試験ですので特徴としては、学校の授業や教科書を想定した長文が多いこと、文学っぽいものから科学っぽいものまで多岐にわたることです。

試験はリーディング60~80分、リスニング60~90分、休憩10分を挟んでスピーキング20分、ライティング50分です。

リーディングとリスニングの時間に幅があるのは、TOEFLを運営している機関が今後の問題作成の参考にするために、試し問題を混ぜているからです。その試し問題は得点には含まれませんが、受験者はどの問題が試し問題であるかは見抜けません。すべての問題を全力で解きましょう。

現在の主流であるTOEFL iBTでは会場で一人一人にパソコンが用意されています。リーディングとリスニングは選択式で、パソコンで答えを入力していきます。

スピーキングではマイクが用意されており、話した内容が録音され、採点されます。
ライティングではパソコンで英文を打ち込んでいく、という方式です。ブラインドタッチができるかどうかでも多少の差が生まれますので、できればマスターしておきたいところです。

アメリカでの授業を受ける上で必要な英語力があるかを示す試験ですので、TOEICとは根本的に目的が違います。 TOEIC 900点ってTOEFLでは何点くらいか、というのは気になるところですが、これはボクシングの世界王者と柔道の金メダリスト、どちらが強いの?と言っているようなものです。 争う土俵が違うよ?ということになるのですが、この記事ではあえて小職の点数からその辺りを考察しています。 (→2. 及び3. をご覧ください)

経済規模が世界1位であるアメリカへの留学を目指す人が受ける試験ですので、TOEFLのスコアが最も世界で通用するスコアと言えるでしょう。TOEFLに関しては下記の記事も参考になります。

TOEFLで高得点を目指されている方には下記記事も参考になると思います。

結果も10日程度でオンラインで確認でき、世界的にもブランドが確立されているためか、受験料は徐々に上がっており、現在は$245(為替にもよりますが2万円越え)です。申込期日をしくじるとさらに手数料$40が課せられ$285となります(テスト7日前までに申し込まなかった場合)。なかなか気軽には受けられないテストです。

1-3. 英検の用途と特徴

続いては英検です。

日本で作られている試験で、このブログの運営者が中学生や高校生の時は学校の英語学習の進捗確認や、受験勉強の一貫として受けている人が多くいました。今は高校生でもTOEICを受けている人がいるようです。

英検の最大の特徴は難易度ごとに級が別れていることです。TOEICやTOEFLは全員が同じ試験を受けるのに対し、英検は受験級を選択できます。

また、級とは別にCSEスコアというものがあります。これは異なる回の試験や異なる級との比較ができる共通のスコアです。級のみの判定だと、例えば二級合格者の中でも準一級に近い二級合格者なのか、三級に近い合格者なのかで英語力の違いがあると考えられます。

また、同じ級でも異なる回で問題の難易度を全く同じにすることも難しいでしょう。その対策としてTOEICやTOEFLのように共通のスコアがあった方が実用的だと考えたのだと思われます。

スコア以外に気になるものとして試験時間や受験料がありますよね。英検は難易度が違う試験を受けるので、試験時間や受験料も級によって異なります。ホームページをご確認いただいた方が良いと思います。

試験時間はこちら
受験料はこちら

英検は日本のテストではありますが、留学に使える場合もあります。留学用の試験で最もメジャーなものはTOEFLではあるのですが、日本人の留学生を受け入れるために英検でも入学できる高校や大学があります。準一級以上を持っていれば、最低限の資格(足切り点数)はクリアできるところが多いようです。

例えばカリフォルニア州のCalifornia State University Long Beachでは、学士(大学)の入学に必要な英語の用件に英検準一級が記載されています。
学士より上の学位は英検一級が要求されるようです。
こちら

また、State University of New York Potsdamでは英検一級が要求されます。
こちら
2019年2月14日修正 : 上記リンク切れになっているためState University of New York Cortlandのリンクを紹介します。こちらの大学は英検準一級が要求されています。
こちら

上記大学以外にも多くの大学で英検が採用されており、二級で足切りをクリアできるところや、二級A*を足切りに設定しているところもあります。

*二級Aとは二級を受験し、CSEスコア 2150点以上を取った場合を指します。二級に合格しても2150点に満たない場合もありますし、二級に不合格でも2150点を取り、二級Aを取ることができることもあります。

英検は一次試験を突破すると二次試験に進みます。二次試験はスピーキングに当たり、面接官と英語のみでやりとりをする形式です。

TOEFLでのスピーキングはマイクで録音して試験を行うのに対し、英検では面接形式になります。なのでスピーキングだけを見ると英検の方が実用的と言えるでしょう。

小職はTOEIC、TOEFL、英検、すべて受験歴がありますが、受験者の英語を評価するという面では英検が最もよいと思っています。人対人の面接もそうですし、リスニング問題の幅が広いためです。これからも試験の質を高め、がんばってほしいと思います。

