外国語の試験の点数が上がらないときに読む記事

2020-08-31ご自身の語学習得に関して,外国語試験関連,英語の試験,英語学習に関して,韓国語の試験,韓国語学習に関して学習ノウハウ,英語,試験ノウハウ,韓国語試験

英語や韓国語などの外国語の勉強を続けていても、本当に実力が上がっているのかわからないことがよくあります。実力チェックや留学、就職活動、昇進等のため、英語ではTOEICやTOEFL、IELTS、英検、韓国語では韓国語能力試験(TOPIK)やハングル検定を受けている方は多いと思います。

勉強を受けているのに点数が上がらない、目標に到達しないとつらいですよね。今回の記事はそんなときに読む記事です。

TOEICでは800点から900点に上がるときに壁がある、とよく言われたりしますが、個人的には600点台後半から800点を越えるまでが一番難しい壁だと思います。

本記事では外国語の勉強をしているのになぜ点数が上がらないのか、について解説し、その対処法についても書いています。語学の勉強に行き詰まったときにお読みいただけるとよいです。

*本記事はすべて読むのに約11分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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1. なぜTOEICやTOEFLやTOPIKの点数が上がらないのか

勉強をしているのに英語や韓国語など、外国語試験の点数が上がらないときは非常につらい思いをします。点数が上がらないどころか下がることだってあるわけです。そんなとき、モチベーションを失ってしまい勉強をしなくなってしまったりするものです。

でも大丈夫です。それはあなただけではありません。間違いなく誰もが通る道です。

ではなぜ勉強をしているのに点数が上がらない、ひどいときは下がってしまったりするのでしょうか?

結論としては、「単語力が上がったせいで聞いたり読んだりするスピードが落ちているから」です。

どういうことでしょうか?当ブログの運営者の経験から、点数が上がらない状態として第一ステージと第二ステージがあります。

2. 点数が上がらない原因1(停滞の第一ステージ)

外国語の勉強を続けているのに試験で点数が落ちてしまうのは、単語力が上がったせいで聞いたり読んだりするスピードが落ちたから、とお伝えしました。

以前下記の記事でご紹介しましたが、単語の習得にはいくつかの段階があります。

英語や韓国語などの単語が覚えられないときに読むとよい記事です!

外国語のある単語を聞いたり読んだりしたとき、下記のどれかを感じるはずです。
段階1.「聞いたことないななんだこれ?」
段階2.「聞いたことないななんだこれ?(実は前に調べたことがあるものの本人が覚えていない)」
段階3.「聞いたことあるな。でも意味忘れた」
段階4.「聞いたことある。(3秒後)あ、この意味だ」
段階5.「知ってる知ってる」
段階6. 単語のみならず文章まるごとその場面を頭の中で再現できる
段階7. 母国語である日本語と同様の使い方ができる

このとき、単語習得段階1~3のどれかにいる単語が多いと点数が安定しないため点数が落ちることを経験します。試験の多くの問題で、あいまいな根拠を基に回答をしているからです。

勉強をしていても点数が上がらない第一ステージはこの状況です。TOEICで言うと550点くらい、TOEFL(iBT)で言うとリスニング、リーディングが15点前後くらいでしょうか。韓国語ではTOPIK Ⅱ 3~4級(130点くらい)でしょうか。

脳はまだ単語を習得していない状態なので、単語を見たり聞いたりしても理解度はさほど上がってこないわけです。

この段階では理解度はあまり上がっていないので本人自身も手応えがなく、点数も変わらない、もしくは微増微減を続けるといった具合です。受験者本人は点数が上がらない事実にショックを受けますが、同時に理解不足&勉強不足を自覚しており、複雑な気分になっているはずです。

ただ、ここは基礎を固める段階なので、勉強時間とともに点数も比例しやすいので時間をかけて勉強していきましょう。

一方でさらに進むともっとショックな第二ステージを体験します。先ほどの単語習得段階が4に達した単語が増えてきた場合です。

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3. 点数が上がらない原因2(さらにショックの停滞第二ステージ)

第一ステージを乗り越え、「聞いたことあるな」、もしくは「見たことあるな」と認識できるもののすぐには意味が出てこない単語が増えてくると、段階4に差し掛かって来ています。

段階4の単語は、やっかいなことにその単語を聞いて少し考えると意味を思い出せてしまいます。英語の実力向上という側面では大きな前進であり、とても喜ばしいことなのですが、高得点へつながるかとなると話は別です。

段階4の単語は悪い言い方をすると、3秒程度考えなければ意味を思い出せない単語です。リスニング中に3秒間、単語の意味を思い出すことに集中してしまうと大きなロスですよね。

段階4の単語が増えたということは、意味を思い出す時間が増加することにつながります。リスニングではたった3秒の間にもスラスラ読まれてしまうので、聞き逃す文が増えてしまいます。

