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韓国語(ハングル)の正則活用と活用一覧表

2022-03-13ご自身の語学習得に関して,韓国語学習に関して学習ノウハウ,活用,韓国語情報

本記事では、韓国語(ハングル)の用言の活用について活用一覧表とともに取り上げたいと思います。活用については種類が多くありますので、用言の活用を5回に、活用語尾についてはたくさんに(!)分けて解説しています。ここでは当ブログの活用一覧表と正則活用をご紹介します。

不規則活用を含めたその他の活用がわかる記事、活用の練習問題へのリンクを当記事のさいごにつけておきますので、活用をマスターしたい!という方はぜひ見てみてください!

当ブログではこれまで韓国語の勉強の仕方や本の紹介、韓国語能力試験のコツなどをご紹介してきましたので、韓国語に少し慣れた方向けとして、少々難易度が上がった動詞を使って解説させていただこうと思っております。

*本記事はすべて読むのに約8分かかります。緑枠の目次より読みたい箇所へお進みください。

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1. 韓国語(ハングルの)用言の活用の概要と活用一覧表

まず、韓国語の用言の活用の概要、結論である活用一覧表についてご紹介します。

『用言』と、小難しい言い方をしていますが、要するに動詞と形容詞のことです。いろいろな覚え方がありますが、日本人にとっては動詞&形容詞の変化形の4つの形(+連体形&下称体)を覚えれば良いです。

4つの変化形 : 第一語基、第二語基、第三語基、第四語基*
*は当ブログで勝手につけたものです。多くの解説は第三語基までです

4つと聞くとやれそうな気がしてきませんか?(実際はその中に不規則活用があってめんどくさいのですが……)まずは下記に一覧表でまとめておきます。ブックマークなどしていただけると便利かと思います。表が切れている場合は横にスクロールできます。

韓国語(ハングル)の正則活用の活用一覧表
韓国語(ハングル)の正則活用の活用一覧表

存在詞(계시다、있다、없다)と指定詞(이다、아니다)の活用一覧表
存在詞(계시다、있다、없다)と指定詞(이다、아니다)の活用一覧表

韓国語(ハングル)の不規則活用の活用一覧表
韓国語(ハングル)の不規則活用の活用一覧表

上記の第一語基~第四語基は動詞と形容詞で変化は一緒です。動詞と形容詞で変わってくるのは、連体形を作るときと下称体を作るときです。連体形と下称体については下記で解説しています。ちなみに下称体は韓国語能力試験(TOPIK)で重要です。

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2. 第一語基~第四語基の説明

2-1. 述語の成り立ち

韓国語での述語部分は
動詞又は形容詞の活用形(語幹) + 語
という形になります。日本語でもそうなんですけどね。 日本語での例として、「帰る」を取り上げると
帰ります
帰る
帰らない
帰った
のように使います。

このとき、「かえ(帰)」の部分が動詞の活用形(語幹)で、それ以外は語尾、ということになります。 「寝る」を例にすると、
寝ます
寝る
寝ない
寝た
となり、「ね(寝)」が語幹でそれ以外が語尾です。
上の例のように、語幹は語尾によって変わらない部分をさします。

このとき、「帰る」は「帰ります」なのに、「寝る」は「寝ります」ではないんです。わかりづらいですよね?きっと日本語を勉強している外国人はこんがらがっているはずですよ。普段は意識しませんが、日本人は知らず知らずのうちに活用の世界で生きているのです。

韓国語も同様の世界です。
話はそれますが、英語は違います。「帰る」は「get home」で、「帰ります」も「get home」なんです。便利ですよね。

話を戻すと韓国語の活用は語尾に何が来るかで形が決まり、下記の4つのうちのどれかになります。
第一語基 (動詞や形容詞の語幹にそのままつけるだけ。最もわかりやすい形)
第二語基 (語幹の最後にパッチムがあるときに으や우がついたりパッチムが脱落するもの)
第三語基 (最もいろいろ変化する形。おそらく最も難しい形)
第四語基 (当ブログで勝手につけた名称。上称体である합니다体を作る形。多くの参考書のリスニングはこの形なので第一語基の次に覚えやすい)

