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【우/으/오/어/요/여の発音】ハングルとローマ字を対比して覚えよう

2020-03-26ご自身の語学習得に関して,語学学習の興味が湧く記事,韓国語学習に関して発音,韓国語

韓国語(ハングル)の母音は非常に多く、発音も日本人にとって難しいと感じることが一般的です。特にオの発音である어/오や、ヨの発音の여/요、ウの発音の우/으は難解です。そんなとき、ハングルとローマ字を対比すると発音の仕方が感覚的に見えてきます。

当記事ではこれらの難解な発音に焦点をあて、解説していきます。韓国語(ハングル)を読めるようになってきたけど発音の違いがよくわからない!という方にはきっと参考になることがあるはずです!

*本記事はすべて読むのに約7分かかります。下記緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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1. 日本語、英語、ハングルの子音&母音

よく韓国語だとかハングルと言われますが違いはおわかりでしょうか?ハングルは韓国語の文字のことを指し、さらには文字だけではなく文章のことも指すことができます。

ところで皆さま、ハングルを見たことはおありでしょうか?「노」や「양」のような記号にも似た文字は、実は一文字一文字が 子音 + 母音 で文字が成り立っているんです。ハングルの構成や読み方は下記記事に書いておりますのでお時間のあるときに合わせてどうぞ!

日本の文字には「母音が伴う」なんて言うルールはありませんが、ハングルを書くときには必ず母音の文字を伴います。英語も見てみると、基本的に子音 + 母音 で一文字の発音となりますが、「straight」のsのように、母音がない箇所、すなわち子音のみでも発音を形成できます。ですので日本語においても英語においても子音と母音のルールはあまり厳格ではないと言えます。

一方でハングルは「다」のように母音(ㅏ)がなければ文字として成立しません。しかもこの母音、ハングルでは21個もあるんです。そういった意味では他の言語に比べ、ハングルは母音に厳しい言語だと言えると思います。

ちなみにハングルでは日本語の延ばし棒、例えば「フォーク」の「ー」にあたる概念が無いんです。日本語の「や」なんかは、やー、と延ばすと「あ」になるので子音扱いですが、韓国人はこの「延ばす」という概念を持っていないので「や」も母音扱いです。そういった違いもあり母音が21個もあるのではないかと勝手に想像しています。

余談ですがフォークはハングルでは「포크」と書き、「ポク」と発音します。延ばし棒が無いんです。

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2. 発音が難しい韓国語の母音は어/오/여/요/우/으

ハングルでは母音の扱いが厳格であることをご理解いただいたところで本題に入ります。ハングルの母音は下記のように21個ありますが、そのうち日本人にとって難しいものは水色の部分です。ハングルについてもっと基本的なあいさつとかが知りたい!という方はこちらの韓国語&ハングルのあいさつを覚えよう!の記事をご覧ください。

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表:韓国語の母音と発音の一覧
日本語ハングル名前 読み方ハングル名前
아(ア) (唇を真ん中に集めて)ヨ요(ヨ)
이(イ) 와(ワ)
(口をすぼめて)ウ우(ウ) イェ얘(イェ)
(口を横に広げて)ウ으(ウ) イェ예(イェ)
애(エ) ウィ위(ウィ)
에(エ) ウィ의(ウィ)
(口を縦に広げて)オ어(オ) ウェ왜(ウェ)
(唇を真ん中に集めて)オ오(オ) ウェ외(ウェ)
야(ヤ) ウェ웨(ウェ)
유(ユ) ウォ워(ウォ)
(口を縦に広げて)ヨ여(ヨ)
日本語の「オ」「ヨ」「ウ」にあたる母音ですね。それぞれ解説していきます。最後のまとめで発音に関する動画のリンクをご紹介しております。下記を読んだあとに見ていただくと理解が深まります。

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3. ハングルの「オ」「ヨ」「ウ」のローマ字対比と発音

解説の前に結論を載せておきますね。ハングル母音とアルファベット(ローマ字読み)の対比はこのようになります。(過去記事の韓国語を英語で勉強する方法(talk to me in korean)にて英語を使って韓国語を学ぶ方法を書いておりますが、日本人は第二言語として英語を習っていますので、英語と絡めて覚えると効果的になんですよね。)

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表:ハングルの発音難解母音のローマ字と日本語対比
日本語ハングルローマ字
o
eo
yo
yeo
u
eu

ハングルの「오」「요」「우」は日本語の「オ」「ヨ」「ウ」にあたるもので、これらのハングルはローマ字と対比すると「e」が含まれているのが特徴です。下記でそれぞれ見ていきましょう。

