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~고/~겠/~구나等の意味や使い方【韓国語活用語尾と第1語基】

2020-06-23ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して動詞,基礎,文法,活用,韓国語

韓国語の文ではよくこういう表現か出てきます。「~고」「~겠」「~구나(=군)」。例えば「자전거를 세우고(自転車を止めて)」「불겠어요((風が)吹くだろう)」「까맣구나(黒いな)」といった感じです。

これらの表現に共通するものはなんでしょうか?

答えは「用言の第1語基 + 活用語尾」という形になっている、ということです。当記事ではこの第1語基につく活用語尾に焦点をあてて解説していきます。

韓国語の活用ってなに?少し韓国語に慣れてきたから文法について詳しく知りたくなってきた!なんて方に参考になる情報です!

*本記事はすべて読むのに約11分かかります。下記の目次より読みたい箇所へお進みください。

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活用語尾、語幹、語基を知ろう

「~고」や「~겠」、「~구나(=군)」という表現を冒頭でご紹介しました。また、これらの共通点として「用言の第1語基 + 活用語尾」ということもお伝えしました。

他にもこの仲間に属するものがあり、本記事にて解説をさせていただきます。

文法書風に「用言の第1語基 + 活用語尾」と書いていますが、かみ砕くと「動詞or形容詞の語幹 + 活用語尾」というもので、活用語尾の中でももっとも理解しやすい形式なんです!

語幹や活用語尾、第◯語基の説明を含めた韓国語の述語の構造については下記の記事を読むとわかります!

韓国語の述語の構造がわかります!

さて、語基や語幹、語尾を理解していただいたところで、本記事のメインである第1語基の解説に入ります!

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第1語基につくもの

第1語基につく語尾は代表例として下記のようなものがあります。 これらは動詞や形容詞(用言)の語幹につけるだけなのでとても覚えやすいです。

  • 고 意味:~して
  • 겠 意味:~します、~でしょう(推量)
  • 구나(군) 意味:~だな、~だね
  • 건대 意味:~するに
  • 거나 意味:~したり
  • 건마는(건만) 意味:~であるが、~したが
  • 거니와 意味:~するうえに
  • 다시피 意味:~する(した)ように
  • 기로서니 意味:~する(した)といっても

黒色で書いているものが初級クラスのものです。長文を読むときには比較的高頻度で出てくる語尾たちなので、非常に重要です。

青色のものが中級クラスの活用語尾です。韓国語能力試験(TOPIK) 5級くらいまで、ハングル能力検定(ハン検) 準2級くらいまでをお考えなら覚える必要がある語尾たちです。

赤色のものは上級の表現で、韓国語能力試験6級やハングル能力検定1級、2級を目指す場合は習得しておきましょう。韓国語の検定試験に関しては当ブログにていろいろな観点で記事にしております。

さて、活用語尾に話を戻しましょう。繰り返しになりますが、第1語基につく活用語尾というのは語幹にそのままつけるだけでよいものでしたね。例として動詞の「①세우다((計画を)立てる、(車を)止める)」「②서두르다(急ぐ)」「③섞다(混ぜる)」「④눕다(横になる)」「⑤불다((風が)吹く)」、形容詞の「⑥질기다(丈夫だ)」「⑦서투르다(不慣れだ)」「⑧괜찮다(大丈夫だ)」「⑨질다((水気が多く)柔らかい)」「⑩까맣다(黒い)」につく場合を一覧表にしてみます。