2-2. 第一語基

第一語基は最もわかりやすい活用形です。動詞や形容詞の語幹にそのままつけるだけで成立する活用群のことです。

第一語基の形になる語尾には
겠(推量・意志) → 訳 : ~します
지만(逆接) → 訳 : ~だが、ですが
고(並列。英語で言うandに近い) → 訳 : ~して
があります。否定文でよく使う「~지 않다」もこの第一語基です。

2-3. 第二語基

第二語基は、語幹の最後にパッチムがある場合に으や우がついたりパッチムが脱落する活用形です。

第二語基の形になる語尾には
니까(原因・次に続く状況の前置) → 訳 : ~だから、~すると
면(仮定) → 訳 : ~ならば
시(尊敬) → 訳 : ~される、されておられる
라고(命令引用) → 訳 : ~しなさいと(誰かが言う)
があります。

2-4. 第三語基

活用のなかで最もいろいろ変化する形です。おそらく最も覚えづらく、全部覚えるのに時間がかかるやっかいな活用形です。

とは言え、実際の韓国人との会話ではこの形が一番使われるかもしれません。

第三語基の形になる語尾には
요(丁寧表現で略待上称とも呼ばれる) → 訳 : ~です
서(先立った行為・原因・理由) → 訳 : ~して、~ので
ㅆ(過去) → 訳 : ~した
があります。

2-5. 第四語基

当ブログで勝手につけた名称です。他の参考書などには無い名称だと思います。上称体と呼ばれる丁寧表現の합니다体を作る形です。

実際の会話は第三語基(略待上称の ~요)が使われやすいですが、第四語基は丁寧な表現なので、多くの参考書のリスニングはこの形です。ニュースや天気予報もこの합니다体が多いです。なので二番目に覚えやすいと言えると思います。

第四語基の形になる語尾はㅂ니다/습니다です。

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3. 正則活用

日本語の「帰る」や「寝る」でもあった通り、活用による変形はすべてが同じ規則で変化するわけではありません。
韓国語でも規則的に変化するもの(正則活用)とそこから外れたルールで変化するもの(変則活用)があります。

ここでは規則的に変化するもの(正則活用)を解説します。パッチム無しのものからご説明します。

3-1. パッチム無しの正則活用

第一語基~第四語基までの活用をまとめた表は本記事の最初にまとめさせていただきました。もう一度正則活用の表を載せておきます。


韓国語(ハングル)の正則活用の活用一覧表
韓国語(ハングル)の正則活用の活用一覧表

ここでは語彙力を上げるためにあえて中級以上の単語を例に取って活用表を作成しています。下記で①~⑤の活用の説明を記載します。

①만나다系
これは語幹の最後にパッチムが無く、語幹がㅏかㅐかㅔで終わっている単語群です。하다のような変則活用を除けば例外はほとんど無いと思います。

特殊なものとして가다(行く)は厳密に言えば第二語基に가거라という言い方もあるので例外と言えば例外ですが、覚えなくても困ることはありません。

この活用群は第一語基~第三語基まですべて語幹そのままの形でOKです。第四語基は語幹にパッチムㅂを追加して니다をつける、というルールなので実質すべて語幹そのままですね。
例) 드러내다 語幹 : 드러내 訳 : 表す
☆第一語基
드러내고

☆第二語基
드러내면

☆第三語基
드러내요

☆第四語基
드러냅니다

②보다系
これは語幹の最後にパッチムが無く、語幹がㅗ/야で終わっている単語群です。
①만나다系では第一語基から第四語基まで語幹のままでしたが、보다系では第三語基で語幹に아を追加し、語尾をつけるというルールになります。
第四語基は만나다系と同じく、語幹にパッチムㅂを追加して니다をつけます。
例) 돌보다 語幹 : 돌보 訳 : 面倒を見る
☆第一語基
돌보고

☆第二語基
돌보면

☆第三語基
돌보아요(돌봐요.と短縮されることも多い).

