仮定法、条件節などのifを解説【TOEIC 800点突破の知識】
2020-08-29ご自身の語学習得に関して,英語学習に関して学習ノウハウ,英語
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英語の文法で最も有名なものは仮定法ではないでしょうか。
学校の英語の授業においては、仮定法の文ではifを使う、と習います。また、if節では現在形の仮定は過去形を、過去形の仮定は過去完了形を、といったことも習い、仮定法は時制がややこしいというイメージ持つことになります。
社会人になってから勉強を始められた方は、上記のように習った学生時代を思い出し、理解を深めていくのではないでしょうか。
このブログの運営者が仮定法を勉強したときに思ったこととして、「時制がわかりづらい。」ということと「仮定法でのifの訳は ”~なら” になるけれど、仮定法ではないifの訳も ”~なら” になるよね?じゃあ仮定法になるifとそうじゃないifは何が違うの?」ということでした。
本記事ではそんな仮定法について、できるだけ自然に解釈できるような方法をご紹介します。また本ブログではTOEIC 800点突破の知識としていろいろと記事を書かせていただいており、こちらのTOEIC 800点レベルを目指すための記事でまとめております。お時間のあるときに見てみてください。
目次(この記事の内容)
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1. 英語の仮定法について
1-1. 概要(一般的に習うこと)
英語の仮定法の理解は問題無いでしょうか?
仮定法は高校生のときに大々的に授業に取り上げられて学習するのが一般的です。
通常、仮定法についてはこのように習うのではないでしょうか。
①「ifを使う」
②「現在のことを言うときは過去形に、過去のことを言うときは過去完了形にして使う」
③「実際には起こらなかったこと、もしくは起こらないことを言うときに使う」
こう言われたとき、わかったようでわからない気分にならないでしょうか。
少なくともこのブログの運営者が仮定法を理解する上で、下記の二点の理解に苦しみました。
1-2. 仮定法に関する疑問 その1
通常習う内容としての
②「現在のことを言うときは過去形に、過去のことを言うときは過去完了形にして使う」
に関し、現在のことを言うなら現在形で、過去のことを言うなら過去形で言えばいいじゃない。
なんでこんなに煩わしいの?
こんな疑問がわきました。
これに対する理由はわからないのですが、母国語である日本語と対比してみると納得はできるようになります。
後程説明します。
早く知りたい方はこちら。
1-3. 仮定法に関する疑問 その2
仮定法を勉強していくと、もう1つ、疑問が湧いてきます。
上述のように仮定法では
①「ifを使う」
③「実際には起こらなかったこと、もしくは起こらないことを言うときに使う」
と習います。
仮定法で使うifを訳すと、“~なら”となるけど、仮定法じゃないifも“~なら“と訳すじゃないか。
どっちのifも、まだ起こってないことを言うときに使うでしょ。
何が違うの?
それなりに多くの参考書を見てきた自負はありますが、これに対する答えを持っている人は少ないと思います。
これについてこのブログの運営者なりの解釈を書いてみます。
下記より例文を出しながらこれらの疑問に対する考え方を書いていきます。
1-4. 例文1(時制が過去)
上で取り上げた疑問をもう少し分かりやすくするために、例文を交えてご説明します。
まずは、仮定法過去の下記の例文をご覧ください。
If I were(was) a bird, I would fly and go anywhere I want to go.
日本語訳 : もし僕が鳥なら好きなところに飛んで行けるのに。
この文ではif節の主語が「I(わたし)」なのに、動詞がwereになっています。
(→ wasと言うネイティブは実際にいますが、仮定法のif節で動詞がbe動詞の場合は、主語に関係なくwereを使うことが文法的に正しいとされています。)
また、主節でwouldを使っていることから仮定法であることが分かります。
主節もif節も had + 過去分子 になっていないので仮定法過去です。
そのため、日本語訳は現在形となり「もし僕が鳥なら好きなところに飛んで行けるのに。」のようになります。
さて、1-2.の 疑問 その1で書かせていただいたように、なぜ
英語で過去形 → 日本語で現在形
になるのか、理由はわかりません。
しかし、下記のように考えてはいかがでしょうか。
Ⅰ. 主節のwouldはwillの過去形ではありますが、実際には過去形としての意味は薄い。
その証拠としてwould like toがあり、これには過去の意味は無い。
なのでwould自体の訳に過去の意味を入れる必要はない。
Ⅱ. if節の過去形(were) → 過去形で訳しても現在形で訳しても意味の違いは出ない。
従ってどう訳してもよい。
例えば
「もし僕が鳥なら好きなところに飛んで行けるのに。」
「もし僕が鳥だったら好きなところに飛んで行けるのに。」
この二つの意味に違いがあるか?と考えたとき、実用上無いと言っても良いのでは?
ですので、ポイントとしては
○wouldには過去の意味はほぼ無い
○仮定法のif節は現在形で訳しても過去形で訳しても実害が出ない
と言えます。
もしこの記事を読んでいるあなたが受験生であるなら、仮定法過去はしっかり現在形で訳す必要がありますが。
要は
If I were(was) a bird, I would fly and go anywhere I want to go.
