英検Jr.(ジュニア)とは?【難易度/受験料/申込方法/長所など】
英語教育の早期化され英検ジュニアの難易度や申し込み方法(受験方法)、料金に興味を持っている方は多いのではないでしょうか。
本ブログでは語学学習が好きなサラリーマンが子供に英語を教えるための取り組みとしていろいろなことを試してきました(こちらの子育て英語de楽しもう!!のカテゴリにまとめております)。
このブログの運営者自身、英語の試験はTOEIC、TOEFL、英検を受験してきました。その経験から、個人的には英語の実力をあげる上では最も英検が適していると考えていますので、子供にも継続して受けさせたい!と思っています。
本記事では幼児向けの英検として有名な英検Jr.(ジュニア)についてご紹介します!!実際に英検Jr.(ジュニア)を受けてみましたので、特徴や難易度についてここでまとめておきます。これから英検Jr.(ジュニア)の受験をお考えの方に参考になると思います。本記事の次の記事で体験記を書かせていただくつもりです!!
*本記事はすべて読むのに約11分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。
目次(この記事の内容)
1. 英検Jr.(ジュニア)の概要と種類、申込方法
小職は三人の子育ての真っ最中ですが、一番上の子と英検Jr.(ジュニア)を受けてみましたので、本記事にて英検Jr.の特徴などについてまとめます。これから受験をお考えの親御さんに参考になると思います。
現在子育て中の世代の方は英検という試験をご存知の方は多いと思います。昔はTOEICがありませんでしたからね。英検は難易度が高い級から、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級となり、中学生や高校生、大学生から社会人まで幅広い世代が受験をする試験です。
一方で英検Jr.は英検よりも下の世代、例えば小学生や幼児向けの英語の試験として実施されている試験です。開催してくれている組織は、英検と同じ公益財団法人 日本英語検定協会ですので、英語の試験作成に多くのノウハウを持ったところと言えます。安心して受験ができますね。
また、英検と違い、英検Jr.では合否という概念がありません。正答率等で結果が表示されるシステムなので、純粋に英語の理解度チェックの意味合いが強く、不合格によるモチベーションの低下や英語アレルギーを防止しやすい試験となっています。子供を対象としていますので継続が最も大事ですから、これは良心的なシステムですよね。
そんな英検Jr.(ジュニア)の種類としてはいくつかあり、下記の種類があります。
- ペーパー版
- オンライン版
- 学校版
我が家ではオンライン版を受験してみました。体験記は次回の記事で書かせていただこうと思っていますが、5歳でも問題無く受験ができました。オンライン版であれば自宅で受験が可能ですが、パソコンやタブレットの操作が必要ですので、小学校就学前のお子さんであれば親御さんの付き添いが必要になります。
さて、以下で3種類の英検Jr.の特徴や難易度、申込方法なんかをご紹介したいと思います。
1-1. ペーパー版
ペーパー版は5人以上で受験するものです。個人として英検Jr.を受験されたい場合はこちらの1-2. オンライン版を参照していただくのが良いです。
このペーパー版は友達同士や塾などで紙ベースで受験することを想定した試験のようです。年に複数(3回)の実施回があるようです。
年度 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
2019年度 テスト日 | 6月15日~ 6月23日 | 10月26日~ 11月3日 | 2020年2月1日 ~2月9日 |
2019年度 受付期間※ | 4月29日~ 5月27日 | 9月2日~ 9月30日 | 2019年12月2日 ~2020年1月14日 |
2020年度 テスト日 | 6月13日~ 6月21日 | 10月24日~ 11月1日 | 2020年1月30日 ~2月7日 |
2020年度 受付期間※ | 4月27日~ 5月25日 | 8月31日~ 9月28日 | 2019年11月30日 ~2020年1月12日 |
※受付期間は、郵送申し込みの場合、必着になります。
