広告

韓国語(ハングル)の文章の作り方【良く使うフレーズで語順等解説】

ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して初級,勉強方法,基礎,文法,韓国語

韓国語の文章の作り方をご紹介する記事です。

英語は勉強したことあるけど、

  • 韓国語ってどんな語順になっているの?
  • 文章を作るためには何が必要なの?
  • 文章の作り方を知りたい!
  • 韓国語の勉強を始めたいからいろいろ知りたい!

という方に参考になると思います。

広告

韓国語(ハングル)の文章の語順【日本語と英語と比較】

韓国語で文章を作るためには、まず、単語をどのように並べないといけないかを知っておく必要があります。

言い換えると語順を知っておきましょう、ということです。

日本人は外国語の勉強というと英語を思い浮かべます。英語は語順が日本語と違うこともあり、苦手な方も多いので、韓国語を勉強するのもすごく大変では……と感じる方も多いと思います。

ですので英語との違いを明確にするために、まずは韓国語の語順と英語の語順を比較してみます。

結論として、韓国語の語順は英語とは異なり、日本語と同じです。

なので原則、日本語&韓国語は下記のような語順になります。
主語 (+ 肉付け) + 目的語 (+ 肉付け) + 述語

一方で英語では
主語 + 述語 + 目的語 (+ 肉付け)
となります。

ここで、各々は
主語 : 誰が
目的語 : 何を
述語 : どうした
肉付け : どこで、いつ、なぜ、どうやって等
を表します。

文章でいちばん重要な部分は「誰がどうしたのか」なので、主語と述語が大切です。英語はそれらが文章の初めに来るのが特徴です。

日本語と韓国語は、述語が最後に来ますので、目的語や肉付けが長いと文章を作るのが難しくなります。文章中の主語と述語が噛み合っていないことが起こりますので。

日本語で文を書いたあとに読み返し、「あれっ、主語と述語の関係が変だな」と感じた経験があると思います。これは肉付けをしていくことで話が逸れ、述語がおかしくなってしまったため、というのが多いです。

例えば、

僕は、お父さんが、今日は月曜日でお母さんが仕事の日で忙しいからご飯を作ってって言った。

という文。本来の言いたいことは下記です。

  • 今日は月曜日
  • お母さんが仕事で忙しい
  • なので僕がご飯を作るようお父さんが言った

ということです。

最初は「僕がご飯を作る」ことに意識が行き、「僕は」を主語にしていますが、文章を作るうちにお父さんの発言に話が逸れ、「僕は」に対する述語を書き忘れています。

読み返すとすぐに気づく変な文ではありますが、『主語が最初、述語が最後』という性質上、誰もが経験する間違いではないでしょうか。

韓国語は日本語と同じ語順であるので、このような間違いをする可能性があります。

英語では肉付けが多くなっても、主語と述語が近いのでおかしくなることは少ないです。

先程の文では、
I had to make meals today because my dad told me that it’s Monday, which meaned my mom would be busy with work.
みたいな感じでしょうか。

I(私)に対する述語がhad to make、dad(お父さん)の述語がtold、mom(お母さん)の述語がwould be busyですぐ近くに配置しなければならないので、話が逸れることはほぼ無いんですよね。

韓国語は日本語と語順が一緒なので日本人は勉強しやすい、と言われますが、言い換えると日本語と同じような間違いをすることがあるとも言えます。

韓国語の勉強を始めたばかりのときは、こんなに長い韓国語を作ることはないと思いますが、注意点として知っておくのもよいかと思います。

広告

韓国語(ハングル)の文章の作り方

前置きが長くなりました。本題の韓国語(ハングル)の文章を作る方法について解説します。

せっかくなので、よく使う韓国語フレーズを例文として取り上げます。下記の韓国語の作り方を詳細にご説明します!

  1. BTSが好きです。
  2. 私は日本語を話せます。
  3. 領収証をお願いします。

「BTSが好きです。」という韓国語文章を作る方法

まずは「BTSが好きです。」という文章を韓国語で作ってみましょう。

繰り返しになりますが、韓国語は語順が日本語と一緒です。ですので「BTS」「が」「好き」「です」をこのままの順番で並べれば文章ができます。それぞれは下の表のようになります。

「BTSが好きです。」の文章を作るための材料
日本語韓国語読み方
BTSBTSビティエス
가(이)ガ(イ)
好き좋아チョア
です。요.ヨ.

BTSは韓国でもBTSです。が、読み方は日本語では「ビーティーエス」であるのに対し、韓国語では「ビティエス」みたいな感じです。韓国語には伸ばし棒が無いので、Bはビ、Tはティにという発音になります。

「が」は名詞の後につく助詞ですね。これは韓国語で「가(ガ)」もしくは「이(イ)」になります。直前の文字にパッチムがなければ가(ガ)、あれば이(イ)になります。

パッチムというのはハングルの下につくことのある文字です。例えば「낙」は左上にㄴが、右上にㅏが、下にㄱがある形になっており、下にあるㄱがパッチムです。

一方で나というハングルの場合、左側にㄴ、右側にㅏがあるだけの構成なので、パッチムはありません。

パッチムについてや、当記事で取り上げた韓国語の詳細説明を下の方でまとめてリンクを貼っておきます。韓国語の勉強にお役立ていただけるとうれしいです。

さて、今回は「が」の直前はSですね。Sを韓国語で書くと에스(エス)です。ですので「が」の直前の文字は스ということになり、パッチムがありません。ということは「が」は「가(ガ)」を使うことになります。

続いて「好き」は「좋아(チョア)」です。本屋さんに行くと、店頭に「チョアヨ」と書かれた本が置いてあることがありますね。これは「いいね」や「好きです」を表す言い方です。

「です。」は韓国語で「요(ヨ).」です。요(ヨ)は文章を丁寧語に変える働きがあります。「アンニョンハセヨ(こんにちは)」や「スゴハセヨ(お疲れさまです)」なんかにも「ヨ」が使われます。なので「好き」「です。」は「좋아(チョア)」「요(ヨ).」です。

まとめると、

BTSが好きです。
BTS가 좋아요.
ビティエスガ チョアヨ

です。

「私は日本語を話せます。」という韓国語文章を作る方法

2つ目は「私は日本語を話せます。」です。日本人はこれをジョークとして使えるので、場をなごませることができるでしょう(笑)。

この例文も、日本語の順番の通りに並べると韓国語文章が出来上がります。必要な材料は下記です。

「私は日本語を話せます。」の文章を作るための材料
日本語韓国語読み方
チョ
는(은)ヌン(ウン)
日本語일본어イルボノ
를(을)ルル(ウル)
話せ말할 수 있어マラル ス イッソ
ます。요.ヨ.

必要な材料は、「私」「は」「日本語」「を」「話せ」「ます」の6つです。

「私」は韓国語で「저(チョ)」です。男性でも女性でも共通で、丁寧な言い方です。저は時と場合によっては「僕」という訳があてはまる場合もあります。少し慣れた相手の場合は「나(ナ)」という言い方もありますが、こちらは「オレ」のようなニュアンスです。나も男性、女性問わず使えます。

「は」は名詞の後につく助詞ですね。韓国語では「는(ヌン)」もしくは「은(ウン)」です。これも「を」を表す「가/이」と同様、直前の文字にパッチムがあるかないかで決まります。

パッチムがない場合は「는」、ある場合は「은」です。今回は直前の文字が「저」でパッチムが無いので「는(ヌン)」を使います。

「日本語」は韓国語で「일본어(イルボノ)」です。「日本」が「일본(イルボン)」で「語」が「어(オ)」です。

余談ですが「韓国」は韓国語で「한국(ハングク)」なので「韓国語」を韓国語で言うと「한국어(ハングゴ)」です。韓国人が韓国語と言うときは「私達の言葉」を意味する「우리말(ウリマル)」と言いますが。

続く「を」は名詞の後につく助詞です。こちらも直前の文字にパッチムなし/ありで形が変わります。パッチムがない場合は「를(ルル)」を、ある場合は「을(ウル)」を使います。

今回は直前が「어」でパッチムが無いので「를」を使います。

「話せ」は「말할 수 있어(マラル ス イッソ)」です。ここは「〜できる」を意味する「〜수 있어」を使っています。

「ます。」は文章を丁寧にするための語尾です。先ほどご説明した「です。」と同様「요(ヨ).」です。

まとめると、

私は日本語を話せます。
저는 일본어를 말할 수 있어요.
チョヌン イルボノルル マラル ス イッソヨ

です。

「領収証をお願いします。」という韓国語文章を作る方法

3つ目は「領収証をお願いします。」です。出張などで使える表現ですね。領収証に限らず、「○○○をお願いします。」のときに使える便利な表現です。

材料は下記です。

「領収証をお願いします。」の文章を作るための材料
日本語韓国語読み方
領収証영수증ヨンスジュン
을(를)ウル(ルル)
お願いします。주세요.チュセヨ

ここでは「領収証」「を」「お願いします」の3つです。

「領収証」は韓国語で「영수증(ヨンスジュン)」です。ホテルをチェックアウトするときや、タクシーを降りるときなんかに使えるので、覚えておくと便利です。

「を」は先ほどと同じです。今回は直前の文字が「증」でパッチムがあるので、「을(ウル)」を使います。日本語で「領収証お願いします」として「を」を抜かしても通じるのと同様、韓国語でもこの「을」を抜かしてもOKです。

「お願いします。」は「주세요(チュセヨ).」です。주세요のもとの意味は「ください」ですので、「領収証をください。」と言っていることになります。その他の言い方として、「부탁합니다(プタカムニダ).」でも良いです。こちらは「お願いします」の意味で、より丁寧な言い方になります。

まとめると、

領収証をお願いします。
영수증을 주세요.
ヨンスジュンウル チュセヨ

です。

より丁寧に言うときは、

영수증을 부탁합니다.
ヨンスジュンウル プタカムニダ

です。

영수증(ヨンスジュン)の部分を変えるだけで「△△△をお願いします。」という表現にできます。

広告

韓国語の文章を作る上で大事なこと

3つの例文を韓国語の文章にしてきました。
ここまで解説してきた通り、韓国語の文章を作る上で大切なことは、表で示したような材料を知っているかどうかが大きなポイントです。

1つ1つの材料がわかれば、あとは日本語と同じ順番で並べれば良いので、簡単な文章はすぐに作れるようになります。

つまり、

  • 単語
  • 助詞
  • 語尾(用言の活用)

を知っていると失礼のない韓国語の文章を作れるようになります。

下記でそれぞれを少し補足します。ご興味のある方は読み進めてみてください。

広告

単語の習得

単語は外国語を勉強する上で、どうしてもはずせない項目です。今回ご紹介した韓国語の文章は、一部を変えるといろいろ応用ができますので、いろいろな単語に変えてぜひ使ってみてください。

例えば、1つ目の例文で「BTS」の部分を料理の名前や果物に変えたりできます。「チゲが好きです」は「찌개가 좋아요.(ッチゲガ チョアヨ)」です。

3つ目の例文では「領収証」を「マッコリ」にに変えれば「막걸리를 주세요.(マクコルリルル チュセヨ)」で「マッコリをください」になり、注文ができるようになります。

2つ目の例文の「話せ(ます)」の部分を「読め(ます)」や「書け(ます)」に変えても、文章の幅が広がります。

単語の習得に関しては下記の記事も合わせて読むと、韓国語の勉強に役立ちます。

広告

韓国語の助詞を学ぶ

単語を覚えることは重要なのですが、意外に重要なのが助詞です。

助詞は日本語では省略しても通じることが多いですね。それと同様に、韓国語でも省略可能な場合が多いです。むしろ日本語より韓国語のほうが助詞は省略されやすいです。

かといって、

私荷物持って階段2階上がる

みたいなのは聞きづらいです。

私は荷物を持って階段で2階に上がる

というように、助詞をしっかり入れたほうが相手の印象が良いのは間違いないです。助詞は当記事でも一部取り上げました通り、パッチムなし/ありによって形が変わります。

パッチム、及び助詞について別記事で詳しく取り上げています。ぜひご覧になってください。


韓国語の助詞についてまとめた記事です!

語尾に気をつける

韓国語の文章を作るときには語尾に気をつけましょう。

日本語でも「話します」「話す」「話すよ」「話すんだ」など、語尾を少し変えるだけで印象が変わります。

これらは、相手が目上なのか、友達なのか、家族なのか等で変わってくるわけですが、同じことが韓国語でも起こります。韓国は日本以上に上下関係に厳しい文化、という側面もあるので、親しくなる前は丁寧な言い方が無難です。今回のように、「요(ヨ)」を使ったり、領収証のところでご紹介した(부탁합니다[プタカムニダ])を使った言い方を使うのがよいです。

요を使ったものはヘヨ体と呼ばれ、ㅂ니다(ムニダ)を使ったものはハムニダ体と呼ばれます。下記で取り上げていますのでぜひ参考にしてください。

ヘヨ体とハムニダ体の解説をしています!

まとめ

韓国語で文章を作る方法について書いてみました。まとめますと、

  • 語順は日本語と一緒。英語と異なる。
  • 日本語と韓国語は主語と述語が離れるので肉付けが多い文章では要注意
  • 必要な材料(単語や助詞、語尾等)がわかれば日本語通りに並べると文章が作れる

です。例文として下記3つの文章を作る方法をご紹介しました。

○BTSが好きです。
●BTS가 좋아요.
☆ビティエスガ チョアヨ

○私は日本語を話せます。
●저는 일본어를 말할 수 있어요.
☆チョヌン イルボノルル マラル ス イッソヨ

○領収証をお願いします。
●영수증을 주세요.
☆ヨンスジュンウル チュセヨ

当記事の途中でご紹介したリンクを駆使し、ぜひいろいろ応用して使ってみてください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

広告