☆第四語基
돌봅니다

③되다系
これは語幹の最後にパッチムが無く、語幹がㅏ/ㅗ/ㅑ/ㅐ /ㅔ以外で終わる単語群です。
②보다系と似ていますが、②との違いは第三語基で아ではなく어をつけるという点だけです。第四語基は①、②と同じです。
例) 감추다 語幹 : 감추 訳 : 隠す
☆第一語基
감추겠다

☆第二語基
감추라고

☆第三語基
감추어요(감춰요となる場合もあり)

☆第四語基
감춥니다

3-2. パッチム有りの正則活用

④받다系
これは語幹の最後にパッチムが有り、語幹の最後に現れている母音が陽母音(ㅏ/ㅗ/ㅑ)である単語群です。
第一語基は語幹そのままでOKで、第二語基は으を追加し、第三語基は아を追加するというルールです。第四語基は語幹そのままです。
例) 밟다 語幹 : 밟 訳 : 踏む
☆第一語基
밟겠다

☆第二語基
밟으라고

☆第三語基
밟아요

☆第四語基
밟습니다

⑤읽다系
これは語幹の最後にパッチムが有り、語幹の最後に現れている母音が陰母音(ㅏ/ㅗ/ㅑ以外)である単語群です。
第一語基は語幹そのままでOKで、第二語基は으を追加し、第三語基は어を追加するというルールです。第四語基は語幹そのままです。④받다系から第三語基が変わっただけですね。
例) 식다 語幹 : 식 訳 : 冷める
☆第一語基
식겠다

☆第二語基
식으라고

☆第三語基
식어요(감춰요となる場合もあり)

☆第四語基
식습니다

3-3. 正則活用の法則

上記にて活用形をご紹介しました。正則活用はあるルールに従って変化しています。繰り返しになりますが、
①만나다系は活用で変化は何もなく、第一語基~第四語基まで語幹のまま変化はなく第四語基でㅂパッチムが追加されるだけです。
語幹の末尾にパッチムが無い②と③は
第一語基、第二語基、第四語基→語幹のまま(第四語基は語幹末尾にㅂパッチムがつきますが)
第三語基→語幹の末尾の母音がㅗかㅑなら아を追加、それ以外の母音なら어を追加。

語幹の末尾にパッチムがある④と⑤は
第一語基、第四語基→語幹のまま
第二語基→으追加
第三語基→語幹の最後の母音が陽母音(ㅏ/ㅗ/ㅑ)なら아を追加、陰母音なら어を追加
になります。

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4. 韓国語の用言の活用が載っているオススメ勉強本

ここまで韓国語の用言の活用について書いてきました。ネットのみで勉強をするのももちろんオッケーですが、本での勉強の方がはかどる!やる気が上がる!という方もおられると思います。

下記の記事で活用の解説があるオススメの本をご紹介しています。ご参考に!

用言の活用を解説しているオススメの勉強本をご紹介しています!

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5. 韓国語の用言の活用/活用語尾の練習問題

当ブログでは韓国語の用言の活用、活用語尾に関して練習問題を作っておりますので、ここまでの復習ついでに見てみてください。初級/初中級/中級に分けて作っています。下記のリンクよりどうぞ!

6. まとめ

今回、韓国語(ハングル)の正則活用活用についてご説明しました。多くの参考書は活用が分かりやすいようにできるだけ初級の単語を用いて活用を紹介していますが、本ブログでは少し韓国語に慣れた方向けに、中級以上の単語を使って活用表をまとめました。活用の暗記と共に語彙力も増やしていただけると嬉しいです。

冒頭でお伝えしましたが、韓国語の用言の活用や活用語尾には数が多くあります。下記の記事でまとめておりますのでマスターしたい!という方はぜひ見てみてください!

韓国語の活用は慣れていても迷うことが多くあります。また、活用を理解していないと動詞や形容詞を辞書で調べることができませんので、バッチリと活用をマスターしましょう!

ちなみに韓国語に慣れ、わからない単語が出てくるとGoogleで検索したくなったりします。下記でスマホで韓国語を打つ設定や韓国語キーボードの打ち方なんかをご紹介しております。マスターするとGoogle検索等が簡単にできるようになるので勉強効率が大きく上がります!ぜひ試してみてください!

その他、韓国語の文法や勉強方法を下記にまとめておりますので、お時間のあるときに覗いてみてください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

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