日本語をハングル文字に変換する方法をTOPIK 6級取得者が徹底解説!
日本語の読みをハングルに変換する方法を徹底解説した記事です!
日本語の「あかさたな」がハングルではどう書くのか、変換を一覧表にしてご紹介しています。ただ暗記するのではなく、ハングルのルールについて詳細に解説をしておりますので、初めてハングルに触れる方にもわかりやすい内容になっています。
当記事をお読みいただければ、「む」→「무」、「せ」→「새」のように日本語の読みをハングルに変換できるようになります!
目次(この記事の内容)
日本語読みを韓国語(ハングル)読みに変換するときって?
日本語の読みを韓国の読みに変換する方法を解説します。これから韓国に旅行に行く、出張に行く、ちょっと韓国語に変換しなきゃいけない単語がある、というときに当記事を見ていただくと嬉しいです。
翻訳をするわけではなく、日本語の読みをそのまま韓国語(ハングル)に変換する方法ですので、固有名詞や英語由来の言葉なんかに有効です。日本語と韓国語で言い方が共通ですから!
例えば、
北海道 → 홋카이도
みたいな感じです。この変換には一定のルールがあるので、そのあたりについて解説していきます!
当記事に関連し、韓国語を英語表記する方法について下記で解説しています。合わせてご参考ください!
韓国語(ハングル)の英語表記、英語への変換について書いています!
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日本語読みのハングル(韓国語)読みへの変換表!
ルールのご説明に入る前にまず、日本語読みのハングル変換表を載せておきます。複雑そう見えますが、一つ一つ解説していきますので、当記事をお読みになれば変換できるようになります!
○行 | あ段 | い段 | う段 | え段 | お段 | や段 | ゆ段 | よ段 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ア行ㅇ | 아(あ) | 이(い) | 우(う) | 애(え) | 오(お) | 야(や) | 유(ゆ) | 요(よ) |
語頭カ行ㄱ 語中ガ行ㄱ | 가(か) (が) | 기(き) (ぎ) | 구(く) (ぐ) | 개(け) (げ) | 가(こ)) (ご) | 갸(きゃ) (ぎゃ) | 규(きゅ) (ぎゅ) | 교(きょ) (ぎょ) |
サ行ㅅ | 사(さ) | 시(し) | 수(す) | 새(せ) | 소(そ) | 샤(しゃ) | 슈(しゅ) | 쇼(しょ) |
語頭タ行ㄷ 語中ダ行ㄷ | 다(た) (だ) | 지(ち) 지(ぢ/じ) | – | 대(て) (で) | 도(と) (ど) | 語頭ちゃちゅちょ、語中ぢゃぢゅぢょ はㅈになります | ||
タ行ㅌ | 타(た) | 치(ち) | – | 태(て) | 토(と) | ちゃちゅちょはㅊになります | ||
語頭チャ行ㅈ 語中ヂャ/ジャ行ㅈ | 자(ちゃ) (ぢゃ/じゃ) | 지
(ち) 지(ぢ/じ) | 주(ちゅ) (ぢゅ/じゅ) | 재(ちぇ) (ぢぇ/じぇ) | 조(ちょ) (ぢょ/じょ) | 쟈※1(ちゃ) (ぢゃ/じゃ) | 쥬※1(ちゅ) (ぢゅ/じゅ) | 죠(ちょ) (ぢょ/じょ) |
ナ行ㄴ | 나(な) | 니(に) | 누(ぬ) | 내(ね) | 노(の) | 냐(にゃ) | 뉴(にゅ) | 뇨(にょ) |
ハ行ㅎ | 하(は) | 히(ひ) | 후(ふ) | 해(へ) | 호(ほ) | 햐(ひゃ) | 휴(ひゅ) | 효(ひょ) |
語頭パ行ㄷ 語中バ行ㄷ | 바(ぱ) (ば) | 비(ぴ) (び) | 부(ぷ) (ぶ) | 배(ぺ) (べ) | 보(ぽ) (ぼ) | 뱌(ぴゃ) (びゃ) | 뷰(ぴゅ) (びゅ) | 뵤(ぴょ) (びょ) |
マ行ㅁ | 마(ま) | 미(み) | 무(む) | 매(め) | 모(も) | 먀(みゃ) | 뮤(みゅ) | 묘(みょ) |
ラ行ㄹ | 라(ら) | 리(り) | 루(る) | 래(れ) | 로(ろ) | 랴(りゃ) | 류(りゅ) | 료(りょ) |
ワ行와 | 와(わ) | – | – | – | – | – | – | – |
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日本語を韓国語(ハングル)に変換する方法〜あ段〜
では本題である日本語を韓国語(ハングル)に変換する方法に入りましょう!
