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独学で韓国語の日常会話を身に付ける方法

2021-03-26ご自身の語学習得に関して,語学学習の興味が湧く記事,韓国旅行や出張に関して,韓国語学習に関してスマホを使った勉強,学習ノウハウ,韓国語情報

当ブログでは韓国語の学習方法について記事を書いておりますが、今回は『独学で』韓国語の日常会話を勉強する方法について書いてみます。

韓国語に限らず、外国語の日常会話を身に付けたい場合はその国で暮らすことが一番でしょう。そうすればネイティブが使っている生の表現にたくさん触れられますからね。

そんな当たり前のことに敢えて立ち向かってみます(笑)。普通、日常会話はネイティブと話しながら鍛えていくものですが、本記事でご紹介する方法は話し相手がいなくても日常会話で使われる表現を学べる方法です。初級クラスの方向けと中級クラス以上の方向けの2種類の勉強方法をご紹介します。

フォーマルな韓国語会話にしか触れられない方や、韓国留学や駐在を控えていてある程度日常会話を鍛えておきたい方に参考になると思います。

*本記事はすべて読むのに約8分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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外国語の日常会話を習得する難しさ

冒頭でも書きましたが、外国語の日常会話って身に付けるのがとても難しいんです。英語でも韓国語でもこれは当てはまります。

試験の韓国語、例えばTOPIK(韓国語能力試験)のようなカッチリとした文章構成やフォーマルな言い回しは、ふとした瞬間にニュースでも流れることも多く、接する機会を比較的確保しやすいです。

その他にもフォーマルな表現に多く触れたい場合はPodcastを使った方法もあります。下記にその方法をご紹介しています(難易度高めですが)ので、ご興味のある方はぜひ(スマホとネットがあれば無料でできます)!

Podcastでフォーマルな表現を学ぶには!

その一方で、少しくだけた表現って日本にいると身に付けるのが難しいんです。特に相応の年齢になると、年齢に関係なく敬語を使いがちになるので、例え韓国語に触れる機会が多くても、くだけた表現を聞いたり使ったりすることが少なくなります。そう考えると学生さんで留学などをされる場合はチャンスです。

学生さんであれば同学年や下の学年に対し、タメ口で話すことが一般的なので、日常会話を学ぶことができますね。でも韓国に行く前に日常会話を少しでも学んでおこうかなぁ、と思われているのであればこの記事の方法を試してみてください。

また、この記事をご覧になっている方の中には韓国駐在を控えている社会人の方や、趣味で韓国語を勉強している方もおられるかもしれません。

意外と日常会話で使われる表現を学ぶ機会って少なくないですか?

自宅で独学でも日常会話を学べる方法があったらうれしい!という方も本記事の内容は参考になると思います!スマホとインターネット回線があれば実践できますので、是非とも試してみてください!

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韓国語の日常会話を独学する方法

前置きが長くなりました。ここが結論です。日常会話に触れるには
①韓国語で日記を書く方法
②TOPIK(韓国語能力試験)の過去問を使う方法
がおすすめです。

①が初級~中級の方向け、②が中級以上の方向けの方法になります。それぞれご紹介していきます。

①韓国語で日記を書く方法(初級~中級の方向け)

韓国語の勉強をこれから始める方、始めて時間があまり経っていない方へおすすめの方法です。勉強を始めた頃は、韓国語の書き方、読み方を覚えるのも一苦労です。

覚えたと思っても数時間、あるいは数日経つと忘れてしまっている、なんてことは日常茶飯事ですよね(笑)。それはやはり本やサイトで勉強するインプットのみの勉強だからです。

インプットももちろん重要なのですが、同時にアウトプットも併用することで記憶への定着を早めることができます。

アウトプットする方法として、韓国語の日記を書く方法があります。日記であれば日常の出来事を題材にしますので、日常会話で使われる単語も多く習得できます。

でも書いた日記が合っているのかどうかは自分自身ではわかりませんよね?その辺り、正確な韓国語で日記を書いて韓国語を覚えていく方法について下記で記事にしています。韓国語を書いてみたい!打ってみたい!なんていう方へも参考になると思います。

韓国語の日記を正確に書いて韓国語を学ぶ方法について書いています!

