ハングルの激音と濃音

2019-10-09ご自身の語学習得に関して,語学学習の興味が湧く記事,韓国語学習に関して勉強準備,韓国語

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1つ前のハングルの読み方一覧表(韓国語のあいうえお)でハングルの読み方や構成をご紹介しました。日本語の「あかさたな」に沿ってご紹介しましたが、ハングルでは日本語の50音では現れない発音があります。濃音と激音と呼ばれるものです。

また、普通の子音も単語の最初で使われた場合とそうでない場合で発音が変わったりします。本記事ではハングルの読み方に関し、前回よりもう一歩進んだ内容をお届けしたいと思います。その他、韓国語の勉強を始められた方への情報をこちらの韓国語の勉強を始めるときに読む記事 入門文法まとめに整理しております。合わせてご参照ください!

韓国語にさらなる興味を持っていただけると嬉しいです!

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1. ハングルの読み方一覧表

当ブログでご紹介したハングル一覧表は下記です。日本語の「あいうえお」表の発音の順番で作ってみました。表は大きいので横にスクロールできるようにしております。

激音
チャ
激音
激音
激音
濃音
ッチャ
濃音
ッパ
濃音
ッタ
濃音
ッサ
濃音
ッカ
チャ
ア行に集約ア行に集約

ア段

チャ




ッチャ

ッパ

ッタ

ッサ

ッカ

チャ










ア段

イ段



ティ


ッチ

ッピ

ッティ

ッシ

ッキ







ティ




イ段

ウ段

チュ


トゥ


ッチュ

ップ

ットゥ

ッス

ック

チュ






トゥ




ウ段

ウ段

チュ


トゥ


ッチュ

ップ

ットゥ

ッス

ック

チュ






トゥ




ウ段

エ段

チェ




ッチェ

ッペ

ッテ

ッセ

ッケ

チェ










エ段

エ段

チェ




ッチェ

ッペ

ッテ

ッセ

ッケ

チェ










エ段

オ段

チョ




ッチォ

ッポ

ット

ッソ

ッコ

チォ










オ段

オ段

チョ




ッチォ

ッポ

ット

ッソ

ッコ

チォ










オ段

ヤ段

チャ

ピャ

ティャ

キャ

ッチャ

ッピャ

ッティャ

ッシャ

ッキャ

チャ

ピャ

リャ

ミャ

ヒャ

ニャ

ティヤ

シャ

キャ


ヤ段

ユ段

チュ

ピュ

テュ

キュ

ッチュ

ッピュ

ッテュ

ッシュ

ッキュ

チュ

ピュ

リュ

ミュ

ヒュ

ニュ

テュ

シュ

キュ


ユ段

ヨ段

チョ

ピョ

ティョ

キョ

ッチョ

ッピョ

ッティョ

ッショ

ッキョ

チョ

ピョ

リョ

ミョ

ヒョ

ニョ

ティョ

ショ

キョ


ヨ段

ヨ段

チョ

ピョ

ティョ

キョ

ッチョ

ッピョ

ッティョ

ッショ

ッキョ

チョ

ピョ

リョ

ミョ

ヒョ

ニョ

ティョ

ショ

キョ


ヨ段
激音
チャ
激音
激音
激音
濃音
ッチャ
濃音
ッパ
濃音
ッタ
濃音
ッサ
濃音
ッカ
チャ

ワ段

チョヮ

ポヮ

トヮ

コヮ

ッチョヮ

ッポヮ

ットヮ

ッソヮ

ッコヮ

チョヮ

ポヮ
ア行に集約
ロヮ
ア行に集約
モヮ

ホヮ

ノヮ

トヮ

ソヮ

コヮ


ワ段

イェ段

チィェ

ピィェ

ティェ

キィェ

ッチィェ

ッピィェ

ッティェ

ッシィェ

ッキィェ

チィェ

ピィェ

リィェ

ミィェ

ヒィェ

ニィェ

ティェ

シィェ

キィェ

イェ

イェ段

イェ段

チェェ

ペェ

テェ

ケェ

ッチェェ

ッペェ

ッテェ

ッシェェ

ッケェ

チェェ

ペェ

レェ

メェ

ヘェ

ネェ

テェ

シェェ

ケェ

イェ

イェ段

ウィ段

チュィ

プィ

トゥィ

クィ

ッチュィ

ップィ

ットゥィ

ッスィ

ックィ

チュィ

プィ

ルィ

ムィ

フィ

ヌィ

トゥィ

スィ

クィ

ウィ

ウィ段

ウィ段

チュィ

プィ

トゥィ

クィ

ッチュィ

ップィ

ットゥィ

ッスィ

ックィ

チュィ

プィ

ルィ

ムィ

フィ

ヌィ

トゥィ

スィ

クィ

ウィ