日本語には50音がありますよね?これをハングルにあてはめて行きます。
いきなりですが日本語の「あ」はハングルで「아」、「い」は「이」です。これらをおぼえていけば良いのですが、一つ一つ覚えていてはキリがないのでルールを覚えましょう!
日本語では「あかさたなはまやらわ」がありますが、韓国語にも似た言い回しがあり、「カナダラマバサ アジャチャカタパハ」と言います。日本語ではア行が最初ですが、韓国語ではカ行が最初になっていて、ア行は8番目に来る、といった違いがあります。
さて、「あかさたなはまやらわ」も「カナダラマバサ アジャチャカタパハ」も全部あ段の音ですね。ハングル表記すると「가나다라마바사 아자차카타파하」となり、ある共通点が浮かびます。
記号のように見えるハングルを1文字1文字見てみると、全て右側がカタカナのトのような形である「ㅏ」で終わっていますね。実はこの「ㅏ」があ段の発音であることを示しています。
例えば「カナダラ〜〜」の「カ」に当たるハングル(가)を見てみると、
가 → ㄱという文字の右にㅏがついている
という形になっています。「ㅏ」は先ほどご説明したとおり、あ段を表しています。「ㄱ」は実はカ行を表しています。
改めて가を分解すると、
가 → カ行を表す「ㄱ」+ あ段を表す「ㅏ」
であり、カという発音になります。
2文字目の나(ナ)も分解してみると、
나 → 「ㄴ」+「ㅏ」
になっており、後半の「ㅏ」はあ段の発音であることを示します。前半の「ㄴ」はナ行を表します。なので改めて書くと
나 → ナ行の「ㄴ」+ あ段の「ㅏ」
となり、ナの発音になります。
同様に考えると、
다(ダ) → ダ行の「ㄷ」+ あ段の「ㅏ」
라(ラ) → ラ行の「ㄹ」+ あ段の「ㅏ」
마(マ) → マ行の「ㅁ」+ あ段の「ㅏ」
바(バ) → バ行の「ㅂ」+ あ段の「ㅏ」
사(サ) → サ行の「ㅅ」+ あ段の「ㅏ」
아(ア) → ア行の「ㅇ」+ あ段の「ㅏ」
자(ジャ) → ジャ行の「ㅈ」+ あ段の「ㅏ」
차(チャ) → チャ行の「차」+ あ段の「ㅏ」
카(カ) → カ行の「ㅋ」+ あ段の「ㅏ」
타(タ) → タ行の「ㅌ」+ あ段の「ㅏ」
파(パ) → パ行の「ㅍ」+ あ段の「ㅏ」
하(ハ) → ハ行の「ㅎ」+ あ段の「ㅏ」
です。ルールがわかればハングルが記号ではなく文字に見えてきますね!
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い段〜お段を韓国語(ハングル)に変換する方法
上記であ段を変換する方法がおわかりいただけたと思います。あとはい段〜お段が変換できればOKですね!
あ段は各ハングルの右側の部分が「ㅏ」でした。い段〜お段はどうなのか、下記に示します。
い段 → 右側が「ㅣ」
う段 → 下側が「ㅜ」
え段 → 右側が「ㅐ」
お段 → 下側が「ㅗ」
い段、え段はあ段と法則が一緒ですのでわかりやすいと思います。右側の「ㅏ」をそれぞれ「ㅣ」「ㅐ」に変えるだけです。
例えば、「き」と「け」はカ行のㄱを使って下記になります。
き → カ行の「ㄱ」+ い段の「ㅣ」= 기
け → カ行の「ㄱ」+ え段の「ㅐ」= 개
う段とお段はやや構成が変わります。あ段、い段、え段はパーツが左右に別れていました。う段とお段は上下に別れます。
なので「く」と「こ」はカ行のㄱを使って下記のようになります。
く → カ行の「ㄱ」+ う段の「ㅜ」=구
こ → カ行の「ㄱ」+ お段の「ㅗ」=고
先ほどまでは左側に来ていたㄱが、今度は上側に来ています。う段とお段はこのように上下の構成になります。
補足ですが、カ行を表す「ㄱ」などがハングルの子音であり、あ段〜お段を表す「ㅏ」「ㅣ」「ㅜ」「ㅐ」「ㅗ」が母音になります。
ハングルの構成(子音、母音)を理解いただければ日本語の読みをハングルに変換することができます!
