広告

韓国語(ハングル)で場所や時を表す!「~に/で/へ」の「~에/에서/(으)로」について解説!

2021-01-28ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して入門,文法,韓国語

韓国語(ハングル)は日本語と同じ語順であり、構成も似ています。少し韓国語に慣れてくると、場所や時を言いたくなることも出てきます!

そこで当記事では場所や時を表す際によく使う「~に」「~で」「~へ」あたる「~에」「에서」「~로、~으로」について解説します!場所や時以外を表す場合についても解説していますので、韓国語を勉強中の方全般に参考になると思います!

*本記事はすべて読むのに約8分かかります。下記緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

広告

韓国語で場所や時を表す言い方は?

冒頭でもお伝えしましたが、韓国語は日本語の構成に似ています。場所や時を表す言い方も似ていいて、「場所や時を表す単語」+「助詞」の形で使います。

助詞として、日本語では「~に」「~で」「~へ」を使いますね。もし助詞が無いと

私朝8時学校行く

のようになってしまい、言葉足らずになってしまいます。適切な助詞を補うと

私は朝8時に学校へ行く

ですね。「私朝8時学校行く」の例のように日本語では助詞が無くてもなんとなく意味がわかります。では下記はどうでしょう。

私、朝8時に学校行く

ここでの助詞は、朝8時の次の「に」だけですが意味はわかります。少しカジュアルな感じが出ますが不自然でもありません。このように日本語では助詞が少ない場合であっても問題ないことがわかります。

実はこのことは韓国語でも同様です。ただ、初対面の方や韓国語の試験なんかでは、助詞を適切に使った「私は朝8時に学校へ行く」という言い方がベターでしょう!

というわけで場所や時を表す助詞「~に」「で」「~へ」の韓国語での言い方について解説します。

広告

「~に」にあたる韓国語「~에」の使い方

まず日本語の「~に」にあたる韓国語を見ていきましょう。

多くの場合、日本語の「~に」=韓国語の「~에(エ)」ではあります。最初はこの覚え方で問題ありません。時間の後ろについている場合をよく見かけると思います。

例えば先ほどの例文「私は朝8時学校へ行く」は
①나는 아침 8시 학교로 간다.
ナヌ アチ ヨドキョロ カ
です。ここでは、「8時(8시)」という時間を表す単語のあとに에がついた例になっています。

少し表現を変えて「私は朝8時学校行きます」は
②저는 아침 8시 학교 가요.
チョヌ アチ ヨドキョ カヨ
です。時間に加えて「学校(학교)」という場所のあとに에がついたパターンです。

それ以外にも下記のような「~に」にも使えます。

「病気かかりました」
③병 걸렸어요.
ピョリョッソヨ

「言語の発達影響を及ぼしました」
④언어 발달 영향을 미쳤어요.
オノ パヒャ ミチョッソヨ
この例では에が直前のハングル(달)のパッチムㄹと連音化します。パッチムㄹ+에は、ら行のエの発音となるので「レ」という読み方になります。

あと、よく使われる表現としては下記のようなものもあります。

「政治対する意見を記述する」
⑤정치 대한 의견을 기술하겠다.
チョ テハ ウィギョヌ キスラゲッタ
「~ 대한 ◯◯(~ テハ◯◯)」で「~対する◯◯」という言い方ができます。かなり便利でよく使いますので覚えておくと便利です!それ以外にも「~関する◯◯」を表す「~ 관한 ◯◯(~ クヮナ ◯◯)」も便利ですのでこの際に覚えてしまいましょう!

日本語「~に」とは異なる韓国語「~에」の使い方

ここでは少し韓国語に慣れたあとにお読みいただくとためになる知識をご紹介します。

「~에」には日本人にとってイメージしずらい機能があり、使うのが難しいものがあります。日本語の「~に」と韓国語の「~에」が対応しない場合がある、ということです。

ここでは問題形式で解説してみます。韓国語の「~에」にあって日本語の「~に」にはない働きを挙げると下記のようなものがあります。

  • 期間・範囲を表す機能
  • 手段を表す機能
  • 値段を表す機能

例えば次の韓国語の日本語訳を考えてみてください。

⑥30초 달렸습니다.

