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【~니(까)/~면/~시等】第2語基につく韓国語活用語尾の意味や使い方

2020-06-23ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して動詞,基礎,文法,活用,韓国語

韓国語の文でよく見かける表現として、「~니(까)」「~면」「~시」といったものがあります。これらは活用語尾と呼ばれ、上にあげた3つは用言の第2語基という形につくものです。

例えば「서두르니(急ぐので)」「누우면(横になれば)」「질기시네요(丈夫ですね)」といった感じです。

活用語尾には第1語基や第3語基、第4語基につくものもありますが、当記事では第2語基につく活用語尾を解説していきます!

韓国語の活用ってなに?少し韓国語に慣れてきたから文法について詳しく知りたくなってきた!なんて方に参考になる情報です!

*本記事はすべて読むのに約13分かかります。下記の目次より読みたい箇所へお進みください。

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活用語尾、語幹、語基を知ろう

「~니(까)」や「~면」、「~시」という表現を冒頭でご紹介しました。これらの共通点は用言の第2語基につく活用語尾であることです。

他にもこのグループに属する活用語尾があり、本記事にて解説をさせていただきます。

韓国語は日本語と似ていて、言葉尻で相手へ与える印象が大きく変わるんですよね。例えば「これをやるわ」、「これをやるね」、「これをやります」では相手に与える印象が違いますよね?これを文法書風に言うと、活用と呼び、語幹や語基、語尾というものが深く関わってくるんです。まず、この語幹や語基、語尾の構成についてを知っておいた方が理解が早くなります。下記の記事をご覧いただけますと理解できると思います。

韓国語の述語の構造がわかります!

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第2語基につく活用語尾

韓国語の構造をご理解いただけましたら、活用語尾を見ていきましょう。本記事で取り上げるのは第2語基につく活用語尾たちです(その他第1語基や第3語基などにつく活用語尾も本ブログで解説しています。リンクを本記事の最後のまとめに貼っていますのでご覧になってください)。

このグループはパッチムの「ㅂ」が「우」に変わったり、「ㅎ」パッチムが無くなったり、かなりややこしい形になります。

パッチムについては下記でご説明しておきます。

下記を読むとパッチムがわかります!

本記事の本題に入りましょう!第2語基につく語尾は代表例として下記のようなものがあります。

  • 니 意味:~して、~ので
  • 면 意味:~なら
  • 시 意味:~されて(尊敬)
  • 意味:~しよう
  • 련마는~はずだが
  • 리라 意味:~しよう
  • 리만큼 意味:~するほど

黒色で書いているものが初級クラスのものです。長文を読むときには比較的高頻度で出てくる語尾たちなので、非常に重要です。

青色のものが中級クラスの活用語尾です。韓国語能力試験(TOPIK) 5級くらいまで、ハングル能力検定(ハン検) 準2級くらいまでをお考えなら覚える必要がある語尾たちです。

赤色のものは上級の表現で、韓国語能力試験6級やハングル能力検定1級、2級を目指す場合は習得しておきましょう。韓国語の検定試験に関しては当ブログにていろいろな観点で記事にしております。

第2語基とは、下記のような活用変化のルールにのっとります。

  • 語幹の最後にパッチムがないもの → 語幹そのまま
  • 語幹の最後にパッチムがあるもの → 原則として「으」を追加
  • 語幹の最後にパッチムがありそれが「ㅂ」 → パッチムを無くして活用語尾との間に「우」を追加
  • 語幹の最後にパッチムがありそれが「ㅎ」 → パッチムを無くす
  • 語幹の最後にパッチムがありそれが「ㄹ」、かつ活用語尾の最初の子音が「ㅅ」「ㅂ」「ㄴ」のどれか→ パッチムを無くす

語幹の最後にパッチムくるとめんどくさいですね。特に後半3つなんて意味がわかりません。なんでこんなややっこしい変化をするの?と言いたくなります。でも慣れると少しづつわかってきますので当記事をブックマークしていただき、何度もみていただけるとよいと思います。

第2語基につく活用語尾の解説として動詞の「①세우다((計画を)立てる、(車を)止める)」「②서두르다(急ぐ)」「③섞다(混ぜる)」「④눕다(横になる)」「⑤불다((風が)吹く)」、形容詞の「⑥질기다(丈夫だ)」「⑦서투르다(不慣れだ)」「⑧괜찮다(大丈夫だ)」「⑨질다((水気が多く)柔らかい)」「⑩까맣다(黒い)」につく場合を一覧表にしてみます。