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ハングルへの変換時の注意点
これまでの内容で、日本語読みをハングルに変換する方法は80%程度完成です。残り20%については、少し例外を覚える必要があります。例外としては下記のものがあります。
- 濁音、半濁音の使い方
- 「や」「ゆ」「よ」は母音
- ザ行はハングルに無い。「じ(ぢ)」はある
- 小さい「つ」と「ん」はパッチム
- 伸ばし棒(長音符)が無い。伸ばす「う」「お」は省略されることが多い
ハングルの濁音、半濁音の使い方は特殊
まず、ハングルの濁音、半濁音についてです。濁音は「が」とか「ど」とかの点々がつく発音です。半濁音は「ぱぴぷぺぽ」のマルがつく発音です。
韓国語は少し特殊で、濁音から言葉を始めるのが苦手です。なので、例えば「がっこう」と発音するのが苦手です。
ですが、「が」の発音ができないわけではありません。語中に来た場合、例えば「ながの」という発音はなんの問題もありません。むしろ濁音が可能な文字(「か」「た」「ちゃ」など)が語中に来たときは、濁点なしで発音するほうが少し違和感があります。つまり、
- がっこう → 発音できるが韓国語では違和感
- ながの → 問題なし
- なかの → 発音できるが韓国語ではやや違和感
ということです。
ここで、「濁点が可能な文字」というのがポイントで、韓国語ではㄱ(カ行)、ㄷ(タ行)、ㅂ(パ行)、ㅈ(チャ行)を指します。(あとで説明しますが韓国語にはザ行が無いのでサ行は濁点が可能ではないんです。)
これらの文字が語中に来たときは濁音化します。タ行を表すㄷを例に取ると、
- 다무라 → たむら
- 오다와라 → おだわら
になります。このように、ハングルのㄱㄷㅂㅈは、先頭に来たときと語中に来たときで発音が変わります。
さきほど
가(カ) → カ行の「ㄱ」+ あ段の「ㅏ」
다(ダ) → ダ行の「ㄷ」+ あ段の「ㅏ」
바(バ) → バ行の「ㅂ」+ あ段の「ㅏ」
자(ジャ) → ジャ行の「ㅈ」+ あ段の「ㅏ」
とご紹介しました。正確に言うと、ㄱは先頭に来たらカ行、語中に来たらガ行となります。
同様に、
ㄷ→ 先頭:タ行 / 語中:ダ行
ㅂ→ 先頭:パ行 / 語中:バ行
ㅈ→ 先頭:チャ行 / 語中:ジャ(ヂャ)行
が正しい変換です。最初にご紹介した変換表で、語頭や語中と書いているのはこのためです。
えっ?語中で濁点をつけたくないときですか?
そのときはㅋ(カ行)、ㅌ(タ行)、ㅍ(パ行)、ㅊ(チャ行)を使いましょう!これらは先頭に来ようが語中に来ようが濁点がつきません。
えっ?先頭に「た」が来たときは다か타のどっちを使うべきかですか?
はい。どちらでもよいです。韓国人は다と타で違う発音をしますが、日本人に違いはわかりません。どっちを使ってもよいでしょう!
ハングルでは「や」「ゆ」「よ」は母音!
ハングルは母音がやたらと多いです。実に19種類もあります。そしてその中には「や」「ゆ」「よ」も含まれます。なので「や段」や「ゆ段」「よ段」というのが存在します。
ちなみに「うぃ」とか「うぉ」とかも母音です。詳しくお知りになりたい方は下記も見てみてください!
