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TOPIK作文の原稿用紙とその使い方&書き方

2019-07-28外国語試験関連,韓国語の試験試験ノウハウ,韓国語,韓国語試験

韓国語能力試験(TOPIK Ⅱ)で高得点を目指す場合、作文(쓰기)の対策は欠かせません。当ブログではこれまで韓国語能力試験(TOPIK)のコツやノウハウをご紹介してきました。
→ 韓国語能力試験(TOPIK)のアレコレに関してはこちらの韓国語能力試験(TOPIK)のコツをまとめますのページでまとめております。

当記事では原稿用紙を使った作文の練習方法や原稿用紙の使い方に焦点をあて解説していきます。TOPIK 5級以上を目指されている方、必見です!

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1. 韓国語能力試験(TOPIK)の쓰기(作文)

TOPIK では쓰기と呼ばれる作文問題があります。書き取りとも呼ばれます。問題構成は、メールや新聞などの短めの長文2つの一部が空欄になっていて、つじつまが合うように短文を作成する問題が4問、グラフや表などの資料を200~300文字でまとめる問題が1問、あるお題に対する自身の意見600~700文字で書く問題1問の計6問が出題されます。

作文(쓰기)の解答を作る際、韓国語を書いた経験がなければ制限時間内に満足のいく文章を書きあげるのは難しいです。母国語である日本語での作文であっても、たった数十分では完成度の高い文章を作るのはそれなりの練習が必要かと思います。とにかく時間が足りないんです。→ ちなみに作文の時間配分に関してはこちらの韓国語能力試験の書き取り쓰기と読解읽기で意識すべきことの記事で書いております。

そのため、正確で完成度の高い文章を素早く書く練習が必要になるのですが、いざ練習してみるとうまく書けない現実に直面してつらい思いをします。←小職ですね

そこで心が折れてやめてしまうか続けるかで大きく結果が変わってくるはずです。例え一度やめてしまってもまた復活して練習してみましょう!母国語じゃないんだから書けるわけない、と思って継続してみるとそれなりに書けるようになってきます。書けるようになるためには練習あるのみです。原稿用紙を使って本番に近い形で練習したほうが間違いなく効率的ですので、その辺りを解説していきたいと思います。

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2. 原稿用紙を使って練習しよう

韓国語能力試験(TOPIK)の作文問題(쓰기)は、先ほどご紹介した通り、文字数制限がある問題があります。グラフや表を見てまとめる問題(200~300文字でだいたい問題番号53番です)、あるお題に対して意見を書く問題(600~700文字でだいたい問題番号54番です)の2問ですね。前半の4問は空欄の箇所に適切な1文を書けば良い問題なので、そこで困っている、ということはあまり聞いたことはありません。解答欄もそれなりのスペースに1文を書く形式なので、留意事項は少ないと言えます。

一方で問題番号53番と54番は一行25マスの原稿用紙になっており、この形式で練習することが重要になります。原稿用紙の使い方がマズいと原点の対象になってしまうからです。原稿用紙の使い方に関しては本記事の3. 以降でご紹介します。

原稿用紙は市販されているものもあり、高くはないので買って使うのも1つの手ですが、安く勉強するに越したことはないので、↓のようなもので十分です。こちらを絵として保存し、A4で印刷していただけると原稿用紙として使えます。

韓国語能力試験の練習用原稿用紙

上のスペースに韓国語能力試験の(TOPIK)の過去問などのお題(韓国語能力試験(TOPIK)の過去問のダウンロード方法をこちらの韓国語能力試験(TOPIK)の過去問を入手する方法の記事で書いています)を書き、原稿用紙として使いましょう。実施日も書けるようにしておきました。上記を絵として保存していただいたら、手書きでお題を書いていただいても良いですし、ペイント等の図作成ソフトで쓰기の過去問部分を貼り付けると問題用紙&原稿用紙付き解答用紙の出来上がりです。下記のような感じです。お題貼付欄には第60回 韓国語能力試験(TOPIK)の問題番号54番を貼りつけてみました。

韓国語能力試験の練習用原稿用紙(第60回TOPIK 問題番号54)

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3. 韓国語における原稿用紙使用時のルール

原稿用紙を使う際のルールがあります。日本語でも似たようなものがありますね。例えば段落の最初は1マス空ける、といったことです。韓国語でも同様のルールがあります。これを守っていないと減点になると言われています。

3-1. 分かち書きをする。行の最初には分かち書きのスペースは来ない

韓国語は意味の切れ目に1マス空ける、というルールがあります。例えば「今必要な人材についての意見」は下記のようになります(もし画面の左右が切れている方は左右にスクロールできます)。

上記「지금」「필요한」のように韓国語の意味の切れ目にはスペースを入れる必要があります。忘れないようにしましょう。ただし、分かち書きのスペースが文頭で来てはいけません。ですので「지금」が一行の最後に来た場合は次の行の先頭に「필요한」が来ることになります。↓のようになります(左右が切れている場合は左右にスクロールできます)。

