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作文・쓰기(書き取り)の文字数 ~韓国語能力試験(TOPIK)ノウハウ

2020-11-25外国語試験関連,韓国語の試験試験ノウハウ,韓国語試験

本ブログでは韓国語能力試験(TOPIK)で高得点を取るためのノウハウについていくつか記事にさせていただいております。

今回は多くの受験者の関門となっている쓰기(書き取り)の文字数に関しての記事になります。韓国語能力試験(TOPIK)では쓰기と呼ばれる書き取り(英語でいうWriting)の試験があり、問題文に文字数制限が書かれています。

その文字数制限が実際のところどうなのかについて過去問の模範解答から考えてみたいと思います。

その他の韓国語能力試験(TOPIK)のコツについての記事はこちらにまとめておりますので、合わせて参考にしていただけると嬉しいです。

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1. 韓国語能力試験(TOPIK)の쓰기(書き取り)

韓国語能力試験(TOPIK Ⅱ)には쓰기と呼ばれる書き取りの試験があります。数問の問題が毎回出題され、一文で書くよう指示があったり、指定された文字数で文章を書く必要があります(文字数制限のある問題は原稿用紙に回答を記載します。韓国語における原稿用紙での練習方法や原稿用紙の使い方をこちらのTOPIK作文の原稿用紙とその使い方&書き方の記事でまとめております)。

本記事ではTOPIK Ⅱの過去問の쓰기 模範解答の文字数を参考に、どれほど書けばよいのか考えてみたいと思います。参考にした過去問は現在ダウンロード可能な直近三回分(第47回、第52回、第60回)です。쓰기は大問4問で計6種類の書き取り問題が出題されます。

一問目はメールのやり取りが出題されることが多いです。メールの途中が空欄になっており、その空欄に入るべき文章を一文で書く、というものです。前後関係からどのような文を入れるべきか考え、適切な内容を書くことになります。

二問目は新聞記事やコラムっぽい文章の途中が空欄になっており、これまた前後関係からその空欄に入るべき文章を一文で書く、という形式です。

三問目はグラフなどの資料を基にその内容をまとめる問題です。200文字~300文字で書くよう指定されます。

四問目はあるお題に対し、自分の意見を書くという形式です。600~700文字で書くよう指定されます。

本記事では後半二問(三問目、四問目)の文字数制限があるものを過去問の模範解答を参考に何文字ほど書けばよいのか見てみます。これからTOPIK Ⅱを受けようとされている方、すでに受けていて苦戦されている方(小職はここです)に参考になると思います。

韓国語能力試験(TOPIK)の過去問のダウンロード方法(無料の方法もあります)はこちらで記事にしております。

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2. 第47回 TOPIK Ⅱの書き取り試験

2-1. 第47回 TOPIK Ⅱ 쓰기3問目の問題(問題番号53)の文字数

第47回 韓国語能力試験(TOPIK Ⅱ)の書き取り第三問目は下記のような問題でした。

————————-過去問から抜粋————————-

다음을 참고하여 ‘국내 외국인 유학생 현황’에 대한 글을 200~300자로 쓰십시오. 단, 글의 제목을 쓰지 마십시오.

第47回の쓰기 三問目の資料

————————-抜粋終わり————————-

この問題文を日本語訳すると「次を参考に『国内外国人留学生現況』に関する文を200~300文字で書きなさい。ただし題目は書かないこと。」となります。

資料に書いてあることを日本語で簡単に要約するとこんな感じです。
左側のグラフが留学生数の変化のグラフ。2000年には4000名であったものがほぼ右肩上がりで増え(途中下がった部分もあります)2016年度には10万名になった。

また、右側には増加理由(上)と今後の期待(下)の記載あり。増加理由としては「1.韓国や韓国語に対し関心があること」と「2.韓国の大学の留学生招致努力があること」が挙げられている。今後の期待としては「外国人留学生20万名(2023年)」とのこと。