受験申し込みはこちらのページで取得できる「グループ登録申請書」を使ってグループ登録をしてからグループ番号、アクセスキーを発行 → 申し込み、という二段階を踏む必要があるようです。その後テスト日3日前までに送られて来る紙ベースの試験を使って5人以上で受験する、という流れです。インターネットでの申し込みと郵送での申し込みが可能ですので、インターネットの環境がなくても受験ができるよう配慮がされています。また、10名以上で実施するのであれば少し安く実施できるようです。
1-2. オンライン版
オンライン版はインターネットが使える環境であれば個人であっても、グループであっても受験が可能な試験です。先ほどのペーパー版はグループでの受験のみに対応していましたが、オンライン版であれば個人でもグループでも受験が可能ということですね。ですので5人以上の友達同士や塾であればペーパー版、オンライン版、どちらも実施可能で、個人であればオンライン版のみ実施可能です。
我が家では個人のオンライン版で申し込みをしました。グループ申し込みではペーパー版と同様、「グループ登録→受験申し込み」となり、個人であれば「会員登録→受験申し込み」という流れになります。
オンライン版ではインターネット環境とそれなりの性能のパソコンかタブレットの端末が必要になります。性能が足りているか(端末環境チェック)は英検Jr.のページで自動で判別してくれます(こちらから「動作チェック開始」をクリック!)。自動で判別してくれますので、とてもわかりやすいです。パソコンでもタブレットでも基本的にブラウザ上で受験をすることになりますが、パソコンだとInternet ExplorerかChrome、タブレットだとChromeを使うことになります。
我が家では英語学習用のタブレットとして下記を購入しました。こちらの端末、もしくはそれに準ずるものとWiFi環境があれば端末環境チェックは通ると思います。
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個人の会員登録及び受験申し込みは全く迷うことなくスムーズに進むことができます。インターネットをお使いの方であれば、上記の端末環境チェックが通れば問題なく受験ができると思います。
余談ですが、ペーパー版とオンライン版では問題は異なるようです。ただ、問題の難易度、形式、試験時間は同じになっています。
1-3. 学校版
学校版は、小学校で必修化された外国語活動の一貫としての取り組みなどで使うための試験になります。教育現場活用しやすいようカスタマイズされた型式です。
市町村などの自治体や英語教育関連の研究開発機関などで活用されている、と英検Jr.のページに記載があります。
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2. 英検Jr.(ジュニア)の難易度
ここからは我が家で受験したオンライン版に絞ってご紹介していきます。
英検Jr.は英検(中学生以上対象)と同様、レベル別にテスト内容が別れています。日本では社会人になるともっぱらTOEICになりますよね。TOEICでは全員が同じテストを受けるので、他の受験者との比較はしやすくなりますが、どうしても初級者が上級者用の問題を解くことになったり、上級者が初級者用の問題を解くことになったりします。結果として受験者のレベルに合わない問題を多く解くことになるので、正しくレベルを判定できているか?という観点では効率が悪くならざるを得ません。
一方で英検はレベル別にテストが別れているので、例えば準2級と2級の受験者のレベル比較はしずらくなります(CSEスコアがあるので比較は可能です)が、受験者に合ったレベルの試験を受けることができるので、レベルを正確に判定できます。結果として語学力向上をするためには何が足りないかが把握しやすいことになります。
英検Jr.でもこの特徴を引き継いでいて、レベル別に試験が別れています。
難易度としては下記の三段階があります。
- 【難易度低め】 ブロンズ
- 【難易度中間】 シルバー
- 【難易度高め】 ゴールド
2-1. 【難易度低め】 ブロンズ
最初にご紹介するのは難易度が比較的低めのブロンズです。英語レベルの参考として、塾での英語教育 50分/週 を半年から1年程度受けている程度です。文字は一切出ず、リスニングのみの内容です。我が家では5歳児と一緒にこちらのブロンズを受けてみました。問題数は45問、受験時間は説明も含めて30分ちょっとでした。ブロンズの受験体験記を下記で記事にしております。合わせてどうぞ!
