TOEIC 800点の壁を感じたら読む記事
2020-08-11ご自身の語学習得に関して,外国語試験関連,英語の試験,英語学習に関して800,TOEIC,英語,韓国語,韓国語試験
語学の勉強をしていても実力が上がっていない気がして壁を感じることがあります。TOEIC 800点の壁などと言われたりしますが、勉強へのモチベーションが下がり勉強をやめてしまうこともあります。
壁を感じる原因としては、語彙力が不足している、文法を正しく理解していない、試験中の集中力が足りない、などいろいろ考えられます。でも、どちらかというとこれは点数が上がらない理由であって、壁を感じる理由とは少々違っています。「点数が上がらない」=「壁」とも言えますが。
TOEIC、TOEFL、英検、TOPIK(韓国語能力試験)で上級と呼ばれる点数を取った経験から、TOEICなど語学試験に壁を感じる理由を独自に考えてみます。勉強へのモチベーションが低下した方、語学の壁を感じた方に読んでいただきたい記事となっております!
*本記事はすべて読むのに約9分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。
目次(この記事の内容)
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1.TOEIC 800点の壁について
当記事は語学学習に壁を感じたときに読む記事です。記事のタイトルにはTOEIC 800点の壁、としていますが英語に限らず語学の習得に壁を感じる方に読んでいただきたいです。似た記事として下記も参考になると思います。
TOEICの点数が上がらないときに。
語学を習得していく上で、壁を感じる点数にはもちろん個人差があります。とはいえおそらく外国語の試験で最も受験者数が多いと思われるTOEICでは、800点くらいで壁を感じる方が多いのではないかと思います。冒頭でも少し触れましたが、まずは壁を感じる理由と点数が上がらない理由を区別してみましょう。
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2.壁を感じる理由と点数が上がらない理由を区別しよう
それでは英語などの外国語の学習で壁を感じる理由はなんでしょうか。考えられる理由は下記のようなものがあるのではないでしょうか。
- 語彙力が足りない
- 試験時間が足りない
- 文法を正しく理解していない
- 試験中に集中力が切れる
- 試験中隣の人の進捗やまわりの音が気になる
- 試験慣れしていない
上記はよく聞く理由ではありますが、これらは点数が上がらない理由であって、壁を感じる理由ではなかったりします。「点数が上がらない」=「壁」と感じる部分もありますけどね。
本記事ではこれとは別の視点で語学の壁を感じる原因について考えてみます。このブログの運営者は下記の三点があるんじゃないかと思っています。
- 知識不足
- 主語と述語を把握していない
- 母国語でも意味を把握していない単語がある
それぞれ見てみましょう。
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3.壁を感じる隠れた理由①知識不足
壁を感じる理由の1つ目として、「知識不足」があります。
これは英語や韓国語など外国語の知識が不足している、という意味ではありません。世間一般の常識的な知識からはみ出ている文章が出ると壁を感じることがある、ということです。
ほとんどの語学試験は一般常識を知っていれば理解できるように作られています。しかし一般常識よりも少しマニアックなレベルの内容を取り上げることがあるのも事実で、TOEFLや英検なんかではその比率が上がります(TOEIC 800点の壁とか言っておきながらTOEFLや英検の話を出してすみません)。文章中にこれまで全く知らなかった、あるいは勉強したことがなかった内容が含まれているわけです。
知らない知識に出会ったときって日本語で言われてもよくわからないときがあるんですよね。なのに外国語で言われてしまうともっとわからなくなってしまうのが普通です。
例をあげてみましょう。
ゴキブリの中にはメスが一度の交尾で生涯卵を生むことができる種がいる。
この事実、ご存じでしたか?これを日本語で書かれれば、問題無く「へぇ~、そうなんだ」と新しい知識として吸収することができます。しかしこれを英語や韓国語で言われたらどうでしょう。
「えっ?いやいや、そんなはずないだろ。読み違えだ。もう一回読んでみよう。」となったり、使われる単語によっては意味を把握できなくなったりします。
私ら人間って、文章を聞いたり読んだりするときは、次にどのような内容が来るかを予想しているんですよね。そしてもし予想と違った内容が来た場合、頭の中の情報を修正して再予想するんですよね。
そんな中、全く知らなかった知識についてのインプットがあったらどうなるでしょう?
普通は予想からの逸脱が大きすぎて情報の修正ができなくなってしまうんですよね。結果として理解が追い付かなくなり、これを壁、と認識してしまったりします。これは単に知識が不足していただけ、なんですけどね。
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4.壁を感じる理由②主語述語が整理できていない
壁を感じる理由の二つ目は主語述語が整理できていない、というものです。日本語は主語の省略に寛容な言語です。そのせいで他の言語の意味を理解しづらくなることがあります。
例を見てみます。
「心強い」の使い方を考えてみてください。
4-1.彼の存在が心強いです
4-2.そうしてくれると心強いです
といった感じですね。それぞれの主語はなんでしょうか?
