韓国語(ハングル)で目的語を表す!「~を」の「~를」「~을」の解説!【でも「を」だけじゃない】

2021-01-28ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して入門,文法,韓国語

語学の理解に必要なのは、なんといっても「何(誰)がどうした」のかをわかるようになることです。そしてその次のステップは「何(誰)が何をどうした」のかを把握することではないでしょうか。

韓国語(ハングル)の勉強においてもこのことが言えます!「何を」の部分は目的語と呼ばれ、日本語でも英語でも韓国語でも目的語はとても重要です。

そこで当記事では目的語を表すときによく見る韓国語の「~를」「~을」について解説します。目的語なので、「~を」でしょ!?と思いきや………

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韓国語(ハングル)の目的語の働き

まず、目的語の重要性をおさらいしましょう。

日本語と韓国語は構成が似ていて、目的語の位置や使い方もとてもよく似ています。語順は日本語も韓国語も「主語 目的語 動詞(述語)」となります。

冒頭でもお伝えしましたが、文章の根幹は主語と動詞なのでまずは主語がわからないと、文章を理解するのが難しいです。主語につく助詞については下記でご説明していますので、当記事と合わせて参考にしてください!

韓国語でよく使う主語や主語につく助詞について解説しています!

さて、話を目的語に戻しましょう。

目的語はだいたいの場合、動詞よりも前に置かれ、位置が若干変わっても意味は取れるようになっています。また、主語には「~は」「~が」がつく傾向があるように、目的語にも目印があり、「~を」がつくことが大半です。

例えば「私はピアノをひきます」という文においては「ピアノを(あるいはピアノ)」が目的語になります。語順については「ピアノを私はひきます」としてもオッケーです。

韓国語においても同様のことが言え、目的語を表す目印があり、位置も動詞の前にある、というのが基本です。

ここで、仮に目的語がない場合を考えてみましょう。目的語である「ピアノを」を取ると「私はひきます」となります。これでは、何を?となってしまい、意味がよくわからなくなってしまいます。

これまでのことをまとめますと、目的語は、

  • ない場合は意味がわからない(ことがある)
  • 目印がある
  • 置く場所については制約が少ない

と言えそうです。

「~를」「~을」を使った韓国語の目的語について解説!

目的語の概要がわかったところで本題に入りましょう。

目的語は、先ほどの例文「私はピアノひきます」からもわかるように、「~を」が目印になります。この例文を韓国語で書くと

①저는 피아노 쳐요.
チョヌン ピアノ チョヨ

となります。赤い部分が韓国語の目的語の目印であり、当記事で扱う助詞를(ル)です。ピアノは韓国語で피아노であり、単語のうしろにそのまま를をつければ「~を」を表すことができます。

では次に当記事のタイトルでもご紹介している「~을(ウ)」を見てみましょう。①の例文では를(ル)でした。를(ル)と을(ウ)の使い分けは、直前の文字にパッチムがあるかないかで使い分けをします。パッチムがない場合は를を、ある場合は을を使います。パッチムについては下記の記事で解説しています!

先ほどの例では피아노(ピアノ)の最後の文字にパッチムがありません。言い換えると을/를の直前にパッチムが無いということです。よって를を使います。

では次に「手あげます」という例文を見てみましょう。これを韓国語にすると、
②손 들어요.
トゥロヨ
です。ここでは을/를の直前が손というパッチムありの単語です。なのでここでは을(ウ)が使われます。

ここまでをまとめると、「~を」を表す場合において、

  • 直前の単語の最後にパッチムなし:를(ル)
  • 直前の単語の最後にパッチムあり:을(ウ)

となります。

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韓国語で使われる、人を表す目的語と助詞の一覧!

これまで、目的語にピアノ(피아노)や手(손)という、物が目的語に来た場合をご紹介しました。日本語と使い方がすごく近いことがお分かりいただけたと思います。

次に目的語に人が来る場合について解説します。韓国語でも目的語に人が来る場合があります。ですが韓国語で人を目的語にするときは、一人称(自分のこと)と二人称(相手)が来た場合に少し注意点があります。日本との文化の違いが垣間見える部分でおもしろいのでここでご紹介します。

まずは人を表す単語&助詞を一覧にしました。

韓国語で使われる人を表す目的語の一覧
韓国語日本語
一人称の目的語
丁寧表現 저(チョ)、僕 など
くだけた表現 나(ナ)ぼく、オレ など
二人称の目的語
くだけ気味の表現
(ノ)
、お前 など
使い方注意の表現
당신(タ)
あんた、お前 など
歌詞で 그대(クデ)あなた、君 など
三人称の目的語
男性一般に 그(ク)
女性一般に 그녀(クニョ)彼女
あらゆら場面で
그 사람을(ク サラ)
、彼女、あの人(その人)