切れている場合は横にスクロールできます。

基本形意味語幹니(까)
~ので

~なら

~される

~しよう
련마는
~はずだが
리라
~だろう
리만큼
~するほど
①세다立てる세우세우니
立てるので
세우면
立てるなら
세우시
立てられる
세우
立てよう
세우련마는
立てるはずだが
세우리라
立てるだろう
세우리만큼
立てるほど
②서두르다急ぐ서두르서두르니
急ぐので
서두르면
急ぐなら
서두르시
急がれる
서두르
急ごう
서두르련마는
急ぐはずだが
서두르리라
急ぐだろう
서두르리만큼
急ぐほど
③섞다混ぜる섞으니
混ぜるので
섞으면
混ぜるなら
섞으시
混ぜられる
으려
混ぜよう
으련마는
混ぜるはずだが
으리라
混ぜるだろう
으리만큼
混ぜるほど
④눕다横になる누우니
横になるので
누우면
横になるなら
누우시
横になられる
우려
横になろう
우련마는
横になるはずだが
우리라
横になるだろう
우리만큼
になるほど
⑤불다吹く부니
吹くので
불면
吹くなら
부시
吹かれて

吹こう
련마는
吹くはずだが
리라
吹くだろう
리만큼
吹くほど
⑥질기다丈夫だ질기질기니
丈夫なので
질기면
丈夫なら
질기시
丈夫でおられる
질기
(不自然)
질기련마는
丈夫のはずだが
질기리라
丈夫だろう
질기리만큼
(不自然)
⑦서투르다不慣れだ서투르서투르니
不慣れなので
서투르면
不慣れなら
서투르시
不慣れでおられる
서투르
(不自然)
서투르련마는
不慣れのはずだが
서투르리라
不慣れだろう
서투르리만큼
(不自然)
⑧괜찮다大丈夫だ괜찮괜찮으니
大丈夫なので
괜찮으먼
大丈夫なら
괜찮으시
大丈夫でおられる
괜찮으려
(不自然)
괜찮으련마는大丈夫なはずだが괜찮으리라
大丈夫だろう
괜찮으리만큼
(不自然)
⑨질다(水分が多く)
柔らかい
지니
柔らかいので
질면
柔らかいなら
지시
お柔らかい

(不自然)
련마는
柔らかいはずだが
리라
柔らかいだろう
리만큼
(不自然)
⑩까맣다黒い까맣까마니
黒いので
까마면
黒いなら
까마시
お黒い
까마
(不自然)
까마련마는
黒いはずだが
까마리라
黒いだろう
까마리만큼
(不自然)

語幹の最後にパッチムがあり、「ㅎ」「ㄹ」が来ると厄介なのがおわかりいただけるかと。

注意点として※がついているものは韓国語として不自然な表現です。「~려」「~리만큼」は形容詞にはつかないですね。また、「~시」は動詞や形容詞を尊敬語にする表現ですが、訳は若干ぎこちないところがあります。特に「지시(질다 + 시)」は「(水気が多くて)柔らかい」の尊敬語で「お柔らかい」と訳しましたが、目上の人の肌などの水分が豊富なときに「お柔らかい」って言うんですかね?小職の国語力のなさが露呈していますね(笑)。

前の記事の第1語基につく活用語尾は、「①세우다」、「⑤불다」「⑧괜찮다」を使って解説しましたので、当記事では「③섞다(混ぜる)」「④눕다(横になる)」「⑨질다((水気が多くて)柔らかい)」を使って解説していきます!前の記事の第1語基につく活用語尾の解説はこちら↓。

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~니(까)/~면/~시など第2語基につく語尾の詳細解説

以下にて本記事でご紹介した活用語尾の使い方、どんなニュアンスで使われるか解説していきます。その前に「③섞다(混ぜる)」「④눕다(横になる)」「⑨질다((水気が多くて)柔らかい)」をちょこっとだけ解説しておきます。

섞다は「여러 가지 색을 섞어요.」で「いろいろな色を混ぜます」のように使います。日本語の混ぜるとほぼ同じように使える動詞です。語幹は섞であり、二重パッチム「ㄲ」がついていますが「ㄹ」や「ㅂ」や「ㅎ」ではありませんので、変化は比較的わかりやすく、

