韓国語のハムニダ体(합니다)とヘヨ体(해요)の違いと使い分け

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韓国語の文法を勉強するとハムニダ体(합니다体)とヘヨ体(해요体)に行き着きます。違いは何か、そして使い分けはどうするのか、なかなか日本人には理解できないですよね!

当ブログでは韓国語の文法をいろいろ解説してきました。これまでハムニダ体やヘヨ体の意味や作り方についてはご紹介しましたが、違いについてはあまり解説していませんでしたので、ここで取り上げたいと思います。韓国語を勉強中の方に参考になると思います!

*本記事はすべて読むのに約6分かかります。下記緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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ハムニダ体とヘヨ体の違い

ハムニダ体(합니다体)とヘヨ体(해요体)の違いはなんでしょうか?

その前にそもそもハムニダ体とかヘヨ体ってなに?について復習したい場合は下記の記事を読んでみてください。

ハムニダ体とヘヨ体はどちらも韓国語の丁寧な語尾です。ハムニダ体で有名なのはカサハニダ※1、ヘヨ体で有名なのはアンニョンハセヨですね!それぞれ「ありがとうございます」、「こんにちは」の意味で、双方とも丁寧な表現です。

※1 カサハニダの「ム」は小さく発音します。これをパッチムと呼び下記で説明しています。

ハムニダ体とヘヨ体を比べたとき、丁寧さの度合いはハムニダ体の方が高いのですが、日本語訳をする場合、違いは出てきません。日本語には丁寧語は基本的に1つしかないからです。

例えば「こんにちは」をもっと丁寧な言い方にできるでしょうか?「ごめんあそばせ」とか「ご機嫌うるわしゅうございます」とかは言えるかもしれません。でもそれでは「こんにちは」の原形がなくなっていて、別の単語を使っちゃっていますね。

ここから、日本語では語尾だけ変えて丁寧さの度合いを増す、ってことができないのがわかります。このように、日本語では1つの単語の丁寧な表現は1種類しかなく、「こんにちは」なんかをさらに丁寧にしようとすると、違う単語を使うしかないんです。

一方で韓国語では「アンニョンハセヨ(こんにちは)」を「アンニョンハシムニッカ」にすることで「こんにちは」をより丁寧な表現にすることができます。

もう1つ例をあげてみましょう。「おつかれさまでした」と言うとしましょう。日本語においては、先輩に言うとき、先生に言うとき、教授に言うとき、職場の課長に言うとき、部長に言うとき、社長に言うとき、どの場合でも「おつかれさまでした」と言って差し支えありませんね。

韓国語ではどうでしょう?

韓国人の中でももちろん個人差はあるのですが、先輩に言うときと社長に言うときで言い方を変える人が多いです。

日本語のように目上の人に対して共通で使える言い方は無い、と思っていただくのがよいかもしれません。もしくはすべてハムニダ体で表現しておけば、不快感は持たれづらい、という風に覚えるのもよいと思います。

さて、いろいろと書きましたが、まとめると、
ハムニダ体はヘヨ体より丁寧!なのでとにかく丁寧に言いたいときはハムニダ体を使う!
と覚えておくだけでひとまず十分です。

ハムニダ体とヘヨ体の使い分け

それでは物足りない!という方に、ハムニダ体とヘヨ体の使い分けについてこのブログの運営者なりの解釈をお伝えします。韓国語のネイティブではないので参考までに(笑)。

この2つ、明確な線引きがないのが実情ではありますが、ほぼ確実にハムニダ体を使う場合、ヘヨ体を使う場合があると考えています。また、さきほど「おつかれさまでした」を例に出しましたので、これをもとにしたハムニダ体とヘヨ体の使い分けについても考えてみます。

あくまでこのブログの運営者の知見によるものなので絶対ではないことを片隅に入れて読んでみてください(笑)。

ハムニダ体(합니다体)を使う場合

まず、経験上ハムニダ体を確実に使う場合は下記です。

  • プレゼン
  • ニュース※2
  • 相手が年上&目上だとわかっているときの初対面の会話

※2 ニュースであっても北朝鮮の国営放送の話し方はハムニダ体ではなくハンダ体(한다体)、別名下称体と呼ばれるものです。小説や事実のみを伝えるときに使われやすい文体です。ハンダ体(下称体)については下記でご説明しています。

ハンダ体(下称体)がわかるようになります!