という文を見たときに、仮定法だと思って変に構える必要は無い、ということです。
wouldは過去の意味が薄いということを頭に入れておき、if節は素直に過去で訳せば、
「もし僕が鳥だったら好きなところに飛んで行けるのに。」という訳が自然に導きだされます。
文法的に厳密に言うと間違いですが、これで実害が出ることは無いことは納得いただけるのではないでしょうか。
1-5. 例文2(時制が過去完了)
それではもうひとつ例文を見てみましょう。
If I had been smart, I could have saved the day.
「もし私が賢かったら困難を切り抜けられただろうに」
この文はif説が過去完了形で、主節もcould + have + 過去分詞形 となっており、仮定法であることは見抜けます。
さて、1-4.で取り上げた例文は、現在形で訳そうが過去形で訳そうが実用上大した問題にはならない、とお伝えしました。
今回の例文はいかがでしょうか?
現在形で訳すか、過去形で訳すか迷われる方は少ないのではないでしょうか?
理由は、if節は過去完了であり、主節はcould + have + 過去分詞 であるためです。
過去完了は大過去、と呼ばれることもあるくらいなので、これを現在形で訳す間違いをする可能性は低いと言えます。
また、could + have + 過去分詞はこう考えるとよいと思います。
本当はcould + had + 過去分詞(過去完了形)としたいなのに、couldのあとは原形がこなければならないので、しかたなくcould + have + 過去分詞 にせざるをえなかった。
過去完了形にしたいので、当然日本語訳は過去になる。
上記のように考えれば、仮定法の過去完了は迷いなく過去形で訳せると思います。
1-6. 仮定法の時制についてのまとめ
仮定法の時制についてまとめます。
ポイントは
☆would(could)には過去の意味はほぼ無い
☆過去完了形になっているものは過去で訳す
☆would(could) + have + 過去分詞 は過去完了形の一種と考える
ということです。
これができれば仮定法の訳は実用上困ることはありません。
仮定法に関する疑問その1としてご紹介した、「仮定法の過去や過去完了の訳し方に対する煩わしさ」は解消されるのではないでしょうか。
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2. 仮定法ではないifと仮定法のifの違い
それでは、仮定法に関する疑問 その2 に移ります!
疑問その2は、
「仮定法で使うifを訳すと、“~なら”となるけど、仮定法じゃないifも“~なら“と訳すじゃないか。
どっちのifも、まだ起こってないことを言うときに使うでしょ。
何が違うの?」
でした。
例文1を再度見てみます。
If I were(was) a bird, I would fly and go anywhere I want to go.
これに対し、
If I am a bird, I will fly and go anywhere I want to go.
(日本語訳:もし僕が鳥なら好きなところに飛んで行くだろう)
では、何が違うのでしょうか。
そもそも、この文をネイティブは言うのでしょうか。
個人的な見解になってしまいますが、双方とも文法としてはありえると思っています(そのため、言っても問題はない)。
ただ、後者の文は違和感を感じるのではないかと思います。
しかし、空を飛ぶけれど鳥ほどの飛行距離は無いもの、例えば虫のセリフなどの場合はネイティブでも違和感は少ないのでは、と思っています。
こんな感じです。
この場合は仮定法である
If I were(was) a bird, I would fly and go anywhere I want to go.
を使っても違和感は無いのではないかと思います。
さらに発展し、↓の場合はどうでしょう?
こちらはコウモリが言っているわけですが、これだとさらに違和感が減るのではないでしょうか。
人間が
「If I am a bird, I will fly and go anywhere I want to go.」というと違和感があり、セミが言うと違和感が減り、コウモリが言うとさらに違和感が減るわけです。
この違いはなんでしょうか。
それはこの例文で一番言いたい箇所である、「好きなところに飛んでいく」の実現可能性です。
人間の場合、羽が無いので好きなところに飛んでいくのはほぼ不可能です。
そのため、仮定法を使う方が違和感がありません。
しかしそれがセミであると、飛行距離や飛行速度は鳥には劣りますが、鳥のように飛んでいく可能性は人間に比べたら高いと言えます。
さらにコウモリともなると、鳥類と間違われるほど(コウモリは哺乳類)です。
そのため、鳥のように好きなところに飛んでいく可能性は極めて高くなり、仮定法を使わなくても違和感が感じられなくなるわけです。
ifを使う場合に、仮定法を使うか、普通の条件説として使うかは個人の感覚にまかされており、実現可能性が極めて低いものの実現してほしいものに仮定法を使うのが適切です。
一方で実現可能性がそれなりにあるものは普通の条件説で言うのが適切だと言えます。
これは個人的な見解ではありますが、ある程度あてはまるものではないかと思っています。
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3. まとめ
仮定法は英文法の中で非常に有名なものです。
ifや仮定法だけに限らず文法事項は特に、勉強をすればするほど疑問が出てくるものです。
しかし、上記に示したようなポイントや条件節のifとの違いを噛み砕いて理解をすると、変に構えてしまうこともありません。
できるだけ本などに書いていないような、個人的な気づきについて書くことを意識していますので、上記の解釈が100パーセント正しいかはわからないのですが、大きくはずしてはいないと思います。
以上、仮定法について例文を交えてご説明しました。本ブログではTOEIC 800点突破の知識として少し難しめの文法を取り上げております。さいごにその記事へのリンクをご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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Posted by 語学ぱぱ
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