前置詞asの攻略【TOEIC 800点突破の知識】

2019-10-12ご自身の語学習得に関して,外国語試験関連,英語の試験,英語や韓国語を安く勉強する方法TOEIC,前置詞,文法,英語

*本記事はすべて読むのに約7分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

簡単なようで、全てを理解しようとすると非常に難しいのが前置詞です。TOEIC 800点を突破するために少し難しい使い方を解説していきます。今回は「as」を攻略しましょう!

「as」は接続詞として出てくるのがメインではないかと思いますが、前置詞としても使われます。英語の実力が上級化してくると、マニアックな文法を攻略する必要がありますが、その知識ゆえに文法に矛盾を感じたりもします。そのあたり、このブログの運営者なりの理解を踏まえて解説していきます。

TOEIC 800点を目指されている方はこちらのTOEIC 800点レベルを目指すための記事も参考になると思いますので、お時間のあるときにご覧ください。

それでは「as」について、ご紹介していきます!

広告

「as」についての概要

当ブログではTOEIC 800点攻略のため、前置詞などの用法で少し難しいものについて記事にしております。第一弾としてofを取り上げており、前置詞ofの間違いやすい用法 【TOEIC 800点突破の知識】 の記事で解説しています。

今回は第二弾として「as」を取り上げます。

「as」と言えば英単語の中でも有数の多義語を誇るものではないでしょうか。辞書で品詞を調べてみると、接続詞、副詞、代名詞、前置詞がありますし、その他as soon as~や、so as to~など、もはやどの品詞に分類されるのかよくわからないものまであります。

TOEIC上級スコアを目指す方は少々マニアックな知識まで網羅していく必要があったりします。そしてさらにはその知識ゆえに文法事項に矛盾を感じたりするんですよね。asはその中のひとつです。前置詞as、攻略していきましょう!

前置詞の「as」

前置詞の「as」の意味は「~として」です。前置詞の使い方としてわかりづらいのは下記の点だと思います。

  • asのあとには(前置詞なのに)形容詞も来るし、名詞も来る
  • 名詞の場合、asの後ろの冠詞省略があったりなかったりする

それぞれ例をあげて解説していきます

広告

(前置詞なのに)後ろに形容詞も来るし名詞も来る

表題の通り、asの後ろには形容詞が来ることもありますし、名詞が来ることもあります。

いやいや、ちょっとまて、と。前置詞のそもそもの定義が「名詞の前に置かれる品詞」であるのに、形容詞が来たら前置詞ではない、という矛盾があります。

その通りだと思います。例えば下記のようなasは、辞書で調べても前置詞と書いています。

Our manager considered the account as settled.
日本語訳:上司はこの勘定を処理済みと見なした

asの後ろのsettledが過去分詞(≒形容詞)で、considerの補語になっています。

これまでに参考書や辞書をいろいろ見てきた自負はあるのですが、『後ろに名詞以外が来ているのに前置詞』の矛盾に明確に答えたものを今のところ見たことがありません。これは下記のように考えて自分を納得させています。

形容詞は冠詞の「the」をつけることで名詞化できる、という使い方があります。
例)the sweet → 甘いもの
といった具合です。

一方で「as」の前置詞としての使い方で、後ろの名詞につく冠詞を省略できる、というルールもあります。次項で解説しますが、この「asの後ろの形容詞」は、実は形容詞ではなく、「冠詞(the) + 形容詞 = 名詞」となった形から冠詞を省略した、と考えれば前置詞の後に名詞が来たことと同じですね。よって矛盾を解消できるわけです。

asの後ろの冠詞省略について

さて、ここからが本記事で最もお伝えしたい内容です。下記の文をご覧いただき、違いを明確に理解できますでしょうか?

①He was elected as President of the U.S.
②He was elected as the leader of the group.