プレゼン、ニュース、目上や年上の人との初対面、などで使われることからもわかるように、フォーマルな場で使われます。

また、映像会議のようにお互いに面と向かっていない場合もハムニダ体が使われることが多いです。おそらく裁判とかでもハムニダ体が使われているのではないかと想像します。韓国の裁判は見たことはないですけれどね。

ヘヨ体(해요体)を使う場合

続いてほぼヘヨ(해요)体を使う場合です。

  • 同じ会社や学校内で毎日顔を合わせる近い先輩

ヘヨ体はもっとも使われる表現ですが、反面、このときはヘヨ体だ!みたいなのがあまり思い付きませんでした。唯一、同じ会社や学校で毎日顔を合わせる近い先輩はヘヨ体かなー、と思いました。

儒教の考え方が浸透していて上下関係が日本より厳しい韓国では、目上の人に敬語をしっかり使うのが通例です。なので先輩にはハムニダ体を使うことも多いですが、さすがに毎日顔を合わせる人であれば先輩でもヘヨ体で話しているな、という印象です。

補足ですが、韓国では会社内で先輩を呼ぶときには「◯◯ニ」を使います。ニは日本語で「様」なので、先輩を「◯◯様」と呼ぶんですね。

このあたり日本とは少し文化が違うと感じられると思います。

でもこのブログの運営者の感覚では、韓国語の「ニ」は日本語の「様」とは少しニュアンスが違うな、と感じます。日本語の「◯◯さん」に近い感覚でニを使っているように見受けられます。逆に「◯◯さん」を意味する韓国語である「◯◯ッシ※3(씨)」は日本語に比べると使う頻度は少ないです。

韓国語には小さい「ツ」から始まる発音がありこれを濃音といいます。濃音は下記での説明しています!

ハムニダ体とヘヨ体を使う場面を完全に私的な観点からご紹介しましたが、ここで挙げた場面以外ではハムニダ体とヘヨ体が混ざったり、ヘヨ体とタメグチが混ざったりするのが実情です。日本語でもそうですよね?

「おつかれさまでした」のハムニダ体とヘヨ体

さいごに「おつかれさまでした」を例にとってハムニダ体とヘヨ体の違いを考えてみましょう。韓国語で「おつかれさまでした」は

ハムニダ体:スゴハショッスニダ(수고하셨습니다※4)

ヘヨ体:スゴハセヨ(수고하세요)

です。

※4 韓国語(ハングル)は下記の記事を読むと読めるようになります!

ここで「おつかれさまでした」を言う場面を想像してみましょう。下記の2パターンに分かれるのではないでしょうか。

パターン1.他の人がまだ仕事をしていたり、なにかに取り組んでいる中で、自分が切り上げる

パターン2.みんなで一斉に切り上げる

このブログの運営者であればパターン1の場合は間違いなくハムニダ体であるスゴハショッスムニダ(수고하셨습니다)を使います。

パターン2であれば他の人との関係性を考慮してスゴハセヨ(수고하세요)を混ぜると思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ハムニダ体とヘヨ体の違いや使い分けについてご紹介してみました。まとめますと

  • ハムニダ体とヘヨ体の違いは丁寧度!
  • 丁寧度はハムニダ体の方が高い
  • ほぼハムニダ体を使う状況は下記!
    • プレゼン
    • ニュース
    • 相手が年上&目上だとわかっているときの初対面の会話
  • ヘヨ体は最も使われる表現だが反面このときにはヘヨ体!という状況はあまりない
  • 強いて言うなら
    • 同じ会社や学校内で毎日顔を合わせる近い先輩ではほぼヘヨ体
  • ハムニダ体/ヘヨ体使い分けの線引きは難しい
  • タメグチも含めて混ざって使われることも多々ある

といったところですね!

韓国語のネイティブではありませんので、純粋な韓国人の感覚とは違いがあると思いますが、そこまで外れてはいないと思います。

もし韓国語を勉強中の方で文法などいろいろ知りたい!という方は下記の記事も参考になると思います。お時間のあるときにご覧ください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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