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2. TOEFLと英検のスコア換算 ~アメリカの大学留学の用件から考察~

1-3. でご紹介した二大学の足切り点数からスコア換算を考えてみます。

California State University Long Beachの学士留学の要件はご紹介した通り、英検準一級でした。TOEFLの要件を見てみると61点ですね(リンク先に載っております)。

また、学士より上の学位(修士など)の入学要件は英検一級が記載されています。同様にTOEFLの要件を見てみると80点ですね。

もう一つのご紹介した大学であるState University of New York Potsdam(2019年2月14日修正。リンク切れのため) Cortlandでは英検準一級が要求されています。TOEFLでは79点ですね。

残念ながらTOEICは留学要件に採用すらされていません。
TOEICは留学用というよりは社会人向けの内容ですので当然と言えば当然なのですが。

ここから考えますと
英検準一級 → TOEFL 61~79点
英検一級 → TOEFL 80点
ということになります。

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3. TOEIC/TOEFL/英検のスコア換算~このブログの運営者の点数から考察~

タイトルの通り、このブログの運営者自身の過去の点数から各スコアの換算を考えてみます。

まずはTOEICとTOEFLです。
スコアシートが何枚もあったのですが、できるだけ各試験の受験日時が近いものをピックアップしました。
TOEIC↓

TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEICスコア①
TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEICスコア①

こちらは2010年9月12日受験のもので、915点です。もっと最近のものを載せたかったのですが・・・

つづいてTOEFLのスコアです。

TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEFLスコア①
TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEFLスコア①

こちらは2010年3月6日受験のスコアで、74点です。うっすら記憶をたどると、TOEIC 900点を越えたあたりでTOEFLも受けてみたくなって受けたものです。

上記試験では受験時期がTOEFLが半年ほど早いです。TOEIC 900点突破したときであると単純に考えると

TOEIC 900点 → TOEFL 74点

という関係が成り立ちそうですが、TOEICは試験慣れ(7回以上は受験。IPも合わせると10回以上受験)していた一方で、TOEFLは初受験です。

もう1パターン見てみましょう。

TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEICスコア②
TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEICスコア②

これは2012年7月22日に受けたTOEICで970点です。これにもっとも近い時期に受けたTOEFLは下記です。

TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEFLスコア②
TOEIC-TOEFL点数換算のためのTOEFLスコア②

2013年11月9日に90点を取っています。TOEICから1年と少し間隔がありますが、これが一番近いTOEFLでした。ここからは

TOEIC 970点 → TOEFL 90点

という構図も見えます。改めて見てみるといくら試験慣れの違いがあるとは言え、TOEIC スコア970点でもTOEFLは90点だったんですね。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング各セクションのTOEFLスコアを見ると、やはりスピーキングが悪いですね。

上記を2パターンの結果&試験慣れによる補正をこのブログの運営者なりに加えると、

TOEIC 900点 → TOEFL 80~85点

くらいではないかと思います。

続いて英検を見てみると

2016年11月頃に英検一級に合格しています。

現在は韓国語の勉強に励んでいるので、この頃が英語の実力のピークでした。上記の2012年7月のTOEIC 970点のスコアの時期から4年ほど英語の勉強を重ねた結果の英検合格であった覚えがあります。

英検はこのときの一回しか受けていないので何とも言えないのですが、TOEFLと同じように試験慣れを考慮してみると
TOEIC 930~945点 → 英検一級
くらいが妥当ではないかと思います

単純に比率を考えてTOEFL(小数点第一位四捨五入)と英検一級の換算を出してみますと
TOEIC 930~945点 → TOEFL 83 ~ 89点 → 英検一級
という関係が成り立つのではないかと思います。

アメリカの大学留学要件は英検一級がTOEFL 80点でしたので、少々英検が過小評価されているように感じますね。

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4. まとめ

いかがでしたでしょうか?
TOEIC、TOEFL、英検の特徴をご紹介しました。

また、アメリカの大学の留学要件を二つご紹介し、そこからTOEFLと英検の換算を考えてみました。
その結果、
英検準一級 → TOEFL 61~79点前後
英検一級 → TOEFL 80点前後
TOEICは留学要件に採用されていないため換算できず。

ついでに小職の過去の受験履歴からTOEIC、TOEFL、英検の換算を考察してみました。その結果、
TOEIC 930~945点 → TOEFL 83 ~ 89点 → 英検一級
くらいが妥当なのではないかと考えました。
スピーキングとライティングが無いものから換算していますので、TOEICが若干不利な立場になっている感じはします。

参考にしていただけますと嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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