まずは一人称についてです。

一人称ってなんでしょうか?英語の勉強を思い出してみましょう。一人称は「I(アイ)」「my(マイ)」「me(ミー)」「mine(マイン)」と習ったはずです。すべて私(自分)のことをさす単語であり、『一人称=自分をさすための言い方』と覚えて問題ありません。

英語では、一人称を目的語として使う場合はどんな場合でもmeを使えばよく、迷うことがありませんでした。しかしこの点、韓国語では少し異なります。

相手が目上の人やビジネス関係の人であるときは、丁寧な表現である저(チョ)を、友達同士などフランクな間柄では나(ナ)を使います。

日本語でも目上の人に対しては「私」や「僕」を使い、友達に対しては「オレ」や「あたし」と言うことが多いです。これと同じ感覚です。

使用例をあげてみましょう。
「私助けてください」は
③저 도와 주세요.
チョ トヮ ジュセヨ
です。

「僕怒らせた」
④나 화나게 했다.
ファナゲ ヘッタ

③の文は丁寧な表現「저」を使ってお願いをしています。助けてください、という言い方もこれですし、手伝ってください、もこの表現になります。

④の例文は前後関係によって「僕を」「オレを」双方のニュアンスになり得ます。いずれにしろ、話者は丁寧に言う、というよりは怒りの雰囲気が出すことに焦点を当てている感じです。

繰り返しになりますが、日本語も時と場合によって「オレ」「あたし」「私」「僕」を使い分けるように、韓国語でも一人称を目的語にするときは丁寧に言うのか、フランクに言うのかを意識しましょう。迷った場合は저를(チョルル)を使うとよいです。韓国は儒教の考え方が強く、日本以上に上下関係の礼儀を重んじますので。言い換えると情に厚いということでもあり、この点は韓国のいいところでもあります!

続いて二人称(相手)を目的語にするときです。

韓国語で二人称を使うときは少し注意しましょう。英語ではyou、日本語ではあなた、を使えば失礼に当たることはありませんが、韓国語にはこれに当たる二人称の表現がありません。

上の表では「너(ノ)」「당신(タ)」「그대(クデ)」をあげています。が、너(ノ)と당신(タ)は丁寧な表現ではないと覚えるのが無難です。(学生さん同士、もしくは相手が年下であれば너(ノ)はオッケーです。당신(タ)は夫婦間またはそれに近い間柄で使うか、喧嘩腰の際に使います。)

그대(クデ)はK-POPでは見られますが、日常会話では使われません。ちなみに韓国語の検定(TOPIK/ハン検)でも「그대(クデ)」は出ず、たまーに「너」が出るかも、くらいです。

それでは二人称の目的語の使用例をあげてみましょう。

☆너の目的語(BTS 진のEpiphanyの歌詞より)
「間違いなく僕は君とても愛していたのに」
⑤분명 나 너 너무 사랑했는데
プンミョン ナ ノ ノム サランヘンヌンデ

Epiphanyという曲の歌詞の一部です。この曲はゆったりとした曲調ですので、この너를は「あなたを」としてもよいところですが、ここでは丁寧な表現と言うより親密なニュアンスのあまーいあなたです。この場合、⑤の文の너を당신に変えたものもアリでしょう。

☆당신の目的語
「間違いなく僕は君とても愛していたのに」
⑥분명 나 당신 너무 사랑했는데
プンミョン ナ タ ノム サランヘンヌンデ

당신の最後にはパッチムがあるので、을を使っていますね。

☆그대の目的語(민경훈のLove Youの歌詞の一部)
こちらも韓国語の歌詞から抜粋します。前後関係を把握するために少し長めに書きます。
⑦잊어도 잊어도 끝내려 해도 그대가 그대 지워내려 하면 할 수록 자꾸 그리움만 남네요

日本語訳:
忘れても忘れても 終わらせようとしても あなたがあなた消し去ろうとすればするほど 何度だって恋しさだけが残るのです
韓国語の読み方:
イジョドイジョド ックネリョ ヘド クデガ クデ チウォネリョ ハミョスロ チャック クリウマン ナネヨ

上の例からもわかるように、그대(クデ)も당신(タ)もラヴソング、もしくはラヴソングとまでは行かないまでもかなり親密な間柄のニュアンスがあることはおわかりいただけるのではないでしょうか!(繰り返しになりますが당신は喧嘩腰のときにも使われます)