さて、改めましてハングルの特徴として
- や、ゆ、よは母音
- ハングルは子音+母音で1文字を作る
があります。
繰り返しになりますが日本語に置き換えると、や段、ゆ段、よ段がある、ということです。また、ハングルでは子音+母音で1文字になりますから、例えば「しゃ」「しゅ」「しょ」は日本語では2文字になりますが、ハングルでは「샤」「슈」「쇼」で1文字です。
先ほどのようにハングルを分解して考えてみると、や(ゃ)は子音と母音が左右に、ゆ(ゅ)、よ(ょ)は上下に分かれます。
しゃ → サ行の「ㅅ」を左側に + や段の「ㅑ」を右側に = 샤
しゅ → サ行の「ㅅ」を上側に + ゆ段の「ㅠ」を下側に = 슈
しょ → サ行の「ㅅ」を上側に + よ段の「ㅛ」を下側に = 쇼
となります。
ザ行はハングルに無い。「じ(ぢ)」はある
続きましての注意点は、ハングルにはザ行が無い、というものです。ザ行と言うと、ざじずぜぞです。
ザ行は無いのですが、「じ(ぢ)」はあります。
ハングルにはざずぜぞが無いので、韓国人はざ、ず、ぜ、ぞを言うことができません。じゃあ、ざ、ず、ぜ、ぞ、はどうハングルに変換するの?と言うことになるのですが、一番近いジャ行に当てはめるのが一般的です。「じ(ぢ)」はジャ行のい段で表すことができ、こちらは韓国人は問題なく発音できます。
○ざ → ジャ行の「ㅈ」+ あ段の「ㅏ」=자
→ 発音:じゃ
○じ(ぢ) → ジャ行の「ㅈ」+ い段の「ㅣ」=지
→ 発音:じ
○ず → ジャ行の「ㅈ」+ う段の「ㅜ」=주
→ 発音:じゅ
○ぜ → ジャ行の「ㅈ」+ え段の「ㅐ」=재
→ 発音:じぇ
○ぞ → ジャ行の「ㅈ」+ お段の「ㅗ」=조
→ 発音:じょ
小さい「つ」と「ん」はパッチム
続きまして小さい「っ」と「ん」の変換です。
小さい「つ」は日本語では1文字として独立しますが、ハングルではそうなりません。同じことが「ん」でも言えたりします。
どういうことかと言うと、「ほっかいどう」と言いたいとき、日本語では小さいつが1文字として現れます。ハングルでは홋카이도と書き「ほっかいど」と発音します。
1文字目「홋」に注目しましょう。これはハ行を表す「ㅎ」にお段「ㅗ」がついた形のさらに下にサ行の「ㅅ」がついています。
このサ行の「ㅅ」が一番下につくことで小さい「っ」の発音を表すことができます。ハングルでは小さい「っ」は1文字で表さず、前の文字の下にㅅをくっつけます。
同じことが「ん」にも言えます。「ん」はNですね!すなわちナ行の仲間です。なのでナ行を表す「ㄴ」を下側にくっつけます。
例えば「群馬(ぐんま)」を考えてみます。
お題からそれますが、先頭に濁点が来てしまっていますから、ハングルで正確に書くことはできないパターンです。仕方なくカ行の「ㄱ」にう段の「ㅜ」を使った「구」を使い、「く」を表します。
そのあとの「ん」はナ行の「ㄴ」を下につけて表します。また、「ま」はマ行の「ㅁ」にあ段の「ㅏ」ですから마です。
ぐんま → 군마(発音は「くんま」)
小さい「っ」と同様に「ん」も1文字で独立できませんから、「ぐんま」は3文字なのに、ハングルでは2文字になります。
このように、ハングルの下についた子音をパッチムと呼びます。下記でご説明していますので、ご興味のある方は覗いてみてください!
伸ばし棒(長音符)が無い。伸ばす「う」「お」は省略されることが多い
最後の注意点です。ハングル(韓国語)には伸ばし棒(長音符)がありません。ですが、外来語なんかは伸ばし棒が含まれていることが多くありますよね。その場合伸ばさずに発音するのが一般的です。
例えばニューヨークを見てみましょう。
ハングルでは뉴욕です。日本語では6文字ですが、ハングルでは2文字となり、発音は「ニュヨク」です。伸ばし棒が無いんです。
伸ばし棒に近い働きがある、「う」や「お」も同じ扱いとなります。
先ほど、「北海道(ほっかいどう)」の例を出しました。最後の「う」は伸ばし棒に近い発音になりますが、ハングルではその発音をしないのが一般的です。なので北海道は홋카이도で発音は「ほっかいど」となります。
「う」に対応する「우」を最後につけ홋카이도우とすれば、読みがな上は「ほっかいどう」となりますが、この場合は日本人の発音の北海道よりも最後の「う」がはっきり発音されることになります。
ここまでを理解いただければ、最初にご紹介させていただいたあいうえお変換表がおわかりになると思います!
韓国へ旅行や出張に行く際には!
日本語の読みをハングルに方法について解説しました。ハングルに興味を持っていただけたなら嬉しいです!
当ブログでは韓国語の読み方やあいさつ、単語に関するさまざまな記事を公開させていただいております!下記にまとめておりますのでお時間のあるときにご覧ください!
さいごまでお読みいただきありがとうございました!
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