英検ジュニアの対策と教材【超徹底解説】
英検ジュニアのゴールド/シルバー/ブロンズ全部を子供と一緒に受けてみたブログ運営者が、英検ジュニア対策を考えてみました!同時にどんな教材を使ったのかもご紹介していきます!
英検ジュニアってどう対策しよう、どうやって勉強していこう、参考書はあるの?など、英検ジュニアについて情報を収集中の親御さん、先生方にご参考になると思います。
※徹底的に解説していると長くなってしまいました。本記事はすべて読むのに約13分かかります。下記緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。
目次(この記事の内容)
この記事でわかること
この記事にたどりつかれたということは英検ジュニアについてお調べですね?
英検ジュニアには難易度別に3つのグレードがあり、易しいものから「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」という名前がついています。英検ジュニアについての詳細は下記の記事で解説しています。
英検ジュニアの概要(難易度/受験料/申込方法/長所)がわかります。
当記事ではブロンズ、シルバー、ゴールドを子供と一緒に受けたこのブログの運営者が英検ジュニアの対策についてあれこれ考えたこと、我が家で使った教材をご紹介する記事です。
当記事をお読みいただくと、各グレードの対策がわかります。各グレードの80%が次のレベルに行く目安ですので、80%を取るための対策とお考えくださいませ。
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英検ジュニア ブロンズの対策
英検ジュニア ブロンズの対策を考える前にブロンズがどんな試験か見ていきましょう。
ブロンズは純粋にリスニングのみの試験と考えていただいてよいです。絵を見て英文を聞く、という問題になります。問題の内容は下記のような構成です。
- 絵にあう文は?
- Yesか?Noか?
- 3ヒントクイズ
- 文に合う絵は?
- お話にあう絵は?
- みんなにきいてみよう
- どうすればいいかな?
- チャレンジコーナー
この中で3ヒントクイズで3文ほどの短い文が読まれます。それ以外では基本的に多くても2文です。
後半の「みんなにきいてみよう」や「どうすればいいかな?」ではそれなりに長い文章も読まれますが、全体として回答のキーとなる単語以外は聞き取れなくても答えられる問題が大半です。重要なのは「絵に描いてあるもの」と「聞いた英単語」を関連付けられるかどうか、です。先ほどお伝えしたように、絵を見ながら英語を聞きますので。
もう1つ、受験されるのが小さいお子さん(例えば4歳~5歳)の場合、問題を理解されるのにも時間がかかると思います。例えば「絵にあう文は?」の場合、1枚の絵と、回答欄があります。下記のような感じです。
おとなだとこの絵と回答欄を見ると、1、2、3の選択肢が読まれて正しいと思うものをクリック(タブレットの場合タップ)するんだな、とわかりますが、子供はそれがすぐにはわかりません。なので、問題の答え方を一緒に練習する必要があります。
ブロンズ対策としてまとめると、
1. 絵と単語の音を結びつける練習をする
2. 問題の答え方を練習する
という感じです。
1に関しては絵が書いたカードを見せ、それを一緒に発音する、慣れてきたら絵を指差すだけにして答えてもらう、という練習がよいと思います。さらに慣れてきたら、実際の鉛筆や消しごむなんかを持ってきて、「これなーに?」と聞いて英語で答えてもらうなんて訓練も有効そうです。
2に関しては実際の問題を解く練習をするのがよいです。我が家は下記の教材を使いました。教材については当記事のさいごにもまとめています!
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また、ブロンズくらいの難易度を想定してサンプル問題を下記の記事でご紹介しています。どんな試験かな~、ということはおわかりいただけると思います!
英検ジュニアのサンプル問題です↓
先ほどご紹介した本などで対策をし、我が家で英検ジュニアブロンズを受けてみた結果や体験記を下記にまとめています(一部、当記事と重複した内容を書いていますがそこは飛ばして読んでくださいませ)。
英検ジュニア ブロンズの結果や体験記など、ご参考に!1つ目のリンクは5歳児が受けたとき、2つ目は4歳児が受けたときです!