초:秒
달렸습니다:달리다(走る)の過去形をハムニダ体(上称体)にした形

⑦불 손을 녹였습니다.

불:火
손:手
녹였습니다:녹이다(暖める)の過去形をハムニダ体(上称体)にした形

⑧30만원 샀습니다.

만:万
원:ウォン(韓国の通貨。ウォン。)
샀습니다:사다(買う)の過去形をハムニダ体(上称体)にした形

—————ここから解答&解説です!—————

⑥「30秒走りました」です。

韓国語の「~에」=日本語の「~に」という公式のみで覚えると、「30秒に走った」となってしまい、よくわからなくなります。에には範囲を表す働きがあるので、「~間に」と覚えるのも手です。また、⑦、⑧でもお伝えしますが、「~にて」と訳す手もあります。

そうなると「30秒間に走りました」「30秒にて走りました」となります。少し「ん?」となるかもしれませんが、「あぁ、範囲か」とこの記事を思い出してください(笑)。そこまでいければ「30秒で」にたどりつけると思います。

⑦「火で手を暖めました」です。

こちらも「に」ではうまく訳せないパターンです。この例文において、火は暖める手段となっています。このように手段を言うときに「에」を使い、そのときの日本語訳も「で」となるときがあるので覚えておくと便利です。

テクニックとして「~にて」と訳す方法も覚えておくとよいです。「◯◯にて△△した」であれば◯◯には手段が入るはずですから!ここでは「火にて手を暖めました」ですね。

若干不自然な感じがありますが、個人での勉強であればこれで十分です。もし単位のための試験などで、日本語訳しなさい、という問題に出くわしたら「~にて」と「~で」を比べて適切な方を書きましょう。

⑧「30万ウォンで買いました」です。

에は値段を言う機能があるのでこういう使い方もされてしまいます。でも大丈夫です!ここでもテクニック「~にて」が生きます。「30万ウォンにて買いました」なら全く違和感ないですね!

広告

「~で」にあたる韓国語「~에서」の使い方

続いて「~で」を見てみましょう。韓国語では「~에서(エソ)」です。

場所のあとにつくことが多い助詞であり、「何かを行っている場所」、「行われている場所」を表す機能として使われます。

「市庁開かれるみたいです」は
⑨시청에서 열릴 것 같아요.
シチョエソ コッ カタヨ
です。市庁という場所の後ろに에서がついており、その場所で何かが行われていることを意味しています。ちゃっかり受動態(開かれる)としています。

その他にも「大学仕事をしています」は
⑩대학교에서 일하고 있어요.
テハキョエソ イラゴ イッソヨ
です。こちらは能動態とともに使われる에서の例です。

他の에서の使い方として、理由を表すものもあります。その場合は場所に에서がつくわけではありませんが、「~で」という日本語訳でオッケーです。

例えば「その目的お話をします」は
⑪그 목적에서 이야기를 해요.
ク モチョゲソ イヤギル ヘヨ
です。에서の直前のパッチム(적のㄱ)が連音化します。ㄱ+에で、ここでは が行のエ なのでゲの発音になります。

このように、理由を表す場合の「에서」も「で」という日本語訳でほぼ大丈夫です。

これ以外にも、ある場所「から」を言いたいときも에서を使います。

「うちから駅まで20分くらいかかります」は
⑫우리 집에서 역까지 20분쯤 걸려요.
ウリ チベソッカジ イシプンッチュリョヨ
です。「◯◯에서 △△까지」は「◯◯から△△まで」を表し、まあまあの頻度で見かけます。英語で言うfrom A to B(AからBまで)に当たる言い方です。에서は場所に使われることが多いのですが、この使い方は「時」でも使えます。2時から2時10分まで、みたいに言うときにも使えます。

広告

「~へ」にあたる韓国語「~로/으로」の使い方

続いて「~へ」を表す韓国語です。로もしくは으로を使います。パッチムがある場合とない場合で使い分けをし、パッチムがないときは로を、パッチムがあるときは으로を使います。が、もしパッチムがㄹだった場合は로になり、으はつけないことに注意です!