  • 語幹の最後にパッチムがあるもの → 原則として「으」を追加

とすれば第2語基につく活用語尾はオッケーです。


눕다は「침대에 누우어요」で「ベッドに横になります」というように使います。こちらも動詞です。語幹は눕です。語幹の最後にパッチムがあり、「ㅂ」なので

  • 語幹の最後にパッチムがありそれが「ㅂ」 → パッチムを無くして活用語尾との間に「우」を追加

の変化になります。


질다は「길이 질어요.」で「(雨などで)道が柔らかくぬかるんでいる」のように使います。日本語の一般的な柔らかいに当たる単語には부드럽다が使われることが多く、道がぬかるんでいたり、ごはんを炊くときのように水を入れすぎて柔らかい、など、水分の関係で柔らかい場合に使う単語です。질다の語幹は질で、形容詞です。パッチム「ㄹ」で終わっているので

  • 語幹の最後にパッチムがありそれが「ㄹ」、かつ活用語尾の最初の子音が「ㅅ」「ㅂ」「ㄴ」のどれか→ パッチムを無くす

のルールに従います。

それでは第2語基につく活用語尾の詳細を見ていきましょう!

~니(까)の意味と使い方の解説

~니(까)は次に来るフレーズの理由になっていて、「~なので」と訳すことが有名です(~니까の方が理由のニュアンスが強くなります)。ですがそれと同じくらいの頻度で、単なる前置きとして使われたりします。「~すると」とか「~して」のように訳します。理由として訳しても、単なる前置きとして訳しても意味が通じることも結構あります。例文をあげてみます。

  • 混ぜると色が変わります。 → 섞으니 색이 변해요.
  • 横になっているのでつらくありません。 → 누우니까 괴롭지 않아요.
  • 道がぬかるんでいて歩きずらいです。 → 길이 지니까 걷기가 힘들어요.

「눕다(語幹の最後がㅂパッチム)」→「ㅂを無くして우を追加」→「누우니까」、「질다」→「語幹の最後がパッチムㄹで活用語尾の最初がㄴなのでパッチムを無くす」→「지니까」となっていることに注目しましょう。

日本語訳としては、2つ目を理由として訳しましたが、「横になっているとつらくありません」のように単なる前置きとしても問題ありません。反対に、単なる前置きで訳した3つ目を理由として訳し、「道がぬかるんでいるので歩きずらいです」でもオッケーです。ですが3つ目の話し手は単なる前置きのニュアンスで니까を使っている場合のほうが多いと思います。

このように、니(까)=理由 と考えてしまいがちですが、それよりも「~すると」と訳すほうが自然だったりするってことも覚えておくとよいです!

~면の意味と使い方の解説

~면は「~なら」「~れば」のように訳されます。本や参考書によっては仮定を表す、と書いていることも多いのですが条件を表す、と覚えるほうがよいです。仮定と言うと日本人は「もし~なら」を思い浮かべますが、韓国語で「もし」のニュアンスがある単語はないからです。

「もし」のフレーズを韓国語焼くする場合、「혹시(ひょっとして、もしかして)」や「만일(万が一)」で言い換えるのが一般的ですが、もしかして、だと実現可能性が高すぎますし、万が一だと低すぎます。その中間を意味する「もし~なら」は韓国語にするのは難しいことは覚えておきましょう。면を使った例文としては下記のようなものです。

  • 混ぜればおいしくなります。 → 섞으면 맛있게 돼요.
  • 横になれば大丈夫です。 → 누우면 괜찮아요.
  • 柔らかいなら食べやすいです。 → 질면 먹기가 쉬워요.

「섞다」につく場合は~니까のときと同様に으を追加していることに注目しましょう。また、「눕다」→「눕다(語幹の最後がㅂパッチム)」→「ㅂを無くして우を追加」→「누우면」、「질다」→「活用語尾の最初がㅁなのでパッチムが無くなったりはしない」→「질면」となっていることにも注目しておきましょう。

余談ですが、2つ目の例文が「もし横になれば大丈夫です」だったとしても小職であれば「누우면 괜찮아요.」とすると思います。先ほどご説明したように韓国語で「もし」を表現するのは難しく、「누우면 괜찮아요.」が日本語の「もし横になれば大丈夫です」のニュアンスに近いからです。「가령(仮に)」という表現をつけることも考えられますが、これだとずいぶんとフォーマル、もしくは書き言葉っぽくなっちゃいます。韓国語の「もし」はむずかしい………

~시の意味と使い方の解説

~시は尊敬の表現で、「お~になる」「~なさる」「~される」のニュアンスです。儒教を重んじる韓国では、上下関係における敬語に厳しいので、この~시を知っておくと便利です。自分の両親の行動に対してもこの~시を使って尊敬の意味を出すことは日本との大きな違いでしょう。

一方で外国人に対しても自分たちの言葉の使い方や価値観を押し付けてくる韓国人も現在では少数派でしょう。ただ、西洋人と違って日本人は韓国人から見て外国人に見えなかったりもするので、この~시を使いこなせて損はしません。

  • よくお混ぜになったあとにお飲みください。 → 잘 섞으신 후 마세요.
  • ベッドに横になられてください。 → 침대에 누우세요(누우시어요の短縮形).
  • 皮膚が柔らかくいらっしゃるので問題ないでしょう。 → 피부가 지시니까 문제는 없을 것 같습니다.

