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ハングルで「〜と」を表す助詞「~와/과」「~하고」「~랑」の使い分けや例文

2021-03-15ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して入門,文法,韓国語

韓国語(ハングル)で「〜と」ってどのように言うのか、を解説する記事です。タイトルにもある通り、「와/과」「하고」「랑」の3種類がありますが、その使い分けはどうしたらよいのでしょうか。

TOPIK(韓国語能力試験) 6級を持つ当ブログの運営者の個人的な見解や例文を混じえながら解説していきます!

*本記事はすべて読むのに約6分かかります。下記緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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「〜と」の使い方について改めて考えてみましょう

韓国語の勉強をしていくと、日本語と文法が近いことに気づいてきます。日本語の文章って「誰どこどうした」のような形になっています。細かく見ると「単語+助詞+単語+助詞+単語+助詞+………述語」で構成されているんですよね。

韓国語でも基本的にこれは一緒になります。なので韓国語の文章を作ったり理解しようとすると、赤色で書いた助詞の部分の勉強は欠かせないということになります。

そこで当記事ではこの助詞の1つである「〜と」について解説します。

さてここで少し「〜と」の使い方について日本語の例文を考えてみましょう。

①友達行きます

②以前異なります

③腰背中が痛いです

みたいな感じでしょうか。
例文①は動作を一緒にするとき、例文②は何かの比較対象(ここでは以前)に対してどうなのかを述べる、例文③は複数のものを列挙する、といった働きですね。

この働きをしてくれる韓国語(ハングル)はどうなるのか見てみましょう!

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ハングル(韓国語)の「〜と」は「〜와/과」「〜하고」「〜랑」!

結論としては先ほどの例文①〜③の「」にあたる韓国語の助詞は「〜와(ワ)/과(ク)」「〜하고(ハゴ)」「〜랑(ラ)」です。「〜と」=「〜와/과」「〜하고」「〜랑」と考えても文法的には間違いはありません。

ではこれらの違いはなんでしょうか?このブログの運営者の見解を含めて使い分けを中心に解説していきます。

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「~と」を表す「〜와/과」「〜하고」「〜랑」の使い分け

「~と」を表すハングルは「〜와/과」「〜하고」「〜랑」の3つがあります。このうち~와(ワ)と~과(ク)は全く同じニュアンスであり、直前にパッチムが無い場合は와を、ある場合は과という明確な使い分けがあります。慣れていないうちは逆で覚えてしまいやすいのでご注意を。パッチムについては下記で解説しています。

韓国語のパッチムについて解説しています!

では、それ以外のものはどう使い分けているのでしょうか?これについては、完全に説明した参考書は今のところ見たことがないのが正直なところです。

というわけでここで辞書の登場です。先ほど、この3つはすべでイコールと考えても文法的には間違いはありません、と書きました。それは下記のように韓韓辞書に書いてあるからです。

韓韓辞書で랑を調べた結果
韓韓辞書で랑を調べた結果

上は동아 새국어사전という韓韓辞書で랑を調べた結果です。ここで、四角で囲った조(ジョ)は助詞の意味です。〈옛〉は古語(少し古い言い方)を表します。なのでここで書いてあることは「랑は少し古い文法では하고、과、와と同じ」ということでしょう。

実際にこれまで韓国語を勉強してきた経験からすると、これらはほぼ同じだな、と感じることが多かったので、上記のような辞書の記載は感覚的に合います。もちろん辞書なので間違いは無いでしょうし、どれを使っても韓国人に通じることでしょう。

かといってどういう場合にもこの3つのどれを使っても不自然ではないのか、というと、やっぱり不自然な場合があります。

特に

  • 書き言葉で「랑」
  • オフィシャルな場で「랑」

この2つはあまり見かけません。子供同士の手紙などでは書き言葉としての랑を使うことはあると思いますが、大人であれば使わないほうが無難、というのがこのブログの運営者の見解です。

その他、하고もオフィシャルな場や目上の人にも使わないほうがいいのではないか、と個人的に思っています(そうじゃないという人も多いと思います)。また、하고は話し言葉で使われやすい、という特徴も覚えておくほうがよいです。