さて、「~へ」という日本語訳からもわかるように、「~(으)로」は方向を表します。実は①の例文でこの로が出てきています。

「私は朝8時に学校行く」
①나는 아침 8시에 학교 간다.
「学校」という場所に焦点が当たっているニュアンスがあります。「君は教会に向かうんだね。僕は学校へ行く」みたいな感じで使われることが多いかと思います。とはいえ「~に(에)」を使ったときと明確な違いはあまりないのが実情で、どちらも使えます。

パッチムありのものにつく場合の例として「外国遊びに行く」を考えてみると
⑬외국으로 놀러 간다.
ウェググロロ ガ
となります。로の直前の文字국にパッチムがあるので으로がつき、パッチムㄱと으が連音化(が行+ウ)し、グの発音になります。

上2つの例文は方向を表す機能でしたが、方向以外にも区切りを表す場合もあります。その場合は「~に」と訳すことが多いです。

例えば「締め切りを明日延期なさいました」は
⑭마감을 내일 연기하셨습니다.
マガム ネイ ヨンギハショッスニダ
です。로の直前は일でありパッチムがあるのですが、ㄹパッチムなので로をつけるだけOKであることに注目です。

個人的な見解では、このパターンも「締め切りを明日に向かって移動させた」と考えることができるので、これも方向だ!と思います。

なにかを「2つに分けた」という場合も区切りを表すので로を使いますが、これも「2方向に分けた」と解釈できますので方向だ!と覚えるのがよいと思います。実際「明日延期」「2つ分けた」でもよいので方向と同じ訳でOKということになります。ただ、로には「~に」と訳す方がいい場合があることは覚えておくとよいです!

その他、場所や時以外にもよく使う「~(으)로」として、手段や根拠を表す使い方があります。この場合、「~で」と訳すといい感じになることが多いです。こんな感じです↓

「新聞記事知りました」
⑮신문 기사 알았어요.
キサ アラッソヨ

ここで改めて「~로」の日本語訳を見てみますと、

  • 例文①と例文⑬:~へ
  • 例文⑭:~に、~へ
  • 例文⑮:~で

となっています。「~へ」が「~(으)로」と覚えることは最初は問題ないです。が、時と場合によっていろんな日本語訳にしなければならないことも同時におわかりいただけると思います。

実際、日本語→韓国語にするときは、「あれっ、ここは에にすべきか에서にすべきか」で迷うより、「에にすべきか(으)로にすべきか」もしくは「에서にすべきか(으)로にすべきか」で迷う方が多いと思います。(으)로はいろんな訳がありますので!

広告

韓国語の入門&基本文法を知りたい!

場所や時を表す単語につく「~에」「에서」「(으)로」を中心に、場所や時以外につく場合についても解説しました。少しでも参考になる知識があったなら嬉しいです!韓国語の助詞は今回ご紹介した「~에」「에서」「(으)로」以外にもあり、下記の記事でまとめています。

韓国語の助詞についてまとめています!

また、本ブログでは助詞以外にも韓国語文法について解説しています!下記にまとめておりますので、ぜひご覧になってください!文法以外にも韓国語の検定や、勉強の仕方などについての記事も多数ありますので、いろいろ本ブログをあさってみてください!

韓国語の文章力は日記をつけると上がります!

どの韓国語の助詞を使うのかがわかれば韓国語の文章の幅が大きく広がります!韓国語の文章は日本語と同様、単語+助詞、単語+助詞、単語+助詞………………で文章が成り立っていますからね!言い換えると助詞がわかればあとは単語さえわかれ文章は書けるんです!

文章の練習と言えば日記です!ご自身で日記で使える表現を学んだり、下記の記事でご紹介している方法であれば韓国語の先生に質問をしながら日記を書く練習をすることもできます!ぜひ試してみてください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

広告