「눕다」につく場合、語幹の最後がㅂパッチムなので「니(까)」や「면」のときと同様、ㅂを無くして우を追加します。「질다」につくときは、語幹がㄹパッチム&語尾がㅅから始まるので、ㄹパッチムを無くなることに注目しましょう。

補足ですが、2つ目の例文のように、세요=시어요で、「~してください」のようにお願いをする言い方にもなります。文脈によっては「~されます」とも訳されますので、「(目上の人が)ベッドに横になられます」となる場合もあります。

~려の意味と使い方の解説

~려は「~しよう」と訳されます。訳から考えるも動作につくフレーズですよね?なので動詞にしかつかず、形容詞にはつきません。上の一覧表では「(不自然)」と書いております。

この~려、中級レベルの青としていますが、かなり頻繁に出てくるので、この際に一緒に覚えてしまいましょう!使い方としては下記のようになります。

  • 混ぜようとするなら → 섞으려
  • 横になろうと思います。 → 누우려고 합니다.
  • 形容詞にはつかないので 질다の例文はありません

~련마는の意味と使い方の解説

~련마는は련만と短縮して書かれることもあります。「~するはずだが」と訳します。ここからは上級レベルのフレーズです。このレベルを勉強される方は活用をすでにマスターされていると思いますので、詳細な解説は割愛しようかと思います。下記の例をご覧ください。

  • マニュアルによると混ぜるはずだが。 → 매뉴얼에 따르면 섞으련마는.
  • その病気になったなら普通横になるはずだがなぜそうしない? → 그 병에 걸리면 보통 누우련마는 왜 그러지 얂아?
  • その水の量なら柔らかいはずだが柔らかくないな。 → 그 양의 물이라면 질련마는 질지 않아.

~리라の意味と使い方の解説

리라は~だろう、を表す表現です。~리には「~するはず」や「~だろう」みたいな推測の意味があります。例文は下記です。

  • 彼なら上手に混ぜるだろう。 → 그 사람이라면 잘 섞으리라.
  • 家についたら横になるだろうと思われる。 → 집에 도착하면 누우리라고 생각된다.
  • 水分が多いから柔らかいだろう。 → 수분이 많아서 질리라.

~리만큼の意味と使い方の解説

さいごに리만큼をご紹介します。~するほどに、~するくらいにと訳されます。この訳から考えるとわかりますが、動詞のあとにつくものなので、形容詞には基本的にはつきません。上の一覧表では「(不自然)」と書いております。

「만큼」自体が~ほどに、~くらいに、という意味を持っていて、리は上でもご紹介した通り推測の意味があるので、直訳では「~だろうくらいに(だろうというくらいに)」となりますが、意味がわからなかったり、長ったらしいので「~するほどに」「~するくらいに」とする方が自然です。리が入っているので、話者の主観が少し入っていることを頭の片隅に入れておきましょう!

  • チーズを作るときに混ぜるくらいに → 치즈를 만들 때 세섞으리만큼
  • 横になるほどにつらい。 →누우리만큼 괴롭다.
  • 形容詞にはつかないので 질다の例文はありません

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韓国語の用言の活用/活用語尾の練習問題

第2語基につく活用語尾に関しての説明は以上です。当ブログでは韓国語の用言の活用、活用語尾に関して練習問題を作っておりますので復習ついでに見てみてください。初級/初中級/中級に分けて作っています。下記のリンクよりどうぞ!

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まとめ

第2語基につく活用語尾をいろいろとご紹介しました。ここまで読んでいただくとお気づきかもしれませんが、第2語基につく活用語尾は「ㄹ」から始まるものが多いですね。

第1語基や第3語基、第4語基といった他の語基につく活用語尾の使い方を下記にまとめておりますのでご興味のある方はのぞいてみてください。

また、第2語基につく活用語尾の組み合わせが登場する場合もあります。今回の記事の例文でも取り上げましたが、例えば「~려」と「~면」が組み合わさって
섞으려면、「混ぜようとするなら」、とも言えたりもします。覚えておきましょう!

その他韓国語の勉強に役立つ情報を下記の記事で公開しています。お時間のあるときにぜひお読みください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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