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英検ジュニア シルバーの対策
続いて英検ジュニアシルバーの対策についてご紹介してみます。
シルバーの問題構成としては下記のようになっています。
- 絵にあう文は?
- 返事をしよう
- 種類別ものえらび
- 3ヒントクイズ
- はじめはどの文字?
- どっちの絵?クイズ
- お話に会う絵は?
- 2人にきいてみよう
- 文字をえらぼう
この中の「はじめはどの文字?」で英検ジュニアではじめて絵だけで答える問題ではないものが出てきます。単語が読まれて、その頭文字のアルファベットを選ぶ、という問題です。例えば「タイガー(Tiger)」「テーブル(Table)」「トマト(Tomato)」が読まれて「T」を選ぶ、というようなものです。Tの「音」とTの「文字」を関連付けられる必要があります。頭文字の1文字のみなのが救いですね。
もう1問、絵だけではない問題がシルバーでは出てきます。9番目の「文字をえらぼう」です。例えば「ペンシル(Pencil)」と読まれて下記の1を選べるかが問われます。
シルバーでは絵も一緒についています。なので完全に「ペンシル」の音から「pencil」のアルファベットを思い浮かべなければならないわけではなかったりします。その点、こちらも救いですが、文字の要素も入ってくるのがシルバーの大きな特徴です。ゴールドへの準備、といった意味合いだと感じました。
その他の問題はブロンズと似ており、純粋なリスニングのみの問題です。文がブロンズよりすこし長く、単語もすこし難しくなっています。
以上を考慮するとシルバーの対策は下記のようになると言えます。
1.(ブロンズから引き続き)絵と単語の音を結びつけ、その過程に文字も混ぜる
2.長めの文に備えて文としての英語に触れさせ始める
3.(シルバーから始める場合は特に)問題の答え方を練習する
具体的な取り組みとしては、ブロンズのときのものに加えて、簡単な文が理解できる訓練がよいと思います。文字の登場があるにはありますが、大部分の問題形式はブロンズと似ていて単語がすこし難しい&文がすこし長い、という内容ですので。
と、いうことで絵が書いたカードの種類を増やし、引き続きそれを一緒に発音するのがよさそうです。そしてカードには文字も入れておきましょう!
また、Do you like ~?やAre you a ~?といったような簡単な疑問文を投げ掛ける対策も必要になってきます。ブロンズでは文として英語の理解はできなかったとしても、絵に載っている単語1語を聞き取れると正解にできました。ですがシルバーではその割合は少し減っています。
また、試験中に、親と一緒に勉強して聞いたことがあるフレーズが出てくると、こどももヤル気を増してくれます。その数はもちろん多ければ多い方がよいです。
あ、これわかる!聞いたことある!という問題を増やしてあげると継続してこどもも勉強してくれることでしょう!
3番目の「問題の答え方を練習する」もブロンズも同じく、教材を使うとよいと思います。我が家では下記を使いました!(教材については当記事のさいごでもまた触れます)。左は単語の勉強用で、右は問題の答え方の練習用です。
ご参考までに、我が家の英検ジュニアシルバーの受験体験記なんかを下記にまとめております。
英検ジュニアシルバーの受験体験記をご紹介!。
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英検ジュニア ゴールドの対策
さて、ゴールドの対策です。英検ジュニアの中で最難関の難易度を誇ります。我が家では次のレベルの目安と言われる正答率80%を突破するのに2回を要しました。
ゴールドで使われる単語はブロンズやシルバーで使われるものと同じことも多いのですが、問題文のいくつかはかなり長い文章です。しかも、文字に関する出題もシルバーからパワーアップしています。シルバーでは、文字と一緒に絵が添えてあるので、雰囲気で解けたりしますが、ゴールドでは純粋に文字がわからないと解けない問題も追加されています。
と、いうわけでゴールドの問題構成は下記になっています。
- 絵にあう文は?(8問)
- ちがうものはどれ(6問)
- 返事をしよう(6問)
- お話をきこう(5問)
- 文字にあう絵は?(6問)
- 絵を見て答えよう(8問)
- どんなお話?(3問)
- 質問をしてみよう(4問)
- 4コマまんが(4問)
この中で、4の「お話をきこう」や7の「どんなお話?」なんかは文句なしに長い文章です。しかも「お話をきこう」は一度しか読まれないという、破滅的な難しさです。
あと、5の「文字にあう絵は?」、9の「4コマまんが」は文字が読めないと正解は難しい問題です。
さて、ゴールドの対策はどうするか、我が家の結果から考えてみたいと思います。
先ほど触れましたが、我が家では正答率80%を越えるために2度の試験を受けました。間違えた箇所に結構傾向が出ましたのでそれをご紹介します。ゴールド受験の体験記は下記で記事にさせていただいております。
合わせて読みたい。ゴールドの体験記!