こういったことを韓国語で書けば良いわけです。模範解答は下記です。

————————-過去問の模範解答から抜粋————————-

최근 국내에서 유학하는 외국인 유학생이 급증했다. 2000년에 4천 명이던 유학생이 가파른 상승세를 보이다 잠시 주춤하더니 다시 증가세를 보이며 2016년에 이르러 10만 명이 되었다. 이러한 증가의 원인으로 우선 외국인들의 한국과 한국어에 대한 관심이 증가한 것을 들 수 있다. 한국 대학에서 유학생을 유치하려는 노력도 유학생의 증가에 큰 영향을 미친 것으로 보인다. 이러한 영향이 계속 이어진다면 2023년에는 외국인 유학생이 20만 명에 이를 것으로 기대된다.

————————-抜粋終わり————————-

この模範解答の日本語訳は↓のような感じです。

「近年、国内で外国人留学生が急増した。2000年に四千名であ​った留学生が急激な上昇基調を見せ、しばらく低迷していたものの​再度増加傾向を示し2016年になって十万名となった。このよう​な増加の原因としてはまず、外国人の韓国や韓国語に対する関心が​高まったことが挙げられる。韓国の大学で留学生を招致しようとい​う努力も留学生の増加に大きな影響を与えたと思われる。このよう​な影響が続くと2023年には外国人留学生が20万名に達すると​期待される。」

この問題の採点基準は以下であると記載されています。

  • 内容が主題と関連があり豊富で多様であるか?
  • 提示された情報を適切に使用しているか?
  • 文の構成が論理的でまとまりがあるか?
  • 語彙と文法を適切に使用し多様に使用されているか?

この模範解答では257文字となっています。問題文で200~300文字の指定ですのでちょうど良い文字数かとは思いますが少し多いかな、と思います。文字を多く書くことにはメリットとデメリットがあります。

メリット:表現力や語彙数が多いことを示すことができる
デメリット:不用意なミスをする可能性が増える

採点基準にもある通り、豊富な文法力や語彙力がある場合、多くの文章を書くことで実力を示すことができます。加点を目指す、という考え方ですね。韓国語を書くことに自信がある場合はできるだけ多く書くことが高得点につながるはずです。

一方で母国語が韓国語でない受験者からすると、文字数を多くすることでミスをする確率が高くなります。小職は完全にこちらです。​採点基準には、語彙と文法を「適切に」使用しているか、という項目がありますので、誤った使い方をすると減点されてしまうわけです。ですのでとにかく減点をなくすことを目指し、200~300文字と指定されたら迷わず200~220文字くらいを狙う、という考え方です。

二文目の기파른 상승세なんて表現は、並みの学習者は書けるわけがないですからね​。たとえ思いついても誤用を恐れて使えないですよね。

2-2. 第47回 TOPIK Ⅱ 쓰기4問目の問題(問題番号54)の文字数

さて、次は쓰기の4問目の問題(問題番号54)​です。問題文を見てみましょう。​

————————-過去問から抜粋————————-

‘칭찬은 고래도 춤추게 한다’는 말처럼 칭찬에는 강한 힘이 있습니다.그러나 칭찬이 항상 긍정적인 영향을 주는 것은 아닙니다.아래의 내용을 중심으로 칭찬에 대한 자신의 생각을 쓰십시오.

  • 칭찬이 미치는 긍정적인 영향은 무엇입니까?
  • 부정적인 영향은 무엇입니까?
  • 효과적인 칭찬의 방법은 무엇입니까?

————————-抜粋終わり————————-

これを日本語訳すると

「『褒めることによってくじらをも踊らせる』という言葉通り、褒めることには強い力があります。しかし褒めることが常に肯定的影響を与えるわけではありません。下記の内容を中心に褒めることに対する自身の考えを書きなさい。」

  • 褒めることが与える肯定的影響はどんなものか?
  • 否定的影響はどんなものか?
  • 効果的な褒め方はどのようなものか?