3-2. 下称(한다)体にする

こちらは原稿用紙の直接の使い方とは異なりますが、かなり重要です。韓国語能力試験(TOPIK)の作文では基本的に「합니다」体や「해요」体は使いません。「한다」体を使いましょう。「한다」体は下称体と呼ばれます。客観性を持たせたり、事実のみを言うような時に使うと良い形式です。しゃべり言葉で下称体を使うとタメ口や少々上からの物の言い方になってしまいますが、書き言葉は下称体で書きましょう。「한다」体の作り方は別途記事にさせていただいています。こちらの韓国語能力試験(TOPIK)の쓰기(作文)で使うべき文体(한다体)をご覧ください。

3-3. ピリオドをつける。行の最初には句読点は来ない

これは日本語にも当てはまりますね。日本語の原稿用紙は縦書きになりますが、一番上に句読点は来ないのと一緒です。ちなみにピリオドは韓国語で「피리어드」や「마침표」と言い、コンマ(点)は「콤마」や「쉼표」と言います。本記事ではわかりやすくするために「ピリオド」「コンマ」で統一しますね。
それでは「今必要な人材についての意見を書く。」はどのようになるか見てみましょう(左右が切れている場合はスクロールできます。)。

다.

このようになります。最後の25マス目に「다」とピリオドが一緒のマスに入っていますね。ピリオドのみならず、コンマも同様です。

3-4. ピリオドやコンマの次はマスを空けない

これも日本語と一緒ですね。分かち書きがあるせいでピリオドやコンマの後に1マス空けなければならない、と考えてしまう方もおられるようです。日本語と一緒!と覚えましょう。例えば「現在は社会の変化が非常に速い時代である。今必要な人材についての意見を書く。」は

.
.

のようになります(左右が切れている場合はスクロールできます)。ピリオドの次の「지」は1マス空けずに書くようにしましょう。

3-5. 省略は避ける

これはどうなのかは微妙ですが、公式の文章等を見ていると省略はあまりしないのが一般的のようです。日本語でも「彼は柔道をしてた。」ってあまり書きませんよね。「彼は柔道をしていた。」というのが公式の文章で使われるべき形式です。韓国語の省略がこれと同じような感覚かはわかりませんが、過去形の「었다」などは省略しない方がいいです。例えば指定詞이다を過去形にする場合、「였다」よりも「이었다」のようにした方が公式感が出ます。「昨年は社会の変化が非常に速い時代であった。今必要な人材について意見を書く。」は(下記も左右にスクロールできます)

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のようにすべきです。ここでは「時代であった」を「시대 였다」ではなく「시대 이었다」に、「人材について」を「인재에 대해」ではなく「인재에 대하여」としています。韓国語の公式文章を見ていると、この手の省略はしない場合が多いです。

3-6. 段落が変わるときは先頭の1マスを空ける

あれ、これも日本語と一緒ですね。段落を変えたいときは行を変え、先頭の1マス目を空けて書き始めましょう。ちなみに段落を変えて新しい行に移ることによって、空白ができますよね?行の最後のマス目で段落が終わると空白はできませんが、たいていそのようにはなりません。この空白、文字数としてはどのようにカウントされるかも本ブログで考えてみました。こちらの作文・쓰기(書き取り)の文字数 ~韓国語能力試験(TOPIK)ノウハウの記事に書いています。さて、段落が変わるときの先頭の1ますを空ける例として、例えば「昨年は社会の変化が非常に速い時代であった。今必要な人材について意見を書く。まず必要な能力として~~」は(下記も左右にスクロールできます)

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.

のようになります。段落が変わった「우선」では先頭の1マスを空けて書くようにします。

3-7. 数字やアルファベットを使うときは2文字を1マスに書く

これも日本語と同じルールですね。数字やアルファベットを使うときは2文字を1マスに書きます。例えば「2018年は社会の変化が非常に速い時代であった。今必要な人材について意見を書く。まず必要な能力としてPCやSNSを使いこなす能力が挙げられる。」は(左右にスクロールできます)

2018 .
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PC SNS
.

のようになります。「PC」、「SNS」の部分が該当箇所ですね。

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4. まとめ

いかがでしたでしょうか。韓国語能力試験(TOPIK)の쓰기(作文)を本番と同様のような原稿用紙で練習する重要性をお伝えしました。また、ダウンロードしていただくことで原稿用紙で練習できる図をご紹介しました。その他、原稿用紙の使い方を解説しました。まとめますと

というのがポイントとなります。韓国語能力試験は終わったばかりですが、すでに次の試験の受験をお考えの方も、今回はTOPIK Ⅰを受験され次回はTOPIK Ⅱをお考えの方もご参考にしていただけると嬉しいです!
2019年6月19日追記:さらに発展して、過去問の쓰기の問題と自作の解答用紙を作りましたので、こちらの【TOPIK】쓰기(書き取り)の問題&回答用紙を自作しましたの記事からダウンロードいただけると良い練習になると思います!また쓰기に使える単語や例文をこちらの【TOPIK】作文(쓰기)で使う単語に関するテクニックTOPIK 作文に使える例文の記事でご紹介しております!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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