②TOPIK(韓国語能力試験)の過去問を使う方法(中級の方向け)

続いて中級の方向けとしての②TOPIK(韓国語能力試験)の過去問を使う方法です。

韓国語能力試験は今はTOPIK ⅠとTOPIK Ⅱの2段階ですが、2014年頃までは初級/中級/上級(韓国語風に言うと高級)の3段階でした。さらにその前の2007年~2010年頃まではさらに実務というものもあり4段階だったんです。

この実務、初級/中級/上級とは別に設けられているだけあって、すべてがカッチリ表現ではなく、インフォーマルな表現も結構出てきます。実際に韓国で使われている韓国語に近い形で出題があります。

どんな内容かを少しご紹介してみると、「鍵」の絵を見て、これはなにか?という問いに対し、
①지갑(財布)
②바지(ずぼん)
③연쇠(鍵)
④칫솔
といった比較的難易度の高くはないものから
A)新製品は予定通り今月中に発売発売できるでしょ?
B)それが、少し難しいと思います。デザインチームの作業が遅れているせいで……
A)今月中に出せないということですか?社の命運がかかっているなかそんなことでどうするんですか?
B)申し訳ございません。来月には何があっても必ず出せるようにします。
といった少し敬語が緩和した上司と部下のやりとりもあり、ザ・実務のような内容もあります。

さらには下記のような難しい文章もあります。仕事内容によってはこういうものも読むことがあるのではないでしょうか。
『個体群の多様性が排除された状態では健全な生態系を期待することはできない。生命体の的でな進化の過程は多様な生命体が互いに共存する状況で現れる。生物は多様であるため進化することができ、進化するから多様になる。従って、多様性は進化を含む一種の条件というよりは進化それ自体である。単細胞生物の分裂が生物の男女の性別につながることも進化と多様性を説明する一例になる。』

なんかの教科書か!みたいな内容ですね。

このように、難易度の高くはないものから難しいものまで出題範囲が広いです。少し韓国語へ慣れた方であれば取り組む価値があり、必ず新しい発見があるでしょう!上記はリーディング(読解)の内容ですが、リスニング(聞き取り)も様々な難易度の問題が用意されています。

以下にこのTOPIKの実務を入手する方法をご紹介していきます。

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TOPIKの実務問題を入手する方法

TOPIKの実務シリーズに取り組むことで、実際に韓国で使われている表現を学べることがおわかりいただけたかと思います。ここではそのTOPIK実務シリーズの入手方法をお伝えします。

これはTOPIKの公式ページ(韓国のページです)から入手することができます。公式ページはこちらです。
→ http://www.topik.go.kr/

実務シリーズはTOPIKの第11回~第19回で実施されました。ここからはためしに第18回TOPIKの実務をスマホで入手する方法を解説していきます。

上記リンクに飛んでいただくと下記図1の画面になります。

図1 TOPIKトップページ(スマホ)と図2 トップページからOKを押したあとの画面
図1 TOPIKトップページ(スマホ)と図2 トップページからOKを押したあとの画面

図1ではまず注意が出てきますね。「www.topik.go.krの内容」のところです。これはパソコンでアクセスすると出てこない注意書きです。なんて書いてあるかというと、「モバイルでは受付、成績確認、証明書発行等、一部の機能はサポートしていません」です。

このTOPIK公式ページでは、受験後の成績の確認ができたり、その成績の証明書を発行できたりします。ただし、この機能はパソコンでしか使えないので、モバイル、つまりスマホでは使えないですよ、ということを言っています。

ちなみに当ブログでネットでTOPIKの成績確認をする方法や証明書の発行方法を下記で解説しています。

話を戻しましょう。この注意書きに対し、OK(図1の青四角)をクリック(タップ)します。すると図2になります。図2ではいろいろと公示事項があります。これは赤四角部分のCLOSEを押すと閉じることができます。その後、緑四角部分の「정보마당(訳すと「情報部屋」みたいな感じ)」をクリック(タップ)します。ちなみに赤四角部分のCLOSEを押さなくても정보마당はタップ可能です。すると下記図3になります。