쓰기の四問目は先ほどの三問目と違い資料等が無いので、意見をほぼ100%自分の言葉で書かなければなりません。模範解答は以下でした。

————————-過去問の模範解答から抜粋————————-

우리는 칭찬을 들으면 일을 더 잘하고 싶어질 뿐만 아니라 좀 더 나은 사람이 되고 싶은 마음이 든다.그리고 자신감이 생겨 공부나 일의 성과에도 긍정적인 영향을 미친다.그래서 자신이 가진 능력 이상을 발휘하고 싶어지는 도전 정신이 생기기도 하는 것이다.한 마디로 말해 칭찬은 사람을 한 단계 더 발전시키는 힘을 가지고 있다.
그런데 이러한 칭찬이 독이 되는 경우가 있다. 바로 칭찬이 상대에게 기쁨을 주는 것이 아니라 부담을 안겨 주는 경우이다.칭찬을 들으면 그 기대에 부응해야 한다는 압박감 때문에 자신의 실력을 제대로 발휘하지 못하게 되는 일이 생기게된다.칭찬의 또 다른 부정적인 면은 칭찬 받고 싶다는 생각에 결과만을 중시하게 되는 점이다.일반적으로 칭찬이 일의 과정보다 결과에 중점을 두고 행해지는 경우가 많기 때문이다.
그래서 우리가 상대를 칭찬할 때에는 그 사람이 해낸 일의 결과가 아닌,그 일을 해내기까지의 과정과 노력에 초점을 맞추는 것이 중요하다. 그래야 칭찬을 듣는 사람도 일 그 자체를 즐길 수 있다.또한 칭찬을 듣고 잘 해내야 한다는 부담에서도 벗어날 수 있을 것이다.우리는 보통 칭찬을 많이 해 주는 것이 중요하다고 생각하는데 칭찬은 그 방법 역시 중요하다는 것을 잊지 말아야 할 것이다.

————————-抜粋終わり————————-

この模範解答の日本語訳は下記です。

「私たちは褒め言葉を聞くと仕事をもっと上手にやりたくなるだけでなく、少しでも良い人になりたいという気持ちになる。そして自信がつき、勉強や仕事の成果にも肯定的な影響を与える。そのため自身が持つ能力以上を発揮したくなる気持ちが生じたりもする。一言で言うと褒めることは人を一段階成長させる力を持っている。

しかしこのような誉め言葉は毒になることがある。褒めることが相手に喜びを与えるのではなく負担を抱かせる場合である。誉め言葉を聞くと、その期待にこたえなければならないという圧迫感のため自身の実力をしっかり発揮できなくなることがる。褒めることにおけるもう一つの否定的な面としては、誉められたいという思いに対し、結果だけを重視するようになる点だ。一般的に褒めることが仕事の過程より結果に重点を置かれる場合が多いためである。

そのため私たちが相手を褒めるときにはその人がやり遂げたことの結果ではなく、やり遂げた過程と努力に焦点を合わせることが重要だ。そうしてこそ誉め言葉を聞く人も仕事自体を楽しむことができる。また誉め言葉を聞いて上手にやり遂げなければならないという負担からも脱することができるだろう。私たちは普通、褒めることをたくさんしてあげることが重要だと考えるが、褒めることはその方法がやはり重要であるということを忘れてはならない​。」

採点基準は

  • 内容が主題と合っていて豊富で多様であるか?
  • 文の構成が論理的でまとまっているか?
  • 語彙と文法を適切で多様に使っているか?