一方で와/과は万能タイプです。これを使っておけばとりあえず安心かと。「〜と」は와/과を中心に覚え、親近感を出したいとき、話し言葉のときなど、場合に応じて랑や하고を使う、というのがよいかと思います。

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「〜와/과」「〜하고」「〜랑」の例文

さきほどの例文①〜③で「〜と」を使った日本語文章を書きました。これまでの解説の通り、文法的には와/과、하고、랑どれを使っても良いことになります。

ただ、若干ニュアンスが異なるので、そのニュアンスを無理矢理日本語訳に反映させ、ハングルの例文を改めて考えてみます。

①友達行きます系
○単語
友達:친구(チグ)
行きます:가요(カヨ)

☆와/과を使った場合のニュアンス
친구 가요.(チグワ カヨ)
→友達と行きます

☆하고を使った場合のニュアンス
친구하고 가요.(チグハゴ カヨ)
→友達と行くんです

☆랑を使った場合のニュアンス
친구 가요.(チングラ カヨ)
→友達と行くんですよ

②以前異なります系
○単語
以前:이전(イジョ)
異なります:달라요(タラヨ)

☆와/과を使った場合のニュアンス
이전 달라요.(イジョラヨ)
→以前と違います

☆하고を使った場合のニュアンス
이전하고 달라요.(イジョナゴ タラヨ)
→以前と違います

☆랑を使った場合のニュアンス
이전 달라요.(イジョルララヨ)
→以前と違うんですよ

この場合、와/과と하고であまりニュアンスの違いは出ない気がします。また이전の最後にはパッチムがあるので、와ではなく과を使います。랑はこの場合はあまり使われないような。。。感覚的な話ですが(笑)

③腰背中が痛いです系
○単語
腰:허리(ホリ)
背中:등(トゥ)
痛いです:아파요(アパヨ)

☆와/과を使った場合のニュアンス
허리 등이 아파요.(ホリワ トゥイ アパヨ)
→腰と背中が痛いです

☆하고を使った場合のニュアンス
허리하고 등이 아파요.(ホリハゴ トゥンイ アパヨ)
→腰と背中が痛いんです

☆랑を使った場合のニュアンス
허리 등이 아파요.(ホリラ トゥンイ アパヨ)
→腰と背中が痛いんですよ

この場合はなんとなく하고が一番しっくりきます。

「腰と背中が痛いです」って書き言葉ではあまり使われないですよね。繰り返しになりますが하고は話し言葉で使われやすいので、そう感じられるのかもしれません。랑も結構しっくり来ます。敬語ではなくて「腰と背中が痛い」のように、事実だけを述べるような場合だと와がしっくりきますね(허리와 등이 아프다)。

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まとめ

韓国語の助詞である「와/과」「하고」「랑」について例文を混じえて解説しました。この3つの明確な使い分けについて書いている参考書なんかは見かけないので、個人的な見解である部分も多くありましたが、ご参考に慣れば嬉しいです!

まとめますと

  1. 「〜と」は「動作を一緒にする」「何かの比較対象に対してどうなのかを言う」「複数のものを列挙する」といった働きがある
  2. 韓国語の「〜と」は「〜와(ワ)/과(ク)」「〜하고(ハゴ)」「〜랑(ラ)」!
  3. 韓韓辞書に「랑は少し古い文法では하고、과、와と同じ」と書かれるくらい使い分けがあいまい
  4. 書き言葉やオフィシャルな場で랑は使われにくい
  5. 하고は話し言葉で使われやすい
  6. 와/과は万能タイプ。와は直前にパッチムが無いとき、과は直前にパッチムが有るときに使う

今回、韓国語の助詞として「〜と」にあたる「와/과」「하고」「랑」について解説しました。それ以外の韓国語の助詞についても下記の記事で取り上げています。主語に使われる「은(ウ)/는(ヌ)」「가(カ)/이(イ)」や目的語に使われる「을(ウ)/ 를(ル)」、場所などを表す「에(エ)」などをご紹介しています↓

韓国語の助詞についてまとめています!

韓国語を勉強しよう!

当ブログでは韓国語の助詞の他にも様々な文法の解説や勉強方法について記事にしています!下記にまとめておりますので、お時間のあるときにぜひご覧ください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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