注目していただきたいのは「as」の後ろです。①の例文ではasの後ろに冠詞が無いですね。②の例文を見てみるとasの後ろに冠詞のtheがついています。

日本語訳は
①彼はアメリカの大統領に選出された
②彼はこのグループのリーダーに選出された
です。

繰り返しになりますが、①ではasの後ろの名詞に冠詞が無く、②の後ろにはあるんです。そして多くの参考書はこう書いています。

「~として」を意味する前置詞asの後ろが役職や地位などで、しかもそれが唯一のものである場合は冠詞が(通例)省略される。

①で出てきたアメリカの大統領は現職では一人しかいないので、唯一の存在になるわけです。そのためtheが省略されるわけです。ただ、省略するのが通例なだけであるので、
He was elected as the President of the U.S.
でも文法的には良いわけです(基本的に言わないですが)。asの後ろの名詞にはこんなルールがあるんですね。

これを踏まえた上で②の文を少し変えた下記の例文はあり得るのでしょうか?
③He was elected as a leader of the group.
④He was elected as leader of the group.

結論として③も④もあり得ます。何が違うのでしょうか?asの後ろにtheがついていた②の文と対比しながら考えてみましょう。

まず②と③の違いはasの後ろの冠詞がtheかaかの違いです。

theは後ろの名詞を限定する働きがあり、この場合「どのリーダーのことを指すのか」について会話内のメンバーの意識が共通している場合に使います。そのため、すでに「あの人がリーダーになるかも」のようなことを以前に話したことがあって、改めて彼が選出されたね、と言うときに使われる傾向があります。(ただし、こういうニュアンスのときであってもaが使われている場合もあります。)

一方でaの場合は基本的にそういう限定がない場合でも使えるので、初めてこの手の話をする場合でも使えます。

続いて例文④ですが、これは冠詞の省略が起こっていると考えればあり得ます。元々②や③のように、leaderの前にあったtheやaが省略されれば④になります。

さて、この記事の最初で取り上げた文を再度考えてみましょう。

Our manager considered the account as settled.

この文、元は
Our manager considered the account as the settled.
と前置詞の後ろが名詞化してあって、④の例文のように冠詞の省略が起こったもの、と考えることもできます。こう考えれば、前置詞の後ろに形容詞が来てしまうという矛盾が解消し、前置詞の後ろは必ず名詞が来る!と覚えることができます。

広告

冠詞の省略についてのマニアックな解釈

ここからはこのブログの運営者の個人的な見解を書いていきます。合っているのかどうか全くわからないので、「こんな解釈もあるんだー」程度に読んでみてください。

④の例文は以下でした。
He was elected as leader of this group.
この文は、asの後ろの冠詞が省略されたもの、と解説しました。

asの後ろが唯一のものである場合に冠詞の省略が起こることが多いことから、この文は少し誉め言葉のニュアンスが含まれているのではないかと推察しています。

アメリカの大統領に選出された(He was elected as President of the U.S.)のなら、もちろん名誉なことですよね。大統領に限らず、唯一の役職や地位が来る場合の多くは良いことであるわけです。従って、「~として」の前置詞の後ろに冠詞が来ない場合、特別なものとして少し誉めているニュアンスがあるのではないでしょうか。

同様に
He was elected as the President of the U.S.
と、通例省略されるtheをあえてつけることで、「特別なものではない」といったように、少し批判じみた印象を与えるのではないかと邪推したりします。

では英作文で「~として」のasを使いたい場合、冠詞はどうするべきなのでしょうか。

asの後ろが唯一の役職や地位 → 省略
asの後ろが普通の役職や地位 → aかthe

唯一の役職や地位かを判断するのって難しいんですよね。アメリカ大統領ならそうでしょう。日本の首相もそうでしょう。おそらく財務大臣などもそうでしょう。では会社のマーケティング部の部長ならどうでしょうか。課長ならどうでしょうか。

その会社にマーケティング部が1つなら冠詞を省略するでしょうが、大企業だとマーケティング部は1つではない場合もあります。ただ、大企業であっても、そのマーケティング部に特別な思い入れがあり、話し手にとって、もはやそのマーケティング部が唯一のものだと考えていれば冠詞は省略されることもあるでしょう。

こういったことを考えて冠詞をつけるかどうかを判断するとよいと思います。

ネイティブに聞いたわけではないので、本項の真偽のほどは定かではありません。ですがこんな風にあまり参考書に載っていないことを妄想してみるのもその国の文化に触れている気がして楽しくなったりします。

次回の前置詞シリーズは「with」を取り上げます。下記に前置詞のマニアック解説シリーズへのリンクをご紹介します。

TOEIC 800点突破のためのリンク集

さいごに、このような難しめの知識を補うリンク集を載せておきます。お時間のあるときにご覧いただけますとうれしいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

広告