です。

この回答は612文字でした。600~700文字と問題文で指定があります。制限時間がありますのでこれくらいの文字数を狙っていきたいですね。

ところで、TOPIK Ⅱを受けたことがある方はわかると思いますが、段落が変わる場合は行を変える必要があります。韓国語能力試験(TOPIK)​の原稿用紙では1行で25文字書けるようになっています。なので最大で1行23文字ほど空欄になることもあり、実際の文字数は612文字でも原稿用紙の文字数としてはもっと使用するわけです。この辺についても考えてみます。

第三問目は模範解答で段落を新しくしていることはありませんでした。第四問目を25文字1行の原稿用紙に書いてみると下記となり​ました。

第47回 쓰기の原稿用紙上の模範解答

ここでは原稿用紙上の文字数635文字、実際に書いた文字数は先ほど示しましたが612文字​ですね。その他の実施回も見てみましょう。

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3. 第52回と第62回 TOPIK Ⅱ 쓰기の文字数

同様に第52回の쓰기 三問目、四問目と第60回の쓰기 三問目、四問目の文字数を調べてみました。この直近の二回の実施回は模範解答のところに文字数を書いてくれていますね。数えるまでもなくてありがたいです。

第52回 三問目(問題番号53) 258文字(段落は一つ)
第52回 四問目(問題番号54) 616文字(段落は三つ)
第60回 三問目(問題番号53) 299文字(段落は一つ)
第60回 四問目(問題番号54) 693文字(段落は四つ)

段落が一つであれば原稿用紙文字数=​実際に書いた文字数になりま。そのため第52回も60回も三問目は原稿用紙数と実際に書いた文字数は一緒ですね。
四問目を原稿用紙の文字数に​あてはめてみると…

第52回 쓰기(4問目)の原稿用紙上の模範解答

続いて第60回は

第60回 쓰기(4問目)の原稿用紙上の模範解答

第52回は原稿用紙上611文字、第60回は原稿用紙上698文字でした。

あれっ、過去問の解答ではそれぞれ616文字、699文字と記載がありました。微妙にずれていますね。でもおそらく過去問の解答のところに書いてある文字数は原稿用紙上の文字数を表しているとみていいでしょう。

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4. まとめ

ここまでの内容をまとめてみましょう。

  • TOPIK Ⅱの쓰기では三問目と四問目には文字数制限がある
  • 試験の時の原稿用紙は25文字で1行
  • 段落を分けると新しい行に書くので原稿用紙上での使用文字​数と実際に書いた文字数に相違が出る
  • 三問目の模範解答は段落は一つだけなの原稿用紙上と実際に書いた文字数は同じ
  • 模範解答は原稿用紙上での使用文字数を採用している

原稿用紙で韓国語を書く場合、左の1マス目にピリオドが来ることはないため、新しい段落を始める場合は最大で23文字空欄として次の行に進むことができます。また、模範解答で段落は四つ来る場合も見られたことから、23マス空欄技を最大三回使えることにな​り、23マス×3回=69文字分を空欄として処理することが可能です。​

文字数制限は原稿用紙上で600~700ですので、文字数の下限値は600 – 69 = 531となり、531でももしかすると満点を取ることが可能かもしれません。23マス空けるのはあまり印象が良くないような気もしますので、空欄は一回当たり15くらいに留めておくのが無難だとは思いますが。

いかがでしたでしょうか。

韓国語能力試験(TOPIK)の関門である쓰기の文字数について考えてみました​。高得点のためには練習あるのみではあります。쓰기の過去問と自作回答用紙をこちらの【TOPIK】쓰기(書き取り)の問題&回答用紙を自作しましたで記事にしておりますので、練習するときにお使いください。また、TOPIKの쓰기で使える表現をこちらのTOPIK 作文に使える例文の記事でご紹介していますので合わせて覗いてみてください!

高得点のためには練習あるのみとは言え、本記事でご紹介したテクニックを習得していくのも効率良く高得点を取得するうえでは重要だったりします。 こういうことを考えて楽しむのも語学学習の楽しみの一つでもあったりします。出題者とのイタチごっこみたいな。​このあたりのノウハウを行使してこのブログの運営者は6級に合格できました。こちらの【TOPIK 6級】合格体験記&対策で記事にしております。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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