特に一文を読み終わった後に考えて込んでしまうことが多く、次の文の最初の数単語を聞き逃すことが多くあります。英語は「主語 + 述語 + 目的語 + いつどこで」という語順なので、最初の数単語を聞き逃すと一番大切な主語、述語を聞き逃してしまい、その文全体の把握をあきらめなければならないことが結構あるのです。

また、リーディングでは3秒だけでは致命傷になることはないものの、その3秒が積み重なってしまうと1問あたりにかかる時間が数十%増えることがあります。ただでさえ外国語の試験は少ない時間で多くの問題を解かなければならないのに、1問あたりにかかる時間が増えてしまうと後半に適当に回答する問題が増えてしまいます。

このように、単語力が向上し段階4に上がった単語が増えているにも関わらず、リスニングでは聞き逃す単語が増えてしまい、リーディングでは適当に回答する問題が増えてしまいます。結果として試験の点数が落ちてしまいます。

これが勉強を続けているのに点数が落ちてしまう第二ステージのメカニズムです。

この第二ステージを抜け出すのが最も難しいです。TOEICで言うと600点台後半から800点くらい、TOEFLではリスニングとリーディングで20点台前半でしょうか。韓国語では韓国語能力試験(TOPIK Ⅱ)で5~6級くらいかと思います。

TOEICでは800点を越えたあとの900点台に壁がある、と言われたりしますが、経験上全くそう思いません。その理由も下記でご説明していきます。

4. 第二ステージの受験者の意識

少し視点を変えて第二ステージにいる受験者の意識はどうなっているでしょうか?

以前はわからなかった単語の意味を数秒かけたとは言え理解できています。そのためリスニングにしてもリーディングにしても長文一つ当たりの理解度が上がり、「ちゃんと」根拠を持って回答できた問題が増えています。

ちゃんと根拠を持って回答できた時の喜びは、よく勉強している人ほど大きいもので、受験者の印象として強く残るものです。

しかし、実は理解度が上がって根拠を持って回答できた問題よりも、先ほどご紹介した単語未習得の理由で間違ってしまった問題の方が多いので、点数は下がります。

試験直後は「前回よりできた気がする」と思って、少し楽しみに結果を待ったにも関わらず、結果が前回より落ちていた時の落胆は計り知れないものです。こうしてやる気がなくなってしまい、徐々に語学に限界を感じ勉強をしなくなってしまうことがあります。

これは非常にもったいないことです。先ほどからご説明している通り、英語力(単語力)は上がっているのですから。是非とももっと続けてほしいです。ではどうすればよいのでしょうか。

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5. 語学の試験で点数が落ちる時の対処法

対処法として3つあります。

  • 2か月後に同じ問題集を解く
  • レベル別で難易度が分かれている試験に切り替える
  • 自信がつくまで試験は受けない

それぞれご紹介していきます。

5-1. 対処法①2か月後に同じ問題集を解く

英語力が上がっているのに点数が下がってしまう理由は理解段階4にある単語が多いからだとお伝えしました。これが第二ステージなわけです。それを越えるためには理解段階を5に上げると良いわけです。そのために最もよい方法は何か、を考えることになります。

段階4にある単語は「聞いたことある。(3秒後)あ、この意味だ」となるものでした。この3秒の部分を2秒に減らし、1秒に減らし、段階5に持っていけばよいのです。

そのために最適な方法は、「単語を思い出すのに4~5秒かかるくらいになったころに再度思い出す」方法です。記憶は下記のように定着すると思っています。

単語の記憶の定着フロー

このようなサイクルを経ているので、記憶が少しづつ薄れて段階4から段階3に下がりそうなところで再度同じ単語に出会うと、「1秒後に意味がわかる」をすっ飛ばして急に段階5に行けることが多々あります。これを狙います。

段階4にある単語はそれなりに記憶に定着しつつある単語ですので、経験上2か月くらいで記憶から薄れていくでしょう。その頃に同じ問題集を解いて思い出すことで、一気に段階5に昇華させることができます。

この2か月という期間は個人差があると思います。記憶が薄れてくるのはどれくらいかを考慮して微調整していただくと良いと思います。 いずれにしても数ヵ月経過したあとに同じ問題を解く、というのは非常に効果的です。

5-2. 対処法②レベル別で難易度が分かれている試験に切り替える

点数が下がってしまうのは段階4の単語の意味を思い出すのに時間がかかるからでした。

ここで試験の中身をもう一度おさらいしてみましょう。

TOEICやTOEFLでは全員が同じ試験を受けます。また、韓国語能力試験(TOPIK)もレベルは二つにしか分かれておらず、TOPIK Ⅱに至っては3~6級という広い領域をカバーしています(以前は初級、中級、高級(日本語で言う上級)で分かれていましたが)。これは外国語上達の面からは好ましくありません。上級者も初級者も同じ問題を解くことになるからです。