4-1の文の主語は「彼の存在」ですよね。
4-2は主語が隠れていて「私」ですよね。「そうしてくれると私は心強いです」って感じでしょうか。
このように、私が心強く感じる場合も、彼の存在が心強く感じさせてくれる場合も、日本語では「心強い」で事足りるわけです。
しかし英語は上の二つの文で違う単語を使います。
4-1.はHe makes me reassured.
4-2.はI feel secure if you do as I asked you to.
4-1.は受動態(reassured ← 受動態というかほぼ形容詞化していますが)で、4-2.は能動態(secure)になるわけです。
英語のように主語と動詞の関係が明確ではない日本語に慣れてしまっている私たち日本人は、主語動詞の関係で理解につまづいてしまうことがあります。もし英語や韓国語などの勉強を進めていて理解がしづらいところがあったら、主語と動詞の関係を見つめ直してみてください。
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5.壁を感じる理由③母国語でも意味を把握していない単語がある
壁を感じる理由の最後にご紹介するものは母国語でも意味を把握していない単語がある、ということです。
わからない単語が出てきたときに辞書を引くことはあると思います。このとき、辞書で出てきた単語の意味を日本語でちゃんと理解してから辞書を閉じていますか?あいまいな理解のままごまかしてしまうと壁を感じる原因になります。
このブログの運営者が意味を辞書で調べていながら、ちゃんと理解しなかった例として強烈に覚えているものを2つご紹介します。
1つ目はright of pledgeの意味です。
これを辞書で調べると「質権」と出てきます。「あーあー、質権のことか!」と思えればそれで問題はありません。しかし小職はこの「質権」の文字を見たときにこんな風に思いました。「質に入れる」という言葉に関係していて、物を質屋さんに売ったり、抵当に入れたりするときに生ずる権利なんだな。
間違いではないのでしょうけれども、これだと質に入れた本人に生ずる権利なのか、質として預かった方の権利なのかはわかりませんでした。漢字から類推してわかったフリをしたわけです。(質権は担保を預かった方が持つ権利です。)
その後偶然right of pledgeが出てきたのですが、意味が把握できず後悔をした記憶があります。
もう1つは韓国語になります。韓国語には「김치국부터 마신다」ということわざがあります。直訳すると、「キムチ汁から飲む」という意味ですが、日本語では「捕らぬ狸の皮算用」と訳されます。この「取らぬ狸の皮算用」の意味はご存知ですか?
そんなの知ってるよ!という声も聞こえそうですが、お恥ずかしながら小職は聞いたことがあっただけで意味まではわかりませんでした。しかしここでもしっかり意味を調べることなくわかったフリをしてしまったことで、その後同じ表現が出てきたときに結局意味がわからない、という経験をしました。
ちなみに「取らぬ狸の皮算用」はまだ捕まえてもいない狸の皮を売る儲けを考える、という意味から、早合点するという意味です。韓国語の「キムチ汁から飲む」というのは、餅などを食べた後には汁物が欲しくなるのにキムチ汁を先に飲んでしまう、という失敗から、早合点する、という意味になるようです。
ここでご紹介した「質権」「取らぬ狸の皮算用」のように本来の母国語の意味をそもそも理解していないと、意味をちゃんと理解できない場合があります。これが語学の壁を感じる理由の3つ目です。
辞書で引くことで満足せず、辞書を引いてもわからなかった場合はさらに国語辞典やネットで意味がよく理解できるまで調べる手間をかけることが重要です。
このあたり、これまでご自身が詳しかった分野とそうでない分野でどうしても知識が片寄ってしまうんですよね。下記でも触れています。
TOEIC 800点を取るための情報が詰まっています!
6.TOEIC 800ってなかなか取れない話
語学の壁を感じる理由を3点挙げてみました。少しは勉強へのモチベーションをあげる糸口になったのであればうれしいです。
そのほか、TOEIC 800点って取るとどれくらいの立ち位置になれるのか、そんなことを考えるとまたモチベーションを保てるかもしれません。TOEIC 800点ってすごいんです!下記でご紹介していますので、お時間のあるときにご覧ください!
合わせて読むと参考になります!
7.おわりに
いかがでしたでしょうか。語彙力や文法力とは全く関係ないところにも語学の壁を感じる理由が潜んでいることをお伝えしたくて当記事を書きました。
この記事を読んでくださった方は語学の点数が上がらなくて原因を探していたり、モチベーションが下がってしまったりしていますよね。当記事が気分を変えるきっかけになればとてもうれしいです!
当ブログではTOEIC 800点を目指すための情報をたくさん発信させていただいています。下記にまとめておりますのでのぞいてみてください!
TOEIC 800点を取るための情報が詰まっています!
さいごまでお読みいただきありがとうございました!
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