1回目は50問中35問正解、2回目は50問中43問正解でした。間違えた箇所がどこかまとめてみましょう。
表が切れている場合は横にスクロールできます。
問題 | 問題数 | 間違えた問題数 【1回目】 | 間違えた問題数 【2回目】 |
---|---|---|---|
絵にあう文は? | 8問 | 4問 | 3問 |
ちがうものはどれ | 6問 | 1問 | 0問 |
返事をしよう | 6問 | 1問 | 0問 |
お話をきこう | 5問 | 3問 | 0問 |
文字にあう絵は? | 6問 | 3問 | 2問 |
絵を見て答えよう | 8問 | 1問 | 0問 |
どんなお話? | 3問 | 0問 | 0問 |
質問をしてみよう | 4問 | 1問 | 0問 |
4コマまんが | 4問 | 1問 | 2問 |
ゴールドの体験記にも書かせていただいたのですが、1回目は試験形式に慣れていなかったことが80%未達の理由の1つでした。1回目は試験形式の問題集1冊を半年かけて1周する、というスローペースでした。しかも試験前に問題の形式を復習する、なんてこともしなかったんですよね。自分自身のサボりを反省です。
それを受けての2回目です。英検ジュニアのテストは、受験後でも有効期間中であれば出題された問題の復習ができるようになっています。それを教材に1ヶ月半ほど勉強をしたあと再度受験したのが2回目です。
1回目と2回目では誤答数が8問も減っています。これはゴールドへの試験問題慣れによるところが大きいです。
次に2回目でも間違えた問題を見てみます。間違えた問題は「絵にあう文は?」「文字にあう絵は?」「4コマまんが」です。
「絵にあう文は?」はブロンズ、シルバーに引き続きの問題です。使われる単語が高度になっており、『カモメ』、『タイヤのパンク』、なんかの表現も出たりするほどです。かなり難しいですよね?1回しか読まれないですし。8問中1回目で4問、2回目でも3問落としました。単語力がものを言います。
その他2つの「文字にあう絵は?」「4コマまんが」は文字が読めなければ解くのが絶望的です。例えばstapler(ホッチキス)というつづりのみが表示されてホッチキスの絵を選ぶことができるか、が問われます。
シルバーでも似たような問題がありましたが、単語が音読されますので、音と絵が結び付いていれば解けたんです。でもゴールドでは純粋に単語のつづりのみから絵を選ぶので、一緒に発音するだけの特訓では不十分だということがわかります。さらに言うと、たとえ文字が少し認識できても、各問題に制限時間がありますから、staplerを「ス……………タ……あ、違う、スーーテーー」のように迷っているとタイムアップです………
また、ゴールドから新しく登場する「4コマまんが」もなかなかのくせ者です(笑)。4コマまんがのセリフの一部が空欄になっており、前後でつじつまがあう文を選ぶという問題です。選択肢は英文で書かれていて音読されません。「You are right(そうだね).」や「Wait for me(待って~).」という表現を文字を見ただけで理解する必要があります。こちらも制限時間がありますから、ゆったりと考える時間はない、という有り様です。
以上の我が家の経験から対策をあぶりだすと
- 試験形式の問題を解く練習をする
- その問題を直前にもやる
- 単語力を増やすためにたくさんの単語を一緒に発音する
- 単語や短い文のつづりだけのカードを用意してそれがなにか当てる練習をする
こんな感じではないでしょうか。ちなみに我が家では単語学習用の教材としてキクタンキッズ 上級編を、試験問題の訓練としてはじめての英検ジュニア(ゴールド)を使いました↓
キクタンキッズ 【上級編】 児童英検ゴールドレベル
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はじめての英検Jr. ゴールド