3-1. 「ㅗ」「ㅓ」のローマ字対比と発音

日本語の「オ」にあたるハングルは「ㅗ」と「ㅓ」になります。このうち、「ㅗ」は日本語の「オ」と考えておいてほぼ差し支えありません。

日本語の「オ」はローマ字(アルファベット)の「o」で表記されますよね。ハングルの「ㅗ」もローマ字の「o」で表記されますのでほぼ同じと考えてOKです。全くのイコールというわけではありませんが、違いと言えば日本語の「オ」よりも、唇が真ん中に集められて発音されているように思います。また、すこし低音チックに発音すると上手に聞こえます。

一方で「ㅓ」はと言うと、ローマ字では「eo」で表記されます。「e」と「o」なので、「エ」と「オ」の中間か?とも思えそうですが、オに近いです。「エ」を意識しながら「オ」と発音する、といった表現が一番近い感じじゃないでしょうか。

3-2.「ㅛ」「ㅕ」のローマ字対比と発音

続いては日本語の「ヨ」にあたるハングルの「ㅛ」と「ㅕ」になります。「オ」と同様の考え方ができます。「ㅛ」は日本語の「ヨ」と考えていただいて問題ありません。日本語の「ヨ」もハングルの「ㅛ」もローマ字(アルファベット)では「yo」だからです。

「ㅕ」はと言うと、ローマ字表記ではeが入り、「yeo」となります。「ヨ」ではあるんですけれどもどこかで「エ」 を意識した音になるんです。「ㅓ」や「ㅕ」の共通点として「e」を意識する分、日本語よりも縦に口が広げて発音すると上手く発音しやすくなります。

3-3.「ㅜ」「ㅡ」のローマ字対比と発音

続いて日本語の「ウ」にあたる「ㅜ」と「ㅡ」です。こちらは「ㅜ」が日本語の「ウ」とほぼ同様の発音になります。ローマ字(アルファベット)表記で「u」ですね。「ㅡ」はどうなるかと言うと、ローマ字表記ではeが入り、「eu」となります。日本人の感覚からすると「eu」はわかりずらいですが、「エ」を意識しながら「ウ」と発音することになります。唇は横に広がる感じになるのが特徴です。

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4.まとめ

上記を意識した上でこちらの動画を見ていただくと発音がわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=81wakZly9BY

先ほど、「ㅓ」「ㅕ」「ㅡ」には「e」があることをご紹介しました。「e」は日本語では「エ」に当たりますね。それでは「エ」を発音してみてください。それなりに口を縦に開かなければ発音できないと思います。

試しに口を縦に開けずに「エ」と発音してみてください。「エ」にはならないと思います。このことから、「エ(e)」は口をある程度縦に開かないと発音ができない音なわけです。ですので「e」が入っている「ㅓ」「ㅕ」「ㅡ」は口を開いて発音する必要がある、と覚えましょう。上記動画でも「ㅓ」と「ㅕ」は「ㅗ」「ㅛ」に比べて口が縦に開いています。

次に「ㅡ」です。「ㅡ」に関しては「e」を意識して発音しようとすると『横に』開くしかない、という感覚になると思います。試しに口を『縦に』開いて「ウ」と発音してみてください。「ウ」にはならないと思います。そのため「ㅡ」では「e」を意識して発音すると口を横に開くしかない、という感覚が正しいのではないかと思います。

いかがでしたでしょうか?日本語の発音にない「ㅓ」「ㅕ」「ㅡ」について、ローマ字(アルファベット)との対比と動画をご紹介して発音の仕方を解説しました。まとめますと下記のようになります。

  • ハングルでは母音は21個ある。そのうち発音が難しいのは「ㅗ」「ㅓ」「ㅛ」「ㅕ」「ㅜ」「ㅡ」である
  • 「ㅗ」「ㅛ」「ㅜ」は日本語の「オ」「ヨ」「ウ」と発音はほぼ一緒
  • ローマ字対比で「e」が入る「ㅓ」「ㅕ」「ㅡ」は「エ」を意識すると口を比較的開いて発音することになる
  • 「ㅓ」「ㅕ」は縦に口を開いて「エ」を意識して「オ」と発音する
  • 「ㅡ」は横に口を開いて「エ」を意識して「ウ」と発音する

人前で練習するのは照れくさいので自宅でこそこそと(?)実践してみてください(笑)。

最後に韓国語の入門、初級の知識を紹介した記事や韓国旅行や韓国出張を控えている方向けに、下記のような記事もあります。お時間のあるときに覗いてみてください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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