外国語の点数が上がらない第二ステージの受験者は、上級者用の問題に出会ったときに遅れを取ることが多く、間違いが増えてしまいます。

また、この「単語の理解段階4が多いために点数が上がらない」のは、元々リスニングで問題を聞き取れなかったり、リーディングを全問回答することができないにも関わらず、さらに理解スピードが落ちてしまったために起こる現象です。

そのためリスニングのスピードが受験者のレベルに合って調節されたもの、リーディングも受験者にレベルに合った難易度と問題数をこなす方が「語学力向上」の面ではよいわけです。そういった意味で英語の試験では英検が、韓国語の試験ではハングル検定が最も語学力向上に適した試験です。

全員に同じテストを受けさせるのは採点が楽でコストも抑えられる運営側の事情と、同じ尺度で点数を比較できる利点があるからです。もし最終的な目標がTOEIC 〇〇〇点、TOEFL △△△点、と決まっているのであれば、英検を受けて、モチベーションを下げることなく語学の基礎力を上げていくのも近道と言えます。

以前、下記の記事でも書かせていただきましたが、英語の試験は英検が最もよくできていると考えており、これを活用する手はないと思います。

以前TOEIC/TOEFL/英検の点数換算について書きました

英検は5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級に、ハングル検定は5級、4級、3級、準2級、2級、1級と別れています。受験者に合ったレベルを受けることで、点数が下がることによるやる気喪失を防ぎやすくなります。

もちろん、本記事を読んだことにより、『勉強を続けているのに点数が下がった理由はわかった!語学力は上がっているはずだからTOEICやTOEFLを受け続けよう!』と思ってもらうことも全く問題ありません。

補足:TOEIC 800点から900点に上げるのが難しくない理由

ここでTOEIC 800点から900点にあげるのにそんなに難しくない理由を書いておきます。

TOEIC点数が上がらなかったり下がったりするのは、「全問問題を解くスピードがない」+「習得段階4の単語が多いせいでさらに回答スピードが下がる」の2つの条件があるときです。

このメカニズムを考慮すると、すでに問題のほとんどを解くことができるTOEIC 800点以上の保持者は、段階4をすでに突破していますので、勉強のやり方次第で900点を越えることはそんなに難しいことではありません。

段階4の単語が多いTOEIC 600点後半から点数を上げるのが最も難しいはずです。

5-3. 対処法③自信がつくまで試験は受けない

対処法の3つ目は少し消極的な方法ですがシンプルです。上でご説明したように、段階3未満から4に上がっていることは事実です。なので語学力(単語力)は上がってるんだから試験は受けなくていい!という考え方です。

語学の勉強はおもしろいので、試験の点数に惑わされてやる気を喪失し、勉強を中止してほしくはありません。そうなるくらいなら、目標の点数を取れる自信がつくまで試験は受けない方が良い、という考えもアリです。

多くのテストでは正答率と得点の比率はだいたい似たり寄ったりだと言われています。8割が目標であれば、練習で正答率が8割になるまで試験を受けなければよいわけです。

6. それでも上がらないとき。点数が上がらない原因3

それでも点数が上がらないときはご自身の詳しい分野と試験の分野が合っていない、ということが考えられます。

人には知識が豊富で詳しい分野とそうでない分野が必ずあります。また、フォーマル寄りの文章が得意か日常会話寄りの文章が得意か、ご自身が通訳型か翻訳型かなんかも外国語の試験の点数に影響します。そのあたり適性がどうなのか、ということで下記の記事で書いています。

ご自身が詳しい(適性に合った)分野とそうでない分野でも点数が左右されます!

試験で出題されている分野に詳しくなければどうしても正解しづらくなります。TOEFLでは幅広い分野からの出題があるので、この適性分野問題が重要になってきますのでご一読ください。

7. まとめ

英語や韓国語などの外国語を勉強していても点数が上がらない理由とその対策をご紹介しました。

まとめると、

○点数が上がらない段階には2ステージある。
第1ステージは単語の習得段階が1~3くらいのものが多いとき(ここは比較的抜けやすい)。
第2ステージは単語の習得段階が4のものが多いとき。
○第二ステージで点数が上がらなかったり下がったりしてしまうのは、単語の意味を数秒考えれば思い出せる段階に来ているから。
→ 2か月後くらいに同じ問題集を解き、覚えた単語の記憶が薄れるころに再度思い出すことで、記憶の定着を促すことができる。

その他、全員が同じ問題を解く試験の受験は辞め、レベルに合った試験に切り替えることでモチベーションの低下を防ぐことができる。

英語力が上がっているのに点数が下がるんだから、いっそ目標点数を取る自信がつくまで試験を受けない!という選択肢もある。

こういったところでしょうか。外国語の点数が上がらなくても勉強を継続し、目標に近づいていきましょう!

下記の記事でも語学力向上の力になれると思いますのでぜひ見てみてください!

TOEIC 800点を取るための情報が詰まっています!

韓国語能力試験のコツをまとめています!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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