これまでが一人称&二人称の目的語です。三人称は特に気を付ける点はあまりなく、日本語とほぼ同じ使い方になります。

「彼女信じます」
⑧그녀 믿어요.
クニョ ミドヨ

ここまでで人や物が目的語に来た場合において、「~を」を意味する例文をご紹介しました。를/을が「~を」の役割があることとともに、一人称や二人称の言い方の注意点もおわかりいただけるとうれしいです。

「~を」以外を意味する韓国語の를/을

これまで、「~を」と訳せる、わかりやすい目的語の를/을でした。実はそれ以外にも目的語なのに「~を」と訳さない를/을も存在します。

ここからはそれを3つご紹介します。

「~に」を表す를/을

日本語では「~に」と訳すにも関わらず를/을を使うものがあります。

「その人会いたいです」
⑨그 사람 만나고 싶어요.
ク サラナゴ シポヨ

日本語では誰かに会うとき、「その人を会いたい」とは言いません。その人に、という言い方をします。

日本語の助詞「~に」は韓国語で「~에(エ)」に当たります。에をご存じの方は日本語につられて에を使いそうになると思いますが我慢しましょう(笑)。下記で「~に」を表す「~에」の使い方などをご紹介しています。

韓国語では「~に会う」は「~를/을 만나다」「~를/을 보다」使いますので覚えておきましょう!

「~の」を表す를/을

를/을は「~の」を表す役割を果たしている場合もあります。例文を見てみましょう。

「会社の発展ために!乾杯!」
⑩우리 회사 발전 위하여!!건배!!
ウリ フェサ パチョ ウィハヨ!!コンベ!!

ここでは「~のために」を表す際に를/을を使っています。

実は「~를/을 위하여(위해とも言います)」はほぼ定型句で、「~のために」を表します。これは日常会話でも韓国語の検定(TOPIKやハン検)でも頻繁に出てきます。この際に覚えてしまいましょう!

「~が」を表す를/을

「~が」を意味する를/을もあります。例文を見てみましょう。

「K-POP好きです」
⑪케이팝 좋아해요.
ケイパ チョアヘヨ

日本人からするとわかりづらい韓国語の代表例ですね。日本語では「好き」と「~を」って結び付かないんですよね。「K-POPを好きです」って違和感がある言い方ですよね。

なので、「好き」=「좋아해요(チョアヘヨ)」と覚えるのはあまりよくありません。おすすめは「好き」=「好む」=「좋아해요」という覚え方です。

この覚え方だと
☆韓国語から日本語訳する場合
「케이팝을 좋아해요.」→「K-POPを好みます」→「あぁ、好きってことね」
☆日本語から韓国語文を作る場合
「K-POPが好きです」→「K-POPを好みます」→「케이팝을 좋아해요.」
という風に変換ができると思います。

補足ですが、「~が」に当たる韓国語に「~가/이」というものがあります。これを使って「케이팝이 좋아해요.(K-POPが好きです)」という言い方も間違いではありません(가/이の使い方として辞書に載っています)。

ですが、를/을を使う方が圧倒的に多いことは覚えておきましょう!

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まとめ

韓国語における「~を」を意味する를/을について解説しました。また、人を表す語句が目的語に来た場合の使い方について合わせてご紹介しました。

まとめとして全例文を書いておきます!

◯「~を」を表す場合

①저는 피아노 쳐요.
「私はピアノひきます」
②손 들어요.
「手あげます」
③저 도와 주세요.
「私助けてください」
④나 화나게 했다.
「僕怒らせた」
⑤분명 나 너 너무 사랑했는데
「間違いなく僕は君とても愛していたのに」
⑥분명 나 당신 너무 사랑했는데
「間違いなく僕は君とても愛していたのに」
⑦그대가 그대 지워내려 하면 할 수록
「あなたがあなた消し去ろうとすればするほど」
⑧그녀 믿어요.
「彼女信じます」

◯「~を」以外の注意すべき使い方

⑨그 사람 만나고 싶어요.
「その人会いたいです」
⑩우리 회사 발전 위하여!!건배!!
「会社の発展ために!乾杯!」
⑪케이팝 좋아해요.
「K-POP好きです」

当記事では를/을という助詞を解説しましたが、その他の韓国語の助詞について下記の記事にまとめています。お時間のあるときに見てみてください!

韓国語の助詞についてまとめています!

韓国語の日記を書いて文章力を鍛えよう!

韓国語は日本語と同様、単語+助詞、単語+助詞、単語+助詞………………で文章が成り立っています。言い換えると助詞がわかればあとは単語さえわかれ文章は書けるんです!

韓国語の文章力を上げるためにはやはり書く練習をするのが近道です。ご自身でマイペースに進めるのもよし!下記のページでご紹介している、韓国語の先生に質問しながら日記を書いてみるのもよし!です。

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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