ウィ段

ウェ段

チュェ

プェ

トゥェ

クェ

ッチュェ

ップェ

ットゥェ

ッスェ

ックェ

チュェ

プェ

ルェ

ムェ

フェ

ヌェ

トゥェ

スェ

クェ

ウェ

ウェ段

ウェ段

チュェ

プェ

トゥェ

クェ

ッチュェ

ップェ

ットゥェ

ッスェ

ックェ

チュェ

プェ

ルェ

ムェ

フェ

ヌェ

トゥェ

スェ

クェ

ウェ

ウェ段

ウェ段

チュェ

プェ

トゥェ

クェ

ッチュェ

ップェ

ットゥェ

ッスェ

ックェ

チュェ

プェ

ルェ

ムェ

フェ

ヌェ

トゥェ

スェ

クェ

ウェ

ウェ段

ウォ段

チュォ

プォ

トゥォ

クォ

ッチュォ

ップォ

ットゥォ

ッスォ

ックォ

チュォ

プォ

ルォ

ムォ

フォ

ヌォ

トゥォ

スォ

クォ

ウォ

ウォ段
激音
チャ
激音
激音
激音
濃音
ッチャ
濃音
ッパ
濃音
ッタ
濃音
ッサ
濃音
ッカ
チャ

本記事ではもう少し踏み込んで発音の方法を見てみましょう。

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2. ハングルの文章中での読み方

前回のハングルの読み方一覧表(韓国語のあいうえお)ではハングル一文字での読み方を、日本語の「あいうえお」表に沿ってご紹介しました。実はハングルでは各々の文字が単語の最初の文字になった場合と、そうでない場合では発音の仕方が変わるんです。例をあげてみましょう。

例1) 가게 意味:お店

ハングルでお店を意味する単語は「가게」となります。この単語どのように発音するか考えてみてください。

単語の最初の文字は子音が「ㄱ(キヨ)」でカ行を現す文字ですね。母音が「ㅏ」ですからア段を現します。カ行のア段ですから、最初の文字は「カ」と発音しますね。 続いて二文字目の「게」を見てみましょう。子音は同じく「ㄱ(キヨ)」で、カ行を現す文字です。母音は「ㅔ」で、これは「エ」を現す文字でした。カ行のエ段ですから、発音は「ケ」ですね。

そのため「가게」は「カケ」と発音したいところです。しかし残念ながらそうはならず、発音は「カゲ」になります。ハングルでは単語の最初の文字でないものは濁点がつく、というルールがあります。従って、日本語の「お店」に当たるハングルは「가게」であり、「カゲ」と発音するんです。

それでは他の例も見てみましょう。

例2) 리더 意味:統率者

こちら、なんと読むでしょうか?一文字目の「리」の子音は「ㄹ(リウ)」で、ラ行を現すものですね。母音は「ㅣ」で、日本語で言う「イ」です。ラ行のイ段ですから、「リ」と発音します。二文字目はタ行を現す「ㄷ(ティグッ)」に、口を縦に開いて発音する「オ」の「ㅓ」ですから、タ行のオ段で「ト」ですね。そのため「リト」となりそうですが、先ほどのように先頭ではない文字は濁点がつきますので、「リド」という発音になります。

この単語、英語のleader(リーダー)の韓国語訳なんです。リーダーシップのリーダーですね。ハングルでは統率者のリーダーを「리더」と書き、「リド」と発音します。

このように、ハングルでは単語の先頭ではないものは濁点がつきます。濁点がないラ行(子音ㄹ)、ナ行(子音ㄴ)などは単語の最初でもそうでなくても同じ発音をします。

「ㄱ」「ㄷ」「ㅂ」「ㅈ」には濁点がつけられるので、単語の一文字目に来た場合とそうでない場合の読み方はそれぞれ「カ行」「ガ行」、「タ行」「ダ行」、「パ行」「バ行」、「チャ行」「ジャ行」となります。不思議なルールですね。

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3. ハングルの激音

「ㄱ」「ㄷ」「ㅂ」「ㅈ」は単語の先頭でなければ濁音化すると言いました。韓国の人はそれでは不便だったのか、濁音化しない文字も作りました。それが激音と呼ばれるものです。ちなみにハングルの製作者は세종새왕(セジョンテワン)と言われています。漢字では世宗大王と書きます。

日本語濁音化する子音濁音化しない子音(激音)
カ行ㄱ (기역 キヨ)ㅋ (키읔 キウ)
タ行ㄷ (디귿 ティグッ)ㅌ (티읕 ティウッ)
パ行ㅂ (브읍 ピウ)ㅍ (피읖 ピウ)
チャ行ㅈ (지읒 チウッ)ㅊ (치읓 チウッ)

激音である「ㅋ」「ㅌ」「ㅍ」「ㅊ」は単語の最初に来てもそうでなくても濁音化せず同じように発音します。例えば「체크」はどう読むでしょうか?