図3 정보마당の画面と図4 過去問入手画面
図3 정보마당の画面と図4 過去問入手画面

図3は정보마당(情報部屋)のページです。ここで左側に「기출문제(過去問)」という青四角で囲った部分があります。ここをタップします。

すると過去問のダウンロードページが並んだ図4に飛びます。この画面で過去問がダウンロードできるのですが、掲示された順番がばらばらなので、欲しい回を探すのに苦労します。なので、下の方の赤四角で囲った部分の検索窓に「18」と打ち込んで検索します。すると下記図5の検索結果画面になります。

図5 第18回TOPIK検索結果
図5 第18回TOPIK検索結果

「18」で検索をかけると第18回のTOPIKが結果にズラズラと出てきます。その中で四角で囲った部分をタップするとダウンロード画面に進むことができます。それぞれ、青四角がリスニング(聞き取り)の音声ファイル、赤四角がそのスクリプト(読まれた原稿)、緑四角が解答、オレンジが問題用紙、をダウンロードするページになっています。ためしに問題用紙をダウンロードするページに進んでみましょう。オレンジ四角部分をタップします。

図6 第18回韓国語能力試験の実務レベルダウンロード画面
図6 第18回韓国語能力試験の実務レベルダウンロード画面

すると上記の図6の画面になります。ここで、「18회 한국어 실무-1교시(A형).pdf」とか「18회 한국어 실무-1교시(B형).pdf」というのがあります。これは試験当日の1時間目のAタイプとBタイプというのを表しています。

現在のTOPIKでもそうですが、韓国語能力試験ではカンニング対策が施されています。受験者によってAタイプであったりBタイプであったり問題が異なります。他の人の回答用紙を見て写しても無駄ですよ、というわけですね。とは言え、問題の順序が変わっているだけなので、中身は同じと考えて問題ありません。A형(Aタイプ)、B형(Bタイプ)、お好きな方をダウンロードしてください。

解答もAタイプ、Bタイプと別れていますので問題用紙と合わせた方をダウンロードしましょう。

ちなみに1時間目は語彙、文法、書き文法、です。2時間目はリスニングとリーディングです。2時間目はAタイプしかダウンロードできないみたいです。また、リスニングファイルは比較的新しい過去問だとzipファイルになっているので、スマホだと下記の方法などで解凍したりする必要があります(最近のスマホなら最初からzipファイルを解凍するためのソフトが入っているかもしれません)。

スマホでzipファイルを解凍したいときは!

でも「実務」がある頃の韓国語能力試験のリスニング音声ファイルはmp3のままあげられているので、ダウンロードするだけでmp3に対応したプレーヤーで再生できそうです。余談ですがパソコンをお持ちでウィンドウズであれば、windows media playerを使って音楽や語学の音声ファイルをスマホに入れて聞くことができます。下記の記事で解説しています。

スマホに音声ファイルを入れて聞けるようになります。

なにはともあれ、これで独学で自宅にいながら日常会話を勉強する準備が整いました。初級の方も中級の方もあとは実践あるのみです!

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独学でTOPIK高得点を目指すなら

TOPIKの実務の問題を使って独学で韓国語の日常会話を学ぶ方法をお伝えしましたが、補足として独学でTOPIKの高得点を取る方法についても下記で記事にしております。宣伝がてらリンクを貼っておきます(笑)。

独学でTOPIKを高得点化する方法です!

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さいごに

独学で勉強が難しい、日常会話を身に付ける方法についてご紹介しました。これなら韓国語ネイティブがいなくても日常会話を鍛えることができます。

もちろん、韓国人の友人がおりその人としょっちゅう韓国語で話せるのであれば、その方が間違いなく効果は高いです。このブログの運営者のようにそれができない方へおすすめの方法でした。独学でなくとも、韓国人の友達がいなくとも、韓国語ネイティブの韓国人の先生を見つける方法はあり、下記で記事にしています。

韓国語ネイティブの先生を見つけて韓国語会話を練習する方法について書いています!

その他、勉強方法などに関する記事を当ブログで発信しております。お時間のあるときにご覧ください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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