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英検ジュニアの教材(市販編)
英検ジュニアの教材はあまり多くはありません。児童向けの英語教材は多いですが、英検ジュニア専用の市販の書籍は下記の4種類くらいではないでしょうか。
英検ジュニア教材①はじめての英検ジュニアシリーズ(アルク)
1種類目は「はじめての英検ジュニア」シリーズです。アルクさんというところから出版されている書籍です。我が家はブロンズもシルバーもゴールドもこちらを使いました。問題形式の練習用に買いました。当記事の上でも写真でご紹介した書籍たちです。
英検ジュニア教材②キクタンキッズシリーズ(アルク)
2種類目は「キクタン キッズ」シリーズです。これまたアルクさんから出されており、我が家ではシルバーとゴールドで使わせていただきました!こちらは単語の学習用ですね。こちらも当記事の上の方で写真をご紹介しております。
アルク信者か!という突っ込みがありそうですが、理由があります。1つはこのブログの運営者自身、アルクさんの教材に何度もお世話になったからです。もう1つはアプリをインストールするだけでスマホで音声の再生ができるからです。子供はスマホをいじりたがりますからね。
アプリは、「ALCO」という名前で、多少容量がでかいのはありますが、子供が興味を持ってやってくれるという点で気に入っています。ブロンズの体験記の記事でもこのあたり、触れています。
以下でご紹介する3種類目、4種類目の教材もスマホアプリの発信があるかもしれません。
英検ジュニアの教材③楽しくはじめる英検ジュニアシリーズ(旺文社)
3種類目は旺文社さんから出版されている、楽しくはじめる英検ジュニアシリーズです。試験形式問題の練習用です。
英検の参考書書店売り上げナンバー1、の旺文社さんなので、質は間違いないでしょう。下記はブロンズですが、シルバーとゴールドももちろんあります!
英検ジュニアの教材④英検ジュニアスーパードリルシリーズ(Jリサーチ出版)
4種類目はJリサーチ出版さんから出されている、英検ジュニアスーパードリルシリーズです。問題形式練習用ですね。
特徴は、なんといっても大きくて見やすい&書きやすい!というところです。子供は小さくかけないので大きいとありがたいんですよね。ただ、我が家は3人こどもがいるので、書き込んでしまうとお下がりがしづらくなってしまいます。なので書き込みなし!で進めたかった背景があり、購入には至りませんでした。大きい教材がよい!という方にはこちらで決まりです!ブロンズ、シルバー、ゴールド、全てのレベルがあります。
英検ジュニアの教材(ラーニング)
市販の教材以外では英検ジュニアのログインページにあるラーニングもあります。英検ジュニアはオンラインで試験を申し込むとき、勉強教材としてラーニングというものも同時に申し込むことができます(テストは申し込まずにラーニングのみの申し込みもできます)。
英検ジュニアの公式な教材とも言えますので、高得点を目指すにはもっとも効率のよい勉強方法だと思われます。タブレットやパソコンで勉強をする、という形式になります。
このラーニング、ブロンズ体験記の記事の2-2. ラーニングを受講の部分でご紹介しており、1ヶ月の料金なんかも載せています。ちょっと高いかな~、というのが正直なところで我が家は申し込みはしたことがありません。
さて、長々と英検ジュニアの対策や教材について書いてきましたが参考になりましたでしょうか?英検ジュニアの3つのレベルをすべて受けましたが、試験のクオリティーは高くて満足しています!お子さまが英語に触れる機会を作ってあげたいとお考えであれば一度受験の検討をしてみることをおすすめします!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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