前置詞ofの間違いやすい用法 【TOEIC 800点突破の知識】
2019-10-12ご自身の語学習得に関して,英語学習に関して前置詞,学習ノウハウ,英語
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外国語を勉強する上で現地に住んでみなければ完璧にはマスターできないものがあります。日本語で言うところの助詞の役割をする前置詞がその1つです。
当ブログではTOEIC 800点突破の知識と題して少しマニアックな文法事項をご紹介しています。こちらのTOEIC 800点レベルを目指すための記事でいろいろとご紹介しております。
さて、語学の習得では勉強を進めていくことでレベルが上がり、だいたいの文章の意味は迅速につかめるようになってきても、なんだか訳が腑に落ちないことがあったりします。
今回はその中でofを取り上げ、日本語と英語を比較しながらご紹介します。
ところで、TOEICのスコアと英語のレベルの関係って実際どのようなものかについては聞かれることが良くあります。こちらのTOEICのスコアと英語レベルの目安の記事で過去の受験者の平均点などから偏差値を算出するなどして考察しています。お時間のあるときに合わせて読んでみてください。
目次(この記事の内容)
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前置詞とは
前置詞は日本語で言う助詞に似た働きをする単語群です。基本的に名詞の「前」に「置」いて使用される語で、前置詞と呼ばれます。
例えば
「火曜日に出張に行く」
という文の中で前置詞が担当する部分は、火曜日の後ろの「に」や出張の後ろの「に」です。
「今日学校でサッカーしたよ」
という文の中では、学校の後ろの「で」が前置詞が担う部分になります。
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前置詞の例
それでは、実際に英語での文を考えてみます。
「火曜日に出張に行く」の主語が私だとすると
I go on a business trip on Tuesday.
となります。
goのあとの「on」とtripのあとの「on」が前置詞です。前者の「on」は、a business tripという名詞の前に、後者の「on」はTuesdayという名詞の前にそれぞれ置かれているのがおわかりだと思います。
a business tripが出張を表しており、「on」が「に」を担っています。
同様にTuesdayが火曜日を表しており、「on」が「に」を担っています。
少し話がそれますが、この例文が
「毎週火曜日に出張に行く」となった場合、英文は
I go on a business trip every Tuesday.
となります。
このときはさきほどの火曜日「に」にあたる前置詞がなくなります。everyを辞書(ジーニアス英和大辞典)でひいてみるとevery + [dayやweek] で副詞句を作ると書いてあります。
この場合、Tuesdayにdayが入っているので副詞句が作られていると考えるとよいでしょう。
もうひとつの例文である
「今日学校でサッカーしたよ」
は
I played soccer(football) at the school today.
です。
こちらの例文では、the schoolという名詞の前に置かれている「at」が前置詞です。
これらが前置詞の例になります。
前置詞は他にも多くあり、in、under、behind、besideなどがあります。上記は比較的意味がわかりやすい例文でご説明しましたが、意外につまづく前置詞として「of」があります。いわゆる「主格」と「目的格」のofです。
下記でその例をご紹介します。
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ofの間違いやすい用法 ~主格と目的格~
「of」の基本的な意味は「の」です。
日本語でもそうなのですが、この「の」は意味が多岐にわたるため、英語を読んでいるときや聞いているときに腑に落ちない場合が出てきます。
まずは下記の例文はいかがでしょうか。
He is a friend of mine.
こちらは問題なく訳せるのではないのでしょうか?
「彼は私の友達です」
では、次の文はいかがでしょうか?
Thanks to the visit of him, I’m getting better.
これを聞いてすぐにどういう状況か思い浮かびますか?
日本語訳は「彼の訪問で体調が良くなりました。」みたいな感じで問題ありません。
でもこれ、意味が少しあいまいです。
もう少し前後の文があると意味がはっきりするかもしれません。
下記ではどうでしょうか?
I was admitted to the hospital because of my chronic disease and had an operation last week. So I have been in bed for a week. But thanks to the visit of him, I’m getting better.
こうなると状況をすっきりイメージすることができると思います。意味は
「慢性的な持病で入院になって先週手術を受けたんです。なので一週間寝たきりになっていました。でも彼がお見舞いに来てくれて、体調が良くなってきました。」
といった文です。
では、以下ではどうでしょうか?
I made a terrible mistake at work so I was really disappointed at myself. In addition, I heard that my college friend was involved in a traffic accident, seriously injured and was in a hospital. I met him in the hospital this morning and thanks to the visit of him I’m getting better.
少々無理矢理ですがこの場合、下記の意味です。
「仕事でひどく失敗してしまって自分自身に失望しました。しかも大学の頃の友達が交通事故に巻き込まれて大ケガをし、病院にいるとのこと。でも今朝彼に会いに行ったおかげで元気が出ました。」
ここで言いたいことは、「visit of him」が「彼が訪問」するのか、「彼を訪問」するのかということです。
前の方の文では彼が訪問してくれたことにより、自分が元気になっています。一方で、後の文では彼を訪問したことにより自分が元気になっています。(後の文ではvisit to himの方が自然な気もしますし、after I visited him, I’m getting better.みたいな感じでvisitを動詞として使う場合の方が多いと思いますが。)
ofは前置詞なので後ろには名詞が来ますが、認識していただきたいのは、ofが「後ろの名詞が行う動作を表すof」なのか、「後ろの名詞を目的語として機能するof」なのかということです。前者は主格の「of」で、後者は「目的格」の「of」と呼ばれます。
ofは主格と目的格の両方の働きをしてくれるため、一見便利ではありますが、意味を取り違える可能性もあります。このofのせいでリスニングで一瞬つまづき、迷っている間にスラスラスラと文章が進んでしまった経験が何度かあります。もちろんその数秒間はパニック状態です。
わからないものを一度引きずってしまうと切り替えるのはなかなか大変です。
しかし、上記のようなことを知ってると、「あれっ、どっちだろ?あとの文を聞いて判断するか」と考え、少し冷静になれる可能性があります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ofで迷う場合をご紹介しました。これは所謂、目的格のofや主格のofといったように呼ばれているものです。多くのofは所有格ですが、主格や目的格や同格を表すようなものもまずまず出てきます。特にTOEICの点数が上がり、さまざまな用法がわかるようになってくると、こういった間違いやすい用法をしっかり身に着けておく必要があります。その他、前置詞では少し難しめ用法が多々あり、下記で「as」「with」「at」のむずかしめの使い方の解説をしています。
また、本ブログではTOEIC 800点突破の知識としてすこしマニアックな文法事項を解説していきます。その他、TOEIC 800を超えるとこちらのTOEIC 800点を越えたら読むべき本1選!の記事やTOEIC 800点と900点の差の記事も参考になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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