一文字目はチャ行の激音である「ㅊ (チウッ)」にエ段を現す「ㅔ」ですね。チャ行のエ段ですから「チェ」となります。二文字目はカ行の激音である「ㅋ(キヨ)」にウ段を現す「ㅡ」です。カ行のウ段ですから「ク」となります。

従って「체크」は「チェク」と読みます。英語のcheck(チェック)のことです。

それでは「아프다」はどう読むでしょうか?意味は「痛い」です。

一文字目はア行を現す「ㅇ(イウン)」にア段を現す「ㅏ」です。ア行のア段ですから「ア」ですね。二文字目はパ行の激音である「ㅍ(ピウ)」にウ段を現す「ㅡ」ですから、「プ」になります。三文字目はタ行を現す「ㄷ(ティグッ)」にア段を現す「ㅏ」ですから「タ」としたいところですが、単語の先頭ではなく激音でもないため「ダ」と濁音化します。

従って「아프다」は「アプダ」という発音になります。

ところでこれらの発音は激音と呼ばれていますが、みなさん激音と聞くとどんな印象をもたれますか?「激」って「過激」の言葉にもあるように、かなり強めのイメージですよね。でも実際は激音という言葉ほどのインパクトはありません。韓国人と日本人で「激」の印象が違うのかもしれません。

例えば「비」は単語の先頭に来ると「ピ」と発音しますが、そうでなければ「ビ」になるわけです。一方で「피」はいつでも「ピ」です。日本人にとっては「ビ」と「ピ」ではどちらが「激」に近いでしょうか?多くの人は「ビ」と答えるのではないでしょうか。それなのに「ㅍ」が激音なわけです。

また、日本語の「カ」はどちらかというと「가」より「카」に近い印象で、すでに日本人は激音っぽい発音を通常として使っているわけです。でも韓国人にとっては「가」が通常の発音なわけですね。こういう背景から、「카が激音」というより、「가が優しく発音」される、という理解の方が日本人にとっては正しい認識になるのではないか、と思っています。

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4. ハングルの濃音

ハングルではさらに濃音という発音方法があります。例えば「개(発音はケ)」は犬という意味でしたが、この「ㄱ」が二つ重なったハングルもあります。「깨」←こんなやつです。

このように子音が二つ重なったら濃音となり、発音は「ッケ」となります。濃音は小さい「つ」をつけたような発音になります。濃音化するのは五種類で、下記でまとめます。

日本語濃音化前の子音濃音化した子音
カ行ㄱ (기역 キヨ)ㄲ (쌍기역 ッサンギヨ)
サ行ㅅ (시옷 シオッ)ㅆ (씽시옷 ッサンシオッ)
タ行ㄷ (디귿 ティグッ)ㄸ (쌍디귿 ッサンティグッ)
パ行ㅂ (브읍 ピウ)ㅃ (쌍비읍 ッサンピウ)
チャ行ㅈ (지읒 チウッ)ㅉ (쌍지읒 ッサンチウッ)
それでは자꾸はどう読むでしょうか?意味は「しきりに」です。一文字目はチャ行を現す子音「ㅈ(チウッ)」に、ア段を現す母音「ㅏ」ですから、「チャ」です。二文字目はカ行の濃音「ㄲ」にウ段を現す「ㅜ」ですから「ック」です。

従って「자꾸」は「チャック」となります。

もう一つ例あげてみましょう。「바쁘다」はどう読むでしょうか。意味は「忙しい」です。一文字目はパ行の「ㅂ(ピウ)」にア段の「ㅏ」ですので「パ」ですね。二文字目はパ行の濃音「ㅃ」にウ段の「ㅡ」ですから、「ップ」です。三文字目はタ行の「ㄷ」にア段の「ㅏ」、さらに単語の先頭ではないので「ダ」となり、合わせると「パップダ」となります。

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5. まとめ

1つ前の記事と合わせ、ハングルの母音、子音(激音、濃音含む)の発音方法を解説させていただきました。

激音と称した文字があるものの、「激」と呼ばれるほど過激には発音しません。日本人の感覚では、激音以外の子音が優しく発音される、くらいに思っておくのがちょうどよいです。

ハングルにはパッチムという、これまた日本語にはない概念の発音があります。こちらのハングル(韓国語)のパッチム一覧の記事でパッチムの構成や発音方法を解説しております!また、韓国語入門で役に立つ記事として下記のようなものもあります。
コピペできるハングル読み方一覧表(韓国語のあいうえお)
【우/으/오/어/요/여の発音】ハングルとローマ字を対比して覚えよう
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最後までお読みいただきありがとうございました!

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