切れている場合は横にスクロールできます。

基本形意味語幹
~して

~します
구나
~だな
건대
~するに
거나
~したり
건마는
~であるが
거니와
~するうえに
다시피
~するように
기로서니
~するといっても
①세우다立てる세우세우고
立てて
세우겠다
立てる
세우구나
立てるんだな
세우건대
立てるに(不自然)
세우거나
立てたり
세우건마는
立てるが
세우거니와
立てるうえに
세우다시피
(不自然)
세우기로서니
立てるといっても
②서두르다急ぐ서두르서두르고
急いで
서두르겠다
急ぐ
서두르구나
急ぐんだな
서두르건대
急ぐに(不自然)
서두르거나
急いだり
서두르건마는
急ぐが
서두르거니와
急ぐうえに
서두르다시피
(不自然)
서두르기로서니
急ぐといっても
③섞다混ぜる섞고
混ぜて
섞겠다
混ぜる
섞구나
混ぜるんだな
건대
混ぜるに(不自然)
거나
混ぜたり
건마는
混ぜるが
거니와
混ぜるうえに
다시피
(不自然)
기로서니
混ぜるといっても
④눕다横になる눕고
横になって
눕겠다
横になる
눕구나
横になるんだな
건대
横になるに(不自然)
거나
横になったり
건마는
横になるが
거니와
横になるうえに
다시피
(不自然)
기로서니
横になるといっても
⑤불다吹く불고
吹いて
불겠다
吹く
불구나
吹くんだな
건대
吹くに(不自然)
거나
吹いたり
건마는
吹くが
거니와
吹くうえに
다시피
(不自然)
기로서니
吹くといっても
⑥질기다丈夫だ질기질기고
丈夫で
질기겠다
丈夫だろう
질기구나
丈夫だな
질기건대
(不自然)
질기거나
丈夫だったり
질기건마는
丈夫だが
질기거니와
丈夫なうえ
질기다시피
(不自然)
질기기로서니
丈夫といっても
⑦서투르다不慣れだ서투르서투르고
不慣れで
서투르겠다
不慣れだ
서투르구나
不慣れだな
서투르건대
(不自然)
서투르거나
不慣れだったり
서투르건마는
不慣れだが
서투르거니와
不慣れなうえに
서투르다시피
(不自然)
서투르기로서니
不慣れといっても
⑧괜찮다大丈夫だ괜찮괜찮고
大丈夫で
괜찮겠다
大丈夫だ
괜찮구나
大丈夫だな
괜찮건대
(不自然)
괜찮거나
(不自然)
괜찮건마는
(不自然)
괜찮거니와
大丈夫なうえに
괜찮다시피
(不自然)
괜찮기로서니
大丈夫といっても
⑨질다(水分が多く)
柔らかい
질고
柔らかくて
질겠다
柔らかい
질구나
柔らかいな
건대
(不自然)
거나
柔らかかったり
건마는
柔らかいが
거니와
柔らかいうえに
다시피
(不自然)
기로서니
柔らかいといっても
⑩까맣다黒い까맣까맣고
黒くて
까맣겠다
黒い
까맣구나
黒いな
까맣건대
(不自然)
까맣거나
黒かったり
까맣건마는
黒いが
까맣거니와
黒いうえに
까맣다시피
(不自然)
까맣기로서니
黒いといっても

この表のなか、全部語幹に活用語尾がついているだけですよね?わかりやすい!

注意点として※がついているものは韓国語として少々不自然な表現です。場面によっては使う可能性があるかも?と個人的に思った箇所は訳を入れていますが、ちょっと変かな、と思います。特に건대と다시피はほぼ決まった動詞にしかつかず、「제가 생각하건대(訳:私が考えるに)」や「보시다시피(訳:ご覧のとおり。尊敬の시+다시피の形)」のように使われます。ここでは「語幹 + 活用語尾」という形だけを参考にしてください。

この中で、「①세우다」、「⑤불다」「⑧괜찮다」につく場合を取り上げて解説してみます!

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~고、~겠、~구나(군)など第1語基につく語尾の詳細解説

以下にて本記事でご紹介した活用語尾の使い方、どんなニュアンスで使われるか解説していきます。その前に「①세우다」、「⑤불다」「⑧괜찮다」をちょこっとだけ解説しておきます。

세우다は「계획을 세워요.」で「計画を立てます」や「자전거를 세워요.」で「自転車を止めます」のように使います。動詞です。語幹は세우ですので、このあとに本記事でご紹介している活用語尾「고」や、「겠」をつけると立派に韓国語になります。

불다は「바람이 불어요.」で「風が吹きます」というように使います。こちらも動詞です。語幹は불です。

괜찮다は「괜찮으세요?」で「(一人でも)大丈夫ですか?」のように使います。日本語の大丈夫とイコールで使うことができます。これは形容詞で、語幹は괜찮です。

それぞれに活用語尾をつけてみましょう!

~고の使い方とニュアンスの解説

次に来る文の前置きだったり並列的な内容がきます。下記のようなニュアンスで使います。緑部分が用言&活用語尾です。

  • 計画を立てて勉強します → 계획을 세우고 공부해요.
  • 風が吹いて雨も降っています → 바람이 불고 비도 내리고 있어요.
  • お父さんは大丈夫でお母さんも大丈夫です → 아버님은 괜찮고 어머님도 괜찮으세요.

~겠の使い方とニュアンスの解説

~겠は「~します」のような意志であったり、「~だろう」のような予想、推定を表します。日本語では意志と推定ってずいぶん意味が離れているように感じますけどね。なぜか同じ表現を使うんです。英語はwillでこんなニュアンス出せますね。日本語が特殊なんでしょうか。下記のようなニュアンスで使います。

  • 今後の計画を立てます → 아프로 계획을 세우겠어요.
  • 風が吹くでしょう → 바람이 불겠어요.
  • 彼は大丈夫だろう → 그 사람은 괜찮겠어요.

~구나(군)の使い方とニュアンスの解説

~구나は「~だな、だなぁ」のニュアンスです。自分の感想やちょっとした驚きっぽいときの文の終わりにつけるのが通常です。구나→군となることも多く、どちらにしても第1語基(語幹)につけます。場合によっては「~だね」のニュアンスにもなり、年上、目上の人には使われない表現です。下記が例です。

  • 他社はきちんと計画を立てるなぁ → 경쟁사는 제대로 계획을 세우구나.
  • 風が強く吹くな → 바람이 세게 불구나.
  • 病気にかかっても大丈夫なんだな → 병에 걸려도 괜찮구나.