英検ジュニア ブロンズの詳細は↓
この30分ちょっとという時間、5歳児の集中力ではギリギリの時間ですね。最後の方は集中力が切れ、じっと座っていられないようでした。
さて、ブロンズの受験料はペーパー版は2,500円です。
我が家で受けたオンライン版は料金体系が少々ややこしいです。オンライン版では受験のみを行う「テスト」、英検Jr.ブロンズ用の勉強のみを行う「ラーニング」、勉強と受験がセットになった「フルパック(ラーニング+テスト)」が用意されています。
我が家では「テスト」を申し込み、2,300円でした。ペーパー版より少し安いですね。
「ラーニング」と「フルパック」は勉強(ラーニング)の期間をどれだけ取るかによって値段が変わります。例えば2019年5月2日現在(2020年2月4日現在でも変わっていません)では
- ラーニング1か月:2,000円
- ラーニング3か月:3,900円
- ラーニング6か月:6,000円
- フルパック1か月:3,900円
- フルパック3か月:5,400円
- フルパック1か月:7,300円
となっています。こちらは最新をご確認いただいた方が良いと思います。リンクを貼っておきますね。
https://www.eiken.or.jp/eiken-junior/schedule/
2-2. 【難易度中間】 シルバー
ブロンズと比べ難易度が上がったのがシルバーです。ブロンズの試験で正答率80%を超えた程度、というのがシルバーに上がる目安のようです。その他、塾での英語教育 50分/週 を1年から2年程度受けている程度、との紹介もあります。
シルバーのテキストを買ってみましたが、文字を選ぶ問題も登場しており、難易度が上がっていますね。我が家ではシルバーも受験してみました。下記に体験記を書いています。
英検ジュニア シルバーの詳細は↓
シルバーのペーパー版受験料は2,700円です。
オンライン版の「テスト」は2,500円ですね。
シルバーでも「ラーニング」と「フルパック」は勉強(ラーニング)の期間をどれだけ取るかによって値段が変わります。2019年5月2日現在(2020年2月4日現在でも変わっていません)では
- ラーニング1か月:2,000円
- ラーニング3か月:3,900円
- ラーニング6か月:6,000円
- フルパック1か月:4,100円
- フルパック3か月:5,600円
- フルパック1か月:7,500円
「ラーニング」はブロンズと一緒の価格となっています。最新の価格は↓で確認しましょう。
https://www.eiken.or.jp/eiken-junior/schedule/
2-3. 【難易度高め】 ゴールド
さらに難易度が上がったのがゴールドです。ゴールドは英検5級よりも難しい、と感じる子もいるとの情報があります。英検Jr.はリスニングに特化しており、文字の学習が少ない分、リスニングが難しく5級よりも難しいと感じる子もおられると推察されます。
レベルの目安としてはシルバーの試験で正答率80%を超えた程度のようです。その他、塾での英語教育 50分/週 を2年から3年程度受けている程度、との紹介もあります。
ゴールドのペーパー版の受験料は2,900円です。
オンライン版の「テスト」は2,700円です。
「ラーニング」と「フルパック」は
- ラーニング1か月:2,000円
- ラーニング3か月:3,900円
- ラーニング6か月:6,000円
- フルパック1か月:4,300円
- フルパック3か月:5,800円
- フルパック1か月:7,700円
となっています(2019年5月2日現在)。2020年2月4日現在でも変わっていませんね。例によって最新価格は下記のページで確認しましょう!
https://www.eiken.or.jp/eiken-junior/schedule/
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3. 英検Jr.(ジュニア)の長所
英検Jr.の長所としては下記二点であると思います。
- リスニングに特化している
- 結果が合否ではない
- 結果がすぐにわかる
個人的には1.のリスニングに特化しているというのが一番大きいと思います。義務教育での英語教育が始まると、強制的に文字の学習が始まりますし、シャイな日本人はどうしてもリスニング&スピーキングよりはリーディングに勉強が傾いてしまいます。
また、最も地力を上げるのが難しいスピーキングは、リーディングをやるよりもリスニングをやった方が伸びやすいと個人的に考えています。もちろんスピーキングを伸ばすにはスピーキングをすることが重要ですが、なかなかそんな環境を用意してあげられないので、せめてリスニングを早い段階で慣れさせることでスピーキング向上の手助けになるのかな、と感じています。
二点目の結果が合否ではない、というのは上の方でも少し触れましたが、子供はやっぱり失敗することを恐れますよね。合否が正答率で出てきますので、間違った問題も「あっ、まちがっちゃった」くらいで済むので、試験を受けたことで英語が嫌いになることはなさそうです。
三点目はブロンズを受けてみて思ったことですが、結果がすぐにわかるので、復習がしやすいです。これは単純にうれしいですよね。大人の試験なんて数週間、試験によっては数か月待たされ、挙句の果てにどこの問題が間違ったかわからない試験もあるくらいですから…(英検は回答が公開されるので自己採点が可能です)。
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4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家で英検Jr.ブロンズを受けてみた感想も少しご紹介しながら英検Jr.の特徴をご紹介してみました。英検Jr.が気になってきましたか?
実はサンプル問題も用意されています。
https://www.eiken.or.jp/eiken-junior/exam/
↑こちらから「BRONZEのテスト内容」、「SILVERのテスト内容」、「GOLDのテスト内容」のリンクを辿っていっていただくと、各試験のサンプル問題を受けてみることが可能です。もし受験をしてみようかなぁ、という方がおられましたら試してみると良いと思います!
最後に下記に我が家で行っている子供に英語に触れてもらう取り組みをご紹介した記事へのリンクをご紹介します。お時間のあるときにでも読んでみてください!
子供に楽しく英語を教えるには!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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