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チュダ(주다)の意味を尊敬語と共に解説【基本は「あげる」】

2020-06-30ご自身の語学習得に関して,韓国旅行や出張に関して,韓国語学習に関して動詞,基礎,文法,活用,韓国語

韓国語で意味を把握しづらいものとして주다(チュダ)があげられると思います。本来の意味は「〇〇をあげる」です。

でも韓国人が「〇〇チュセヨ(주세요)~」と言っているのをよく見るし、そのときに「あげる」の意味で言っているようには見えない、なんてこともあります。

なぜこんなことがおこるかというと、주다(チュダ)は「◯◯をあげる(give(与える))」の意味も「◯◯してくれる」の意味も「◯◯ください、◯◯してください」のお願いの意味もあり、ややこしいからなんです!

本記事ではそんな주다(チュダ)の意味を解説していきます。勉強を進めて行くと結構混同する表現がありますので中級者の方にも参考になる記事になっているかと思います。

*本記事は約3分で読める記事です。

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チュダ(주다)の意味は?

冒頭で書きましたが、チュダ(주다)の意味は「〇〇をあげる」です。例えば

사탕을 주었어.
読み方:サタンウル チュオッソ

で、「アメをあげたよ」となります。
この사탕(サタン)の部分をいろいろ変えるだけで、「〇〇をあげたよ」という表現にすることができます。これがもともとの意味です。

※韓国語の読み方がわからない場合は下記の記事を読んでいただくとわかるようになります。まずは1番上の記事を読んでいただければだいたいわかります。

次に、同じ「あげる」の意味でも「◯◯してあげる」の意味もチュダで表すことができます。例えば
영어를 가르쳐 주어.
読み方:ヨンオルル カルチョ チュオ
で、「英語を教えてあげるよ」となります。この영어(ヨンオ)の部分を変えるだけで「〇〇を教えてあげるよ」という表現にすることができますし、영어를 가르쳐(ヨンオルル カルチョ)の部分を変えると「△△してあげるよ」という表現にすることができます。

まとめると、この場合は主語にあたる人がアメをあげたり、英語を教えたりする行動について、その行動をする人の目線で話していることになります。

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チュダ(주다)が「くれる」になる場合

別の意味として、これも冒頭で書きましたが、「◯◯くれる」となることもあります。先ほどの「アメをあげたよ」の例文でアメの受け取り手が私だったらどうでしょうか?

「アメを(私に)あげたよ」
これって不自然じゃないですか?通常日本語では、
「アメを(私に)くれたよ」となります。

同様に「英語を教えてあげるよ」を考えてみましょう。そのためには少し補足が必要なので解説します。

韓国語では動詞や形容詞を用言と呼びますが、この用言に시(シ)をつけることで尊敬を表すことができます。
試しに先ほどの「英語を教えてあげるよ」の「教えてあげるよ」を尊敬表現にしてみましょう。(表が切れている場合は横にスクロールできます。)

普通の表現尊敬の表現
日本語英語を教えてあげるよ英語を教えてあげられます
/英語をお教えになられます
韓国語영어를 가르쳐 주어.영어를 가르쳐 주셔요.

基本的には上記のようになります。ただし、英語を教える相手がワタシ(自分)である場合、「(私に)英語をお教えになられます」って普通言いません。この場合は
「(私に)英語を教えてくれます」
と訳すのが自然です。なので同じ文でも下記のような意味になります。

普通の表現尊敬の表現(受け手が私)
日本語英語を教えてあげるよ英語を教えてくれます
韓国語영어를 가르쳐 주어.영어를 가르쳐 주셔요.

先ほどの「アメをあげたよ」のときと同様、行動を受ける相手が私である場合、「くれる」という訳になります。尊敬の시を使いましたが、これを使わない表現として
영어를 가르쳐 주어요.
というものがあるにはありますが、教えてくれることに対して尊敬の시を使わないことは、儒教を重んじる韓国では使わないのが無難です。

まとめると、行動の受け手が私である場合は「くれる」という意味になります。このとき、英語を教えたりする行動に対して、行動を受ける側の目線で話しています。

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チュダ(주다)がお願いや依頼を表す場合

一方で「ㅅ」を使って上記とはごっちゃになりやすい表現があります。「~세요(セヨ)」です。

세요(セヨ)には2つの意味があり、①簡単な依頼、②「~なさいます」というものがあります。韓国語の「こんにちは」は「アンニョンハセヨ(안녕하세요)」で、しっかりと「세요」が入っていますね。これは「心安らかにいてください」という簡単な依頼の意味から意訳し「こんにちは」になっているものと思われます。

さて、この세요は주다(チュダ)と相性が良く、주세요となると依頼を表すことになります。先ほどのアメの例だと、

사탕을 주세요.
読み方:サタンウル チュセヨ
で「アメをください」とお願いする表現になります。

また、「英語を教えてあげるよ」を依頼の表現にすると「英語を教えてください」です。依頼と言っても少し簡単な表現なので、上司や目上の人に使えなくもないですが、その場合は주시겠어요(チュシゲッソヨ)?のほうが無難です。

普通の表現尊敬の表現
日本語英語を教えてあげるよ英語を教えてください
韓国語영어를 가르쳐 주어.영어를 가르쳐 주세요.

この場合も、主語が英語を教えるという行動を、行動の受け手側の目線で話していることになります。

この依頼/お願いをする表現はとてもよくつかうので、下記で詳しく解説しています。

주다を使ってお願いをする表現がわかります。

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まとめ

주다(チュダ)の意味をまとめると

  • 基本は「◯◯あげる」で行動をする人の目線で訳す
  • 行動の受け手が私で、私目線で話す場合「◯◯くれる」
  • 주시다と주세요は混同しやすい。주세요は「◯◯ください」

となります。

このように、韓国語を勉強していくと、この「주다(チュダ)」、「주시다(チュダに尊敬の시がついたもの)」、「주세요(チュダに依頼の세요がついたもの)」を混同することがあるので注意してください。

주다の意味は今回ご紹介したものを知っておくと万全です。その他、韓国語の入門編/初級編として知っておいたほうがよい知識、スマホでできるおすすめ勉強方法なんかを下記にまとめております。お時間のあるときにのぞいていてください。

ちなみに韓国語で依頼をするときの주세요はすさまじい頻度で出てきます。この依頼をするときの文の作り方をもう少し文法書チックに解説する記事を作成するつもりです。こうご期待!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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