~건대の使い方とニュアンスの解説

上でも触れましたが、건대は前に来る動詞がほぼ決まっております。表ではいろいろな用言につく形や訳をご紹介しましたが、あまり使われない、もしくはまず使われない表現だったりします。語幹 + 건대の形になっていることだけ注目していただければオッケーです。使い方としては下記のようになります。

  • 私が考えるに → 제가 생각하건대
  • 私が欲するに(願わくば) → 제가 바라건대
  • 詳しく聞いてみると → 자세히 듣건대

~거나の使い方とニュアンスの解説

~거나は「~したり」や「~するか…する」のように並列の動作を表します。例は下記です。괜찮다にはつくことが無いような気がします。

  • 週末に旅行の計画を立てたり掃除をしたりします → 주말에 영행 계획을 세우거나 청소하겠어요.
  • 風が吹いたり雨が降ったり → 바람이 불구나 비가 내리거나
  • 괜찮다に거나ってつかない気がします.

~건마는(건만)の使い方とニュアンスの解説

ここからは上級の表現だけあって難しくなります。もう十分わかった、上級は今は遠慮!というかたはここから四つ飛ばしてまとめに進んでください。

건마는は건만と略されることもあります。逆接を表す表現で、「~だが」、「~にもかかわらず」というように訳されます。英語ではbutとかalthoughですね。ニュアンスは下記のような感じです。ここからは韓国語能力試験(TOPIK)の쓰기問題を意識して下称体で書いていきます。

  • 計画を立てたがうまく進まなかった → 계획을 세웠건만 잘 진행되지 않았다.
  • 強風が吹くが続ける → 센 바람이 불건마는 계속한다.
  • 괜찮건마는って使われない気がします

韓国語能力試験(TOPIK)とは何かについて、や、쓰기問題や下称体については下記の記事でまとめています。

~거니와の使い方とニュアンスの解説

~거니와は前の文を受けてさらに何か付け加えるときに使われます。なので訳は「~するうえに」となります。だいたいの場合はよいことをさらに付け加えるときに使うことが多いです。例でニュアンスを見てみましょう。

  • 彼は計画を立てるうえに実行する能力がある → 그 사람은 계획을 세우거니와 실행 할 수 있는 능력이 있다.
  • 風が吹くうえに涼しい → 바람이 불거니와 시원하다.
  • あの少年は高いところが大丈夫なうえに度胸がいい → 저 소년은 높은 곳이 괜찮거니와 배짱이 좋다.

~다시피の使い方とニュアンスの解説

上の方で触れましたが、~다시피は~건대同様、前に来る動詞がほぼ決まっています(形容詞がくることはほぼ無い)。上の表では語幹 + 다시피の形だけ確認いただけるとよいです。~다시피の使い方としては下記です。

  • ご覧のように → 보시다시피
  • ご存じのように → 아시다시피

~기로서니の使い方とニュアンスの解説

長かったですが、第1語基につく活用語尾の最後です。~기로서니です。これは「~といえども」と訳されます。多くの場合は反語的に用いられ「~といえども(△△ではない)」のニュアンスになります。似た表現に、~기로という語尾がありますが、これの強調形が~기로서니なんです。訳は両方とも一緒で問題なく、기로서니の方が少し強め、と覚えていただければ良いです。下記のように使います。

  • 計画を立てると言えども簡単ではない → 계획을 세우기로서니 쉽지는 않다.
  • 強風が吹くといえども問題はない → 센 바람이 불기로서니 문제는 없다.
  • 彼は大丈夫といえども心配だ → 그 사람은 괜찮기로서니 걱정이 된다.

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韓国語の用言の活用/活用語尾の練習問題

韓国語の活用語尾に関しての説明は以上です。当ブログでは韓国語の用言の活用、活用語尾に関して練習問題を作っておりますので復習ついでに見てみてください。初級/初中級/中級に分けて作っています。下記のリンクよりどうぞ!

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まとめ

第1語基につく活用語尾をいろいろとご紹介しました。ここまで読んでいただくとお気づきかもしれませんが、第1語基につく活用語尾は「ㄱ」から始まるものが多いですね。

第2語基や第3語基、第4語基といった他の語基につく活用語尾の使い方を下記にまとめておりますのでご興味のある方はのぞいてみてください。

また、活用語尾の組み合わせが登場する場合もあります。例えば「~겠」と「~고」が組み合わさって
이 자료를 송부드리겠고、「この資料をご送付し」、なんて場合もあります。

その他韓国語の勉強に役立つ情報を下記の記事で公開しています。下記リンクの一番上は韓国語の用言の活用についての練習問題です。お時